旅の扉

  • 【連載コラム】coffee x
  • 2014年11月5日更新
アムステルダムカフェより
カフェエッセイスト