旅の扉

  • 【連載コラム】空旅のススメ
  • 2016年10月13日更新
あびあんうぃんぐ
航空ライター:Koji Kitajima

都会の中の癒し空間「シャングリ・ラ ファーイースタンプラザホテル 台北」

周囲の街並みを圧倒する存在感のある建物zoom
周囲の街並みを圧倒する存在感のある建物

最近の旅の過ごし方は、都会であってもリゾート感を求めることが多くなってきました。
アジアの雑踏の中に身を任せ、珍しい屋台の料理を試してみるのも楽しいですよね。でもホテルではゆったりとした時間を過ごしたい。
台北でのそんな過ごし方にピッタリのホテルを見付けました。
ラグジュアリーな五つ星ホテル「シャングリ・ラ ファーイースタンプラザホテル 台北」です。

ホテルは、敦南(トンナン)と言われるビジネスエリアにあり、その中でもひときわ目立つツインタワーの一方が「シャングリ・ラ ファーイースタンプラザホテル 台北」です。
タワーのもう一方は、オフィスと「ザ・モール」と呼ばれる広大なショッピング プラザになっており買い物が楽しめます。
ホテルのすぐ近くにはスターバックスなどもあり、カフェが連なるお洒落なエリアでもあります。

桃園空港からは、大有バスの1960番路線に乗れば、ホテルの目の前に着きますので、初めての方でも安心です。

一階フロントは湾曲したカウンターが左右二箇所に広がり、チェックインカウンターと、コンシェルジュカウンターになっています。
ハイシーリングなロビーは、5つ星の品格を感じられる、アジアンテイストの落ち着いた空間。優しい光の中で来場者を迎えてくれます。

西洋と東洋が融合されたラグジュアリーな雰囲気zoom
西洋と東洋が融合されたラグジュアリーな雰囲気

宿泊した部屋はホライゾンクラブのプレミアルーム。
部屋に入ると、大きな窓の向こうに広がるパノラマビューに目を奪われます。目線の下に多くのネオンが光る中、ひと際輝いて見えるこの街のシンボル、台北101もよく見えます。

58㎡の広々とした部屋には、大きなキングベッドが置かれ、左右のサイドライトが淡く光ってベッドを照らします。リネン類は上質。無料Wi-Fiも完備されています。
ベッドルームは、クローゼットやスーツケースを置く場所とは完全に独立していますので、ゆったりとした気分でくつろぐことができます。

奥には、洗面台とバスルームがあり、シャワーブースは別になっています。
アメニティーは、日本でも大人気のロクシタンで揃えられており、女性には嬉しい限り。
広々とした大理石のバスタブの横にも窓があり、台北の市街地を眺めながらの贅沢な入浴が楽しめました。

ホライゾン プレミアルームzoom
ホライゾン プレミアルーム

楽しみにしていた温水のルーフトッププールに行くには、エレベーター最上階の40階で降りて、スパの入り口で受付を行います。
この受付では、一度通ると顔を覚えてくれていて、二度目からは笑顔で通してくれます。さすがは5つ星ホテルの接客です。
その後、廊下を進んで専用エレベーターで43階へ向かいます。

プールの入り口両側には、展望テラス席となる場所が広がり、その一方からは台北101が近くに見えています。ソファーベッドに寝転ぶと、心地いい風に吹かれて天空の昼寝ができます。

正面の扉を入るといよいよプール。
「シャングリ・ラ ファーイースタンプラザホテル 台北」の温水ルーフトッププールは、台北で一番高い場所にあるプールです。
そこから見る景色は、何とも言えない素晴らしさです。プールサイドにはビーチチェアが並び、市街地が一望できるパノラマのような景色が広がります。
この場所こそがリゾートだと思えるプールには、都会ではなかなかお目に掛かることができませんが、ここはまさしくリゾート。都会の喧騒が、ずっと下の方から聞こえてきます。
とてもプールサイドにいるとは思えないような素晴らしい眺望の中で、日常から離れ、非常に優雅な時間を過ごすことができました。

