旅の扉

  • 【連載コラム】ナンバーワンよりオンリーワン
  • 2016年7月24日更新
旅の道中、「愛すべき変なもの」を見つけたら、書かずにはいられない!
トラベルジャーナリスト:松田 朝子

砂漠は愛に溢れている!サルベーションマウンテン

LAからひた走ること3時間。砂漠の中からこつ然と現れたド派手な山!zoom
LAからひた走ること3時間。砂漠の中からこつ然と現れたド派手な山!

愛すべき変なものを見つけたら・・・ではなくて、
私はわざわざそれを探しているかもしれない???





数々の映画のロケ地にもなったそう。zoom
数々の映画のロケ地にもなったそう。

今回行ったのは、
カリフォルニアの南、メキシコ国境まであとわずかという砂漠の中にある、
サルベーションマウンテン!!!
遠くからでもすぐわかりました。

ここは、礼拝堂なのだとか。zoom
ここは、礼拝堂なのだとか。

これは、レオナード・ナイトさんという男性が、1984年から30年をかけて、たった1人で造り上げたアート作品。レオナードさんは2014年に82歳で亡くなったそうですが、
老後のほとんどの時間を、この作品制作にかけたことになります。
そんな生き方にはちょっとあこがれますが・・・。

作者レオナードさんが暮らしていたという車。zoom
作者レオナードさんが暮らしていたという車。

とにかく、あたりは何にもない砂漠。そして、私が行ったのは今月(7月)でしたが、
気温はなんと45度!
私のIphoneには、高温注意のアラートがついて壊れる寸前でしたが、
こんな暑い中でも、制作活動していたんですね〜。
高さは15m、幅は45m。近くで見ると、藁とか粘土みたいなものを押し固めた感じで、
木の枝やら、車のドアなどが埋め込まれています。

車のドアもついています。zoom
車のドアもついています。

内部には、なんと猫が!暗くて写真が撮れませんでしたが、こんな素敵なお家があって羨ましい〜。ちなみに、日陰に入ると少しは涼しいです。
こちら至る所に、「God is Love」と書かれています。
おそらくこれが、レオナードさんの最も伝えたかったことなんでしょうね。
ちなみに、ペンキや彼の食料などは、寄付でまかなっていたそうで、
そんな隣人愛もひしひし伝わってきます。

どこもかしこも、愛に溢れています。zoom
どこもかしこも、愛に溢れています。

乾ききった砂漠の真ん中で、ちょっと心潤うサルベーション(救い)の山、
訪れるときは、オーバーヒート(携帯、車、そして自分)に気をつけてくださいね。

http://www.salvationmountain.us/

トラベルジャーナリスト:松田 朝子
頭の中は、旅と猫とアルゼンチンタンゴで占められているトラベルジャーナリスト。日本旅行作家協会所属。大好きな地層と砂漠と赤い岩山のあるアメリカに良く出没。

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