トラベルコラム

  • 【連載コラム】ちょっとこだわり、少し贅沢
  • 2013年2月6日更新
トラベルソムリエの旅コラム
Travel sommeliere:小野アムスデン道子

とにかく行って見てほしい!絶景に魅了されたユタ州の国立公園(2)

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幻想的な星空。星の数と輝きに圧倒されます
ナバホランドの中、モニュメントバレーで遂に感動の星空と出会う

 ザイオン国立公園から、グランドサークルのハブともなり、WAVEという不思議な波の地層を持つ場所への入場権利抽選でも有名なカナブの街を経てモニュメントバレーへ。5時間ほどのドライブになります。途中からネイティブアメリカン、ナバホ族の居留地であるナバホランドに入ります。ここは4州にまたがる広大な土地、モニュメントバレーの手前でユタ州に再度入ると、その形からミトン、スリーシスターズ、トーテムポールなどと名づけられた、大地が侵食されたビュート(残丘)と呼ばれる岩山が次々と姿を現します。ジョンフォードの西部劇映画で有名になったこの光景。間近で見ると、ただただ自然ってなんて不思議なんだと驚嘆するばかり。
 そしてこの夜、遂に雲が晴れて、満点の星空に遭遇。一際輝く木星、オリオン座のベルトになる3つの星、その下に青く輝くシリウス、空かける天の川も。そしてふたご座の二つの星がきらめいて、古代から人が星を様々なものになぞらえたことに納得してしまう美しさです。昼と夜、二つの異なる表情もまた魅力でした。
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なんでこんなにうねうね曲がるのだろう??
自然が造りだす不思議な地形に驚嘆

 翌朝、朝日に光るビュートを見ながらモニュメントバレーを出発。グランドサークルでは、毎日のように、夜は星空、朝は朝日に輝く大地を見たのですが、この朝の眺めもまた格別。写真にこの姿を留めたいと誰もが思う、自然撮影の天国だと思います。ナバホネーションの終わりに当たるサンホアンリバーを渡って、この川が地層を掘って造った蛇行からその名がついたグースネックステイトパークへ。うねうねと曲がる深い断崖とその底に川。展望台からの眺めには驚かされるばかりです。
ドラマチックなまでの夕陽の瞬間zoom
ドラマチックなまでの夕陽の瞬間
夕陽に照らされるアーチの神々しい眺め

 砂岩が風や雨で侵食された、2000を越えるアーチを擁するアーチズ国立公園へ。3フィート(約0.9メートル)以上の橋のような形になった岩をアーチといいますが崩れてしまうものもある一方で、また新しいアーチも出来ていくのだとか。大岩の上に頭でっかちに大岩がさらに乗ったバランスロックなどもあって、映画『インディジョーンズ/最後の聖戦』のロケ地ともなったところです。ここで夕陽に当たって神々しいばかりの姿を見せるのがデリケートアーチ。ここは岩山を登って行きますが、最後は結構急になっていて、登りきったところで断崖絶壁の上にデリケートアーチがあります。ちょっと怖いぐらいですが、夕陽にあたったその美しさは格別。
この黄金色の輝きは必見!zoom
この黄金色の輝きは必見!
黄金色にアーチが輝く、メサアーチの日の出

 グランドサークルのこうした光景は、写真では見たことあったのですが、実際にそこに身を置くと、自然の大きさ、不思議さ、そして何億年という時間など、いろいろなものが感じられて、出て来るのは「すごい!」という呟き。そして最後に見た、キャニオンランズ国立公園にあるメサ・アーチは、その黄金色の輝きが今も目に焼きついています。朝日が昇るのをその場で待っていたのですが、太陽の光を受けていくと、ある時から、まるでアーチ自体が光を発するかのような黄金色に輝くのです。少し陰るとこの輝きは見えないこともあって、太陽の恵みが反射しているように感じました。

 アメリカの大自然に魅了されたユタ州グランドサークル、「一生に一度は見ておきたい」と心からおススメできる旅でした。

写真/星野 修 アメリカ西部5州政府観光局日本地区代表  
取材協力/ユタ州政府観光局 http://www.visitutah.com
デルタ航空 http://ja.delta.com/
ハーツレンタカー http://www.hertz.com
Travel sommeliere:小野アムスデン道子
ロンリープラネット日本語版編集を経て、ローカルグルメやお酒、非日常の体験などちょっとこだわりのある旅の楽しみ方を発信するトラベル・ジャーナリストへ。
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