旅の扉
- 【連載コラム】トラベルライターの旅コラム
- 2017年11月28日更新
- よくばりな旅人
Writer & Editor:永田さち子
『小さな大国』ルクセンブルクへショートトリップ
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- ルクセンブルクのコーヒーやお菓子のパッケージに、クリスマス気分が盛り上がります。
- RisvelのEditors' Picksでもご紹介している、ルクセンブルク政府公認Luxembourg Café(ルクセンブルク・カフェ)。11月27日~12月17日までの約3週間、日本橋のブックカフェでルクセンブルクの郷土料理やワイン、音楽も楽しめると聞き、オープン初日に出かけてきました。
日本橋浜町のブックカフェがルクセンブルク一色に!
場所は日本橋浜町にある「Hama House」。ここは2017年9月に「街のリビング」をコンセプトにオープンした複合ビルで、1階はブックカフェ、2階がオープンキッチン&ダイニング、3階がクリエーターのスモールオフィスになっています。ルクセンブルク・カフェがオープンしたのはその1階。ロフトもある開放感あふれる空間です。
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- 複合施設の1階にあるブックカフェが3週間、ルクセンブルク一色に。
- Luxembourgが『小さな大国』と呼ばれる理由
ルクセブルクの正式名称は、ルクセンブルク大公国。フランス、ベルギー、ドイツと国境を接し、広さは日本の神奈川県と同じくらいで、人口約59万人。ちなみに神奈川県の人口は約900万人。こんなに小さな国でありながら、金融、IT、メディア産業が発展し、生活水準の豊かさを占める国民一人当たりのGDPは世界一を誇るのだそう。この国が『小さな大国』とも呼ばれる所以です。
一方で、中世の面影を残す城壁や石畳の街並みがあるかと思えば、湖と森が広がる雄大な光景も広がり、小さな国とは思えない多彩な光景が広がります。
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- Instagramで15.6万人のフォロワーをもつ人気フォトグラフファー・保井崇志氏の写真展も同時開催中。
- オープニングイベントには、副首相兼経済大臣のエティエンヌ・シュナイダー氏が登壇。ルクセンブルク・フォー・ツーリズムのアンヌ・ホフマン局長による観光ビデオの紹介もあり、日本で初めて政府公認カフェをオープンするにあたっての、並々ならぬ意気込みが伝わってきました。
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- 副首相兼経済大臣、エティエンヌ。シュナイダー氏によるオープニング・スピーチ。
- 『美食の国』の伝統料理とお酒をテイスティング
カフェメニューのなかで、ビール好きの私の目を引いたのが、ルクセンブルクを代表するビール、シモンビール。白いボトルに描かれている王冠を被ったライオンは、国章のモチーフにもなっているものです。細かな泡が特徴のピルスナータイプで、とても軽い口当たりは、ランチビールにもぴったり。
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- ルクセンブルクの郷土料理をアレンジした、オリジナルのカフェメニュー。左上が、シモンビール。この日はオープニングのためビュッフェ・スタイルでしたが、通常は個別プレートで提供されます。
- 伝統料理をアレンジしたメニューは、オニオンクリームスープ、パテ、肉のうまみがストレートに感じられるソーセージ、ムール貝のサフランソースなど。『美食の国』とよばれるだけあり、野菜、肉、魚介とバラエティ豊かな内容です。ワインの産地でもあり、リースリングやピノ・グリ種のブドウを使ったスパークリング、辛口の白ワインは、日本人の好みにも合いそうです。
『小さな大国』へ、ショートトリップ気分を味わう
小さな国でありながら、世界遺産や古城、ブドウ園、近代美術館もあり、そのうえ王子様はかなりのイケメンらしい……と聞けば、興味がわいて当然。カフェ内に展示された撮影を担当したフォトグラファー・保井崇志氏は、
「どこへ行くにも便利だし、ルクセンブルクを拠点にヨーロッパの撮影旅行をしてみたい」とのことでした。
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- 写真集やガイドブックを手に取って眺めていると、旅心がムラムラと。
- 12月17日までのオープン期間中、ワインセミナー、ワークショップなども開かれるそう。日本で出版されているルクセンブルクを紹介したガイドブックやエッセイなどはもちろんのこと、現地の写真集などを手に取って眺められるのも魅力。師走が迫りなにかと慌ただしくなるこの時期に束の間、『小さな大国』へショートトリップ気分を楽しみました。
●Luxembourg Café(ルクセンブルク・カフェ)
期間:2017年11月27日(月)~12月17日(日)
場所: Hama House 中央区日本橋浜町3-10-6
hamacho.jp/hamahouse/luxembourg/