旅の扉

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  • 2019年8月16日更新
リスヴェル旅コラム
Editor:リスヴェル編集部

ザ・ペニンシュラバンコクに滞在する旅 〜 ザ・ペニンシュラ スパで深い眠りにつく驚きのトリートメントを体験〜

プールの向こうに見えるのがザ・ペニンシュラ スパzoom
プールの向こうに見えるのがザ・ペニンシュラ スパ
タイ旅行の最大の目的は旬のマンゴーを食べ尽くすことでしたが、実はもうひとつ密やかな目的がありました。“本場のタイマッサージを受ける“ことです。タイのスパはレベルが高いと聞いていましたが、その中でも断トツの評判と人気を得ているのが「ザ・ペニンシュラ スパ」だったのです。

到着日に予めザ・ペニンシュラ スパへ訪れてタイマッサージを予約。その時に、シグネチャーメニューのひとつに脳を休め深い眠りが得られるというヒーリングプログラム「ジ エッセンシャル マインド」の存在を知り、2日目の夜にエッセンシャル・マインド、3日目の午後にタイマッサージを予約するという究極なスパ三昧を楽しむことにしました。
ザ・ペニンシュラ スパの別棟の入口。扉の向こうは別世界。zoom
ザ・ペニンシュラ スパの別棟の入口。扉の向こうは別世界。
東洋と西洋のホリスティックに関する理念を融合し、独自の哲学に基づいてスパを展開しているザ・ペニンシュラ スパの入口はホテルの地下1階にあります。
スパの受付を済ませるとふかふかのスリッパに履き替えて別棟へ案内されます。
明るい陽射しとチャオプラヤー川からの風を感じる回廊はオーキッドの花に囲われ、至福の時へ続く道という感じです。低層階のコロニアル様式の別棟に入ると、心地よい香りと静寂に包まれてすでに解放感と脱力感を感じスパ気分に。
ジャグリーとテラス付きのプライベート スパ スイートzoom
ジャグリーとテラス付きのプライベート スパ スイート
案内されたのは別棟の3階。
プールからみるとちょうど正面あたり、チャオプラヤー川を望むジャグジー付きのプライベート スパ スイートでした。
こんな豪華で素敵な部屋を独り占めしてよろしいのでしょうか?と恐縮してしまうほどの贅沢な空間です。
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エッセンシャル マインドのヒーリングプログラム
今回体験したふたつの究極なスパメニューについて紹介します。

まずは、思考を止めて深い眠りへと導く驚きのヒーリングプログラム「エッセンシャル マインド」。古くよりチベットのラマ教の高僧が神に捧げる儀式に使う仏具として使用されてきたシンギングボールを用いたプログラムです。

日々の生活で睡眠に問題を抱え、疲労が激しく、思考を止めることできない人にお勧めと聞き、好奇心で受けてみたのですが、とても不思議な感覚を初体験しました。始めに身体を温めてから3種類のブレンドオイルを使ってボディマッサージで身体をほぐします。その後、血流やリンパの流れを促して体内エネルギーを活性化。温かでふっくらした指先と程よい力加減が心地良く、現実と眠りの世界を行ったり来たり。この時点で肉体的な緊張がすっかり緩んでいるのが分かります。

身体がほぐされたところで、次は音の振動によるセラピーです。7つのシンギングボールが置いてあるマットへ移動します。身体が持っているチャクラと呼ばれる7つのツボ、つまりエネルギーの中心に置いてあり、シンギングボールを叩くことで音の周波数がチャクラを刺激していきます。水が波動するように、60%が水分でできている人の細胞も振動をうけて、右脳と左脳のバランスが整えられ落ち着いた状態へ導かれていきます。

シンギングボールの振動音に耳を傾けていると、シンギングボールのサイズが異なるのと位置が違うため、それぞれ音が微妙に違うことに気がつきます。セラピストが次々にシンギングボールを叩いていくので、そのうち音というより振動が共鳴している感覚になり、その振動に身を委ねていると、今まで考えていた色々なことが考えられなくなり、途中でとても気持ち良くなって宇宙的な空間に浮游しているような感覚になり、気がつくと起こされている自分がいました。寝落ちたのか、記憶が飛んだのか、思考が止まったのか全く分かりません。このような経験は初めてです。

あとでセラピストに教えてもらったのですが、シンギングボールを叩く順番はもちろん、叩く方向にもルールがあるそうです。この施術は2017年10月からスタートしたザ・ペニンシュラ スパのために特別に考案されたホリスティックトリートメントで、仕事で忙しい人はもちろん、子育て中のお母さんにもお勧めだそうです。
熟練のセラピストがゆっくりとストレッチを行う様子zoom
熟練のセラピストがゆっくりとストレッチを行う様子
そして、もうひとつはタイマッサージです。タイの王族たちに施されていた伝統的なタイマッサージを基本に、バンコクのワットポー寺院のトラディショナル・メディカル&マッサージスクールとザ・ペニンシュラ・ウェルネスセンターとの提携によって特別に開発されたタイマッサージです。

マッサージと指圧、筋肉のストレッチを組み合わせることによって、関節をゆるめ筋肉の緊張を解きほぐしていくタイ式マッサージでは、熟練のセラピストが深い圧力をかけながらゆっくりと、リズミカルに流れるようなマッサージとストレッチを行っていきます。適度な距離間を取りながら、王族向けに考案されているので足を使わない施術も丁寧にもてなされている感じがします。

施術後はコリから解放され、頭痛や筋肉疲労、腰痛など様々な症状が緩和し、身体そのものが軽くしなやかな感覚です。タイマッサージがこれほどまでに洗練されていて気持ちいいとは! タイマッサージでは、血液とリンパの循環を改善することで、免疫力を高めあらゆる病気を予防し健康状態を向上させる効果が望めるそうです。
トリートメント後はアジアンティーラウンジでお茶タイムzoom
トリートメント後はアジアンティーラウンジでお茶タイム
トリートント後に案内されたアジアンティーラウンジで、お茶と菓子をいただきました。DETOX(解毒)、REBOOT(再生)、RELAX(緩和)を目的とした3種類のヘルシー・リフレッシュメント(ミックスジュース)から、パイナップル、生姜、スイートバジル、ココナッツウォーターを使ったデトックスジュース。

スパではリラックスして過ごせるよう、予約時刻の30分前に受付にいくようにします。そして、トリートメント終了後はアジアンティーラウンジ、リラクゼーションルームといった施設でゆっくり余韻を楽しみます。だからスパ前後には予定をいれず、時間を気にすることなく思う存分にゆっくりと過ごすのがよいと思います。

問い合わせ先:

ザ・ペニンシュラ スパ(The Peninsula Spa)
営業時間:9:00 – 21:00 (スパ)、6:00 – 23:00(フィットネス&プール)
Tel. +66-2-626-1946(スパ直通)
料金:エッセンシャル マイトン(90分) 5,900タイバーツ
   ザ・ペニンシュラ ロイヤル タイマッサージ(90分)4,000タイバーツ
*スパは16歳以上、フィットネスは12歳以上より利用可能。
*プールは12歳未満のお子様は大人同伴の場合のみ利用可能。

ザ・ペニンシュラバンコク(The Peninsula Bangkok)
333 Charoennakorn Road, Klongsan, Bangkok 10600, Thailand
TEL +66 (2) 020 2888
ペニンシュラホテルズ・リザベーションセンター
0120-348-288(フリーダイヤル/日本語対応)
https://www.peninsula.com/ja/bangkok/
Editor:リスヴェル編集部
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