旅の扉

  • 【連載コラム】旅行が大好きやか!
  • 2019年11月11日更新
亜細亜大学 経営学部 ホスピタリティ・マネジメント学科:小倉ゼミ生

「五感で和を感じるご縁の国、島根県出雲市」〜隠れたパワースポット「立久恵峡」をハイキング〜

この日は天気がよく最高のハイキング日和でしたzoom
この日は天気がよく最高のハイキング日和でした
島根のパワースポットといえば何が思い浮かびますか?きっとほとんどの人は縁結びのパワースポットとして超有名な出雲大社が浮かぶと思います。しかし、私はあまり観光地としては紹介されていない、知る人ぞ知る名所「立久恵峡」を訪れました。そこで感じた自然の美しさ、様々な発見について紹介したいと思います。

立久恵峡の名前の由来は杭を立てたような岩が並んでいることから立杭と呼ばれ、後に立久恵峡となったそうです。ここで見られる約1㎞も続くゴツゴツとした高さ100~200mもある奇岩、柱石は約100万年前に起きた連続の噴火活動によりできたらしい…すごい!

ゼミ合宿二日目の朝、2人の仲間と共にホテルから近くのレンタカーを借りました。全部で3つある吊り橋を渡ってみたい!という目的で立久恵峡へ。しかし車の免許を持っていたのは私のみ。近所以外の運転は初めて!一人で運転できないほどのビビリ!なため仲間も最初は不安そうな顔…さらに立久恵峡周辺になると一方通行の狭い道路に。駐車場はどこ?あれ、もう通り過ぎちゃった!?と騒ぎながらも無事に到着。スムーズに運転できたら出雲市駅から約20分で着くことができます。駐車場は立久恵峡わかあゆの里という広いキャンプ場を持つ施設内にあり、無料で停められました。
酔潺橋を背に記念写真!zoom
酔潺橋を背に記念写真!
さあ!まずは駐車場から歩いてすぐの酔潺橋(すいさんばし)を渡ります。この橋は2006年7月の豪雨災害により一部崩落してしまいましたが、2008年に架け替え工事が行われたそうです。この橋から眺められる景色は超最高!下を見れば透明度の高い神戸川の流れ、遠くを見れば青々とした渓谷が広がっています。見ているだけで心がリフレッシュされていく…なんだか視力も上がりそうだなと思いながら渡りました。

ここからついにハイキングの始まりです!酔潺橋を渡ってすぐの右手からは薄暗く狭い山道が続いていました。この道通っても大丈夫かな?と少し不安になるくらいでしたが、好奇心のほうが勝ちました。しばらく歩いて約20分後、2つ目の橋、浮嵐橋(ふらんきょう)に到着。

この橋は木製で先ほどの酔潺橋よりも少し古め。そのためなのか渡るときの揺れが増していました。ちょっと怖い!けどまた景色が綺麗~!この橋の方がもっと緑に囲まれている為、また違う眺めが楽しめます。
見えづらいですが「浮嵐橋」と石に刻まれていますzoom
見えづらいですが「浮嵐橋」と石に刻まれています

浮嵐橋を充分に楽しんだ後、さらに奥の道へ進むと何やら看板が。
0.1㎞先に霊光寺と書いてあります。
この山道にお寺があるの!?と驚きながら急な坂道を上っていくと…。
大きなわらじが軒下にありますzoom
大きなわらじが軒下にあります
立久恵山霊光寺に到着!ここで、このお寺の不思議な歴史について紹介します。

約1,200年前の淳和天皇の時代に高野山の学僧が行脚の時、川から毎夜光を放って呼ぶ声がありました。見てみると大きな亀が一体の如来を乗せ浮上してきました。学僧はこの如来を天柱峯(てんちゅうほう)に祀ったところから立久恵峡の信仰が始まったそうです。そして、祀られた天柱峯の頂上付近にある奥の院からは夜中に木魚を叩く音が聞こえるといいます。地元の方はこれを昔からこの地に住む天狗の仕業だと言うそうです。そんな面白い歴史があるとは!

霊光寺を見終え、大きな石の階段を降りてすぐ隣に見えたのは超大量のお地蔵様!見た瞬間はビックリして少し怖いと思いましたが後で調べてみるとここにも深い歴史が。ここは「五百羅漢」と言う石仏が奉納された場所。古いものは木造で、石像は比較的新しく大正初期、全部で1,000体を超えているそうです。しかも一体一体よ~く顔を見るとみんな微妙に表情が違う!圧巻です。
岩の間にも小さな仏様が!zoom
岩の間にも小さな仏様が!
そしてついに3番目の橋、不老橋(ふろうきょう)へ。
なんだかこの橋が一番古そうな木製だし風が吹いただけでもけっこう揺れる!ギャーギャー騒ぎながらも渡ることができました。
橋の名前の由来も気になる~zoom
橋の名前の由来も気になる~
そこからぐるっと反対岸の道を歩き、最初の駐車場に戻れました。ここまでかかった時間は2時間!途中、SASUKEのファーストステージにありそうなくらいの過酷な道もあったり、残暑が厳しかったり、でも歩道が木陰になっているためとても涼しく、あまり疲れませんでした。普段の暮らしでは味わうことのできない雄大な自然に触れ、おいしい新鮮な空気も吸うことができ、心も体も生き返ったような気分になれました。ハイキングや自然が好きな方、ちょっとした秘境を味わいたい方にお勧めのパワースポット!私は夏に訪れましたが、秋の紅葉もとても美しいそうです。島根観光の際、是非訪れてみてはいかがでしょうか!

小倉通孝ゼミ二期生 Kana
亜細亜大学 経営学部 ホスピタリティ・マネジメント学科:小倉ゼミ生
亜細亜大学 経営学部 ホスピタリティ・マネジメント学科 小倉通孝ゼミ生による旅のコラム。ゼミの授業を通して訪れた国内外の観光地をフレッシュな学生の視点でレポートします。

亜細亜大学 経営学部 ホスピタリティ・マネジメント学科
https://www.asia-u.ac.jp/academics/business/hospitality/
risvel facebook