バニラエアは、台湾では「香草航空」と親しまれていますので、訪日需要が多いようです。
今回の増便の発着時刻は台湾の旅行者にも利用し易い時間になっています。
高雄は台北より年間で2℃気温が高く、降水になる日が21ポイントも低いとのこと。
これはとても過ごしやすそうです。当日は寒波が襲ってくることなど、想像もしなかったのですが。
韓国の釜山と共にアジア屈指の港町。海鮮料理がお勧めとガイドブックに書かれています。
街がコンパクトにできていて、空港から街の一番の中心部までMRTで約10分です。移動が楽というのも、旅の重要な要素ですね。
高雄に着いて、まずは人気の旗津を目指します。
高雄で真っ先に移動手段として考えられるMRTを使い、西子湾で降ります。
西子湾は橘線と言われる東西路線の西の終点です。天気が良ければ最高の夕陽を眺められるスポットです。
西子湾から旗津へは、高雄市輪船という200人程度が乗れる船に乗ります。
市民にも愛されるカラフルで小さなフェリーです。
乗船時間は10分にも満たないほどですが、船上からは高雄市街の中に高雄85ビルも見渡すことができ、ちょっとした船旅の気分が味わえます。
旗津に着くと、雰囲気は一変して、お祭りのような賑やかな様子です。
商店街の看板や飾り付けが派手で楽しいのです。
埠頭から海岸へまっすぐに伸びるメインストリート「廟前路」を数分歩くと、右手に真っ赤な提灯の旗後天后宮が目に入ってきます。港町高雄だけに航海の守護神が祀られているそうです。
さらに進むと道の両側に海産物のお店が数多く見られます。どこのお店でも店頭に多くの魚が並んでいます。その中で、事前にネットで見ておいた「旗津海産店」を目指しました。
こちらのお店では、メニューに日本語も書かれているので頼み易いです。 「炒め」や「煮る」など調理方法も書かれているので、指で示せばすぐに伝わります。メニューには無いものなのですが、是非「味噌魚」と書いて見せてください。
出てきたのは、大きなはんぺんのような代物で、美味しそうには見えなかったのですが、実はこれが大正解。銀鱈の西京漬けに似た美味しい魚でした。
他には、渡り蟹、蛤のスープや空芯菜に似た青菜などを選んでみました。渡り蟹は、店頭のいけすの中から、好みの大きさの蟹を選び、その大きさによって値段が変わってくるようです。特に美味しかったのは、蛤のスープ。口の中いっぱいに蛤の上品な香りが広がりました。
どれも美味しく、ボリュームもあり満足の食事でしたが、これで会計は二名で580台湾ドル(約2、000円)。さすが海産物の街、安いです。
メインストリートを更に進んで見えて来るのは、海岸です。半島に建つ「旗後砲台」辺りが崖になっていて、立体的で風光明媚な景観を作っています。当日は、高雄では珍しく寒波が来ていたのですが、海岸公園にはヤシの木があり、ウッドデッキがあって海沿いを歩けるようになっていましたので、普段であれば、リゾート気分で海を満喫しながらの散策も楽しめそうです。
道端のところどころに屋台も出ていました。揚げた芋の屋台は人気があるようで行列ができていました。旗津で人気のおやつだそうです。
寒かったので、海からすぐの屋内にある「旗后観光市場」に入ってみました。
市場には海産物加工品を扱う屋台のような店が通路両側に100店舗以上ひしめいています。虫除けの為に廻るカラフルなテープが、楽しい田舎の市場という感じです。どの店からも挨拶や呼び込みの声が聞こえて来ますが、これも賑やかな市場には欠かせない要素です。
美味しそうなカラスミを始め、サキイカ、昆布など乾物がたくさん売られていました。こちらでは、試食してから買うこともできますので、安心してお土産を選ぶことができました。
島内には、最初に見かけた旗後天后宮のようなお寺がいくつもあります。
中に入ってみると、周りの喧騒が嘘のように静かな時間が流れていました。
最後にこういう場所で、静かにこの旅の安全を祈ってみるのもいいかもしれません。
西子湾と旗津は、有名な夕日の絶景スポットとのことでしたが、この日は生憎の雨。夕日をあきらめて、高雄市内に戻り、屋台に繰り出しました。
旗津海産店
住所:高雄市旗津区廟前路35号
旗津観光市場
住所:高雄市旗津区旗津三路1050号