もう1軒、シテ内の4つ星ホテル「ベストウエスタン・オテル・ル・ドンジョン(BEST WESTERN Hotel le Donjon)」は、かつての領主の城、コンタル城のすぐそば。スイートを含め62室を有します。
こちらも100年ほど前の建物を利用したホテルですが、一番小さな部屋でも2人分のスーツケースを広げられる余裕があり、広さも十分。バスルームなどの水回りは整備され使い勝手はOK。館内にはアンティークが飾られ、シテ内のホテルとしての趣を盛り上げてくれます。このホテルが併設するブラッスリー「ドンジョン(Donjon)」は郷土料理も味わえる人気の店です。
ちなみにこのホテルは3つの棟からなりますが、その棟のひとつに12~13世紀にこの地を収めていたロジェ子爵の名が付けられています。郷土の英雄の一人ですので、この地方を旅する際には覚えておくといいかもしれません。 http://www.hotel-donjon.fr/
シテの外側のホテルでご紹介したいのが、シテへ向かう橋、ポン・ヴューのたもとにある4つ星ホテル「レ・トロワ・クーロンヌ(Hotel Des Trois Couronnes)」。
全70室の部屋はシティホテル風で洗練されたスタイリッシュな内装。44室が窓から世界遺産の景観が望める、いわゆる「シテ・ビュー」になっています。
夜、室内でゆっくりくつろぎながらライトアップされ、宵闇に浮かび上がるシテがゆったりと望めるのは、この程よい距離だからこそ。
ホテルの向かい、橋のたもとにある名もない祠にはマリア像が祀られ、朝夕に守り人が訪れます。
祠は「再建」と聞きますから、つまりは古くからここにあったのでしょう。
祠、橋とともにシテの景観をしみじみ眺めていると、かつて騎士達が馬で駆け抜け、祠にお参りをしながら商人や町の人たち、旅人が行き交った中世の様相が浮かんでくるようです。 http://www.hotel-destroiscouronnes.com/