旅の扉

  • 【連載コラム】トラベルライターの旅コラム
  • 2016年8月20日更新
よくばりな旅人
Writer & Editor:永田さち子

お疲れ気味の胃にも優しい武漢の湖北料理とコンビニスイーツ

左から、エビの塩炒め、中央は子豚のスペアリブと白身魚の蒸し物、右がキュウリの炒めものです。zoom
左から、エビの塩炒め、中央は子豚のスペアリブと白身魚の蒸し物、右がキュウリの炒めものです。
中国の内陸部、重慶&武漢を巡る旅もいよいよ終盤です。

最後の夜を飾るディナーに湖北料理を食べに出かけました。中国料理というと脂っこいメニューが多く、さらに内陸部へ行くと「辛っ!!」いイメージなのですが、ここ武漢では想像していた以上にヘルシーな食材が多く、しかも優しい味付け。旅の終わりに、食べ疲れ&飲み疲れ気味の胃にもすんなり収まる料理が中心でした。

前菜メニューからチョイスし、大当たりだったのがこれ。うずらの卵のピータンの黒酢漬け。本物のピータンより食べやすくて、コリン!とした食感が病みつきになります。ピータンが苦手な人も、ぜひ一度トライしてみてください。
うずら卵のピータン風。つるん、こりん、とした食感が忘れられずもう一度、食べたい味。zoom
うずら卵のピータン風。つるん、こりん、とした食感が忘れられずもう一度、食べたい味。
湖北省の名物に、鴨料理があります。いうなれば、武漢風・北京ダック。周りのテーブルのほぼ100%の人が注文していた必食のメニューです。

食事の後、もう少し飲みたくて、お酒だけを提供する店を探したのですが、適当なところが見つけられませんでした。ここ武漢に来る前に訪れた重慶でも、深夜まで営業している店はあるものの、ほとんどが食事中心。さすがに火鍋2ラウンドは食べられず、断念して部屋飲みした経緯があります。
鴨料理が多い湖北地方で、武漢風北京ダックは必食です!zoom
鴨料理が多い湖北地方で、武漢風北京ダックは必食です!
今回も、ラグジュアリーホテルのバーで高いお酒を飲むよりも…と選んだのが、コンビニでお酒とつまみを調達して部屋飲みです。

幸い、ここ武漢も重慶もコンビニの品ぞろえが充実しています。しかも、ビールが安い! お店によってはミネラルウォーターと同じくらいか、それよりも安い価格で売られていることも。ただし、ワインに関しては日本とあまり変わりません。中国の物価からすると、かなり割高ですね。

スナック類も、ピリ辛風味の落花生をはじめとしたナッツ類、スナックなどが豊富。カップ麺(中国の人は本当に大好き)の種類の多さにも驚かされました。
アイスクリームのケースで見つけたなんともかわいらしい形のアイスは、「夏枝」「自然素材」の文字にひかれて購入!
武漢のコンビニにて。お酒もつまみも豊富。かわいいアイス、見つけました。zoom
武漢のコンビニにて。お酒もつまみも豊富。かわいいアイス、見つけました。
最終日、日本へ立つ日の朝、ホテルの隣りのブロックにあった市場に出かけてみました。肉、野菜、魚介、乾物や調味料類を販売するエリアに分かれ、広い通路の両側に細い路地が何本も延びる様子はまるで武漢版・築地!?
武漢の築地!? 食材を眺めて歩くだけでも楽しいですが、水たまりが多いので足元に注意!zoom
武漢の築地!? 食材を眺めて歩くだけでも楽しいですが、水たまりが多いので足元に注意!
歩道には、占いのオジサンも店を広げています。本場の算命学、手相占いに興味津々だったのだけど、言葉がわからないため断念しました。
歩道で見かけた占い師。本場の占い、気になります。zoom
歩道で見かけた占い師。本場の占い、気になります。
5回に渡って紹介してきた、重慶&武漢の旅のコラムは今回が最終回です。LCC専用の成田空港第3ターミナルからSPRING JAPAN(春秋航空日本)で出かけた3泊4日の旅は、実際の滞在日数以上に内容が濃くて、国内旅行にもひけをとらないくらいリーズナブル。

戸部巷で食べそびれた朝ごはんメニューと、本場・中国の占い、次に出かけるときは必ず体験したいと思っています。
Writer & Editor:永田さち子
スキー雑誌の編集を経て、フリーに。旅、食、ライフスタイルをテーマとし、記事を執筆。著書に、「自然の仕事がわかる本」(山と溪谷社)、「よくばりハワイ」「デリシャスハワイ」(翔泳社)ほか。最近は、旅先でランニングを楽しむ、“旅ラン”に夢中!
risvel facebook