そしてホテルライフを楽しむ女性にとって気になるのはスパ。
40階には、信頼のコスメブランド「資生堂」の高級スパサロン「Qi 資生堂サロン & スパ」があります。
プライベート スパ スイートが6部屋、アロマセラピー トリートメント ルームが7部屋あり、ジャグジーからの台北101や山々の景観とともに、ゆったりとした時間を過ごせる癒しの空間です。

40階には他にフィットネスもあります。ここではパーソナル トレーナーを付けることもできる充実の施設が揃っています。

ジムとスパの受付 プールzoom
ジムとスパの受付 プール

館内には、レストラン5つ、バー3つとダイニングも非常に充実しています。
その中で、和食の「IBUKI by TAKAGI KAZUO」を利用してみました。

高木一雄シェフの名前を冠とするこの店は、兵庫県芦屋市でミシュラン2つ星の京料理レストランを手掛ける同氏のプロデュース。本格的な京料理と共に、寿司や鉄板焼きが手軽に楽しめます。
この日は、シェフのダニーチェンさんが腕を奮ってくれました。
会話を楽しみながら、鉄板焼きのコースを頂きます。先付けから始まり、新鮮なお造り。目の前で焼いてくれる大海老は香ばしく、プリプリとした歯応え。そしてメインは極上の和牛サーロイン。どれも見た目にも美しく、料理を堪能することができました。
日本庭園の見える個室などもあり、外国人ビジネスマンにも愛される場所なので、予約は必須とのことでした。

38階のマルコポーロラウンジは、台北の絶景が望める場所で、台湾の若者の間では、プロポーズの場所として有名です。

マルコポーロラウンジと鉄板焼の「IBUKI」zoom
マルコポーロラウンジと鉄板焼の「IBUKI」

朝食は6階のカフェ アット ファーイースタンでのブッフェです。中央部が吹き抜けになった開放感のある気持ちのいいレストランです。

ホライゾンフロアに宿泊したゲストは、36階にあるホライゾンクラブ専用のプライベートラウンジで朝食を摂ることができます。
クラブラウンジでは、サラダやフルーツ、小籠包などのブッフェに加え、オーダー制のメニューがあります。その中からフレンチトーストを選びましたが、これが大正解。
ふっくらと焼き上がった厚みのある生地が二枚重なり、その上には濃厚なメープルシロップ。イチゴとブルーベリー、ホイップクリームが添えられたこのフレンチトーストは、まるでプディングのような食感でした。個人的には、世界一と言われたこともあるホテルオークラの特製品を越えたと思います。
これを食べに、日本から台北まで行ってもいいと思えるレベルでした。

ホライゾンラウンジの様子 スタッフとフレンチトーストの朝食zoom
ホライゾンラウンジの様子 スタッフとフレンチトーストの朝食

シャングリラホテルでは、どこへ行っても高級ホテルチェーンのハイクラスなサービスを約束されているという安心感があります。その安心感に加え、ここ「シャングリ・ラ ファーイースタンプラザホテル 台北」は、他のシャングリラホテルとはまた違った、台湾の伝統と格式を残しながらも利用し易い西洋スタイルを取り入れている、非常にバランスのいいホテルだと感じました。

都会の中のラグジュアリーな癒し空間。またひとつお気に入りのホテルと出会えました。

シャングリ・ラ ファーイースタンプラザホテル 台北
HPはこちら 
住所:201 Tun Hwa South Road, Section 2, Taipei, 10675, Taiwan
電話:(886 2) 2378 8888
お問合せ:URL  

航空ライター:Koji Kitajima
大阪府出身。幼少期より空への憧憬の念を持ったまま大人になった、今や中年の航空少年。
本業のかたわら情報を発信しています。週末は航空ライター兼ブロガーとして活動中。
旅のモットーは、「航空旅行を楽しまないと旅の魅力は半減です。旅の楽しみは空港から始まる」です。

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