旅の扉

  • 【連載コラム】トラベルライターの旅コラム
  • 2018年8月6日更新
よくばりな旅人
Writer & Editor:永田さち子

プールもビーチも好きなだけ! プーケット・マリオットリゾート&スパ ナイヤン・ビーチ ~ノックスクート&ノックエアでタイは自由自在≪第3回≫

目の前のナイヤン・ビーチにつながって見えるインフィニティプール。zoom
目の前のナイヤン・ビーチにつながって見えるインフィニティプール。
LCCで行くタイのおひとりリゾート旅、初めて訪れたプーケットでの滞在先は、「プーケット・マリオット リゾート&スパ ナイヤン・ビーチ(Phuket Marriott Resort and Spa, Nai Yang Beach)」。国立公園にも指定されているナイヤン・ビーチまでは、プーケット空港から車で10分もかかりません。ここは空港から最も近く、混雑も少ない穴場のビーチ。今回は滞在期間が短かったこともあり、とにかくホテルでのんびりしたくて選びました。

敷地内にプールが張り巡らされた水の楽園

このホテルは2016年に既存のホテルを全面改築して開業したばかり。まだ日本人は少なく、欧米からのゲストが中心とのことでした。ロビーが最上階、その下に客室、プールがあり、ホテルに着くと目の前いっぱいに広がるナイヤン・ビーチが迎えてくれます。
敷地内には水路のようにプールが張り巡らされ、客室の目の前まで迫ります。zoom
敷地内には水路のようにプールが張り巡らされ、客室の目の前まで迫ります。
メインプールは、海につながって見えるエッジレスのインフィニティプール。さらに各宿泊棟に水路のようにプールが張り巡らされ、テラスから直接イン/アウトできる客室が自慢です。
今回滞在したプールビューの客室。テラスからプールに飛び込めます。ベッドの花びらを浮かべた、フラワーバスを楽しみました。zoom
今回滞在したプールビューの客室。テラスからプールに飛び込めます。ベッドの花びらを浮かべた、フラワーバスを楽しみました。
そのプールビューの部屋に滞在しました。夜、チェックインして部屋に入ると、ベッドの上には象の形に整えられたタオルと花びらがお出迎え。にっこり微笑んで見える象のタオルを崩してしまうのはもったいなかったけれど、花びらは集めてバスタブに浮かべ、フラワーバスを楽しみました。
翌朝、テラスでくつろいでいると、目の前のプールをお隣さんが泳いで通過したり、家族連れやカップルに写真撮影を頼まれたり。それもまた楽しい時間です。もっと静かに過ごしたければ、プライベートプール付き、テラスでBBQを楽しめるカバナ付きのヴィラという選択もあります。

カジュアルダイニングで本格的なタイ料理を

レストランは、ビュッフェスタイルの朝食と、ランチ・ディナーではタイ料理を味わえる「アンダマン・キッチン(The Andaman Kitchen)」、シーフードレストラン「ザ・フィッシュ(The Fish)」、ハンバーガーやスナックなどの軽食とカクテルを提供する「ザ・ラウンジ(The Launge)」の3カ所。価格も比較的リーズナブルで、1~2泊の滞在ならホテルから1歩も出ることなく毎回、異なる料理を楽しめます。また、ルームサービスをリクエストして、部屋のテラスからプールを眺めながら食事をとることも可能です。
オールデーダイニング「アンダマン・キッチン」(上)と、ビーチフロントのシーフードレストラン「ザ・フィッシュ」(下)。zoom
オールデーダイニング「アンダマン・キッチン」(上)と、ビーチフロントのシーフードレストラン「ザ・フィッシュ」(下)。
タイ式マッサージとシンギングボウルに癒される

リゾートのおこもりステイに欠かせないのが、スパタイム。敷地内に別棟を構える「クアン・スパ(Quan Spa)」で1時間のタイ式マッサージを体験しました。トリートメントはパンダナスのアイスティーでのどを潤し、フットバスで足を温めてからスタート。地元プーケット出身というセラピストさんによるマッサージは、かなりハード。いつも「強め」をリクエストする私も、途中から「もっと、優しくお願い!」と路線変更したほどです。全身、しっかりもみほぐしてもらったら、金属でできた大きなお椀、シンギングボウルがおなかの上にのせられます。シンギングボウルが奏でる音色と波動には、身体の痛みを取り除き精神を安定させる働きがあるのだとか。セラピストさんがボウルを軽く叩くと、おなかを中心に「ボヨヨ~ン」という音が頭からつま先、指の先まで波動のように広がります。その波動に合わせ、体中の力がすっと抜けていくよう。最後は、温かいジンジャーティーを飲みながらクーリングタイム。そのまま部屋に帰ってベッドに飛び込み、翌日までぐっすりです。
ここではスパタイムもマスト。パンダナスのアイスティーでのどを潤し、終了後はジンジャー入りのホットティーでリラックスタイム。zoom
ここではスパタイムもマスト。パンダナスのアイスティーでのどを潤し、終了後はジンジャー入りのホットティーでリラックスタイム。
誰にも邪魔されず自分だけの時間を過ごせるプライベートリゾート

ホテルの目の前に広がるナイヤン・ビーチは、干満の差が大きいのが特徴。満潮時にはホテルの敷地ギリギリまで波が押し寄せ、大潮の干潮時は100m近く波が引いた後の干潟を、カニの穴や小魚が泳ぐ潮だまりを見つけながら散歩を楽しめます。ホテルの専用ビーチではありませんが、ホテルのゲスト以外はたまに地元の人がやってくる程度で、ほぼプライベート状態。パラソルの下ではシーフードレストラン「ザ・フィッシュ」に併設するバーから冷たい飲み物をオーダーし、誰にも邪魔されずの~んびり過ごせます。
ホテルからいちばん近い町までは車で5分ほど。ビーチ沿いに続く小道をたどると、地元の人が営む小さなビーチバーがありますが、それ以外は外界から隔絶されたリゾートエリア。週末を利用してサクッとリフレッシュするにはもってこいのロケーションです。
プライベートビーチのようなナイヤン・ビーチ。干潮時に沖まで歩いていくのも楽しいものです。zoom
プライベートビーチのようなナイヤン・ビーチ。干潮時に沖まで歩いていくのも楽しいものです。
次回はバンコクで滞在した「バンコク・マリオット・マーキス・クイーンズパーク(Bangkok Marriott marquis Queen's Park)」をご紹介します。

●Phuket Marriott Resort and Spa, Nai Yang Beach
92, 92/1 Moo 3, Sakoo, Talang,
Nai Yang Beach, Phuket 83110
phuketmarriottnaiyang.com
●協力:ノックスクート

www.nokscoot.com
Writer & Editor:永田さち子
スキー雑誌の編集を経て、フリーに。旅、食、ライフスタイルをテーマとし、記事を執筆。著書に、「自然の仕事がわかる本」(山と溪谷社)、「よくばりハワイ」「デリシャスハワイ」(翔泳社)ほか。最近は、旅先でランニングを楽しむ、“旅ラン”に夢中!
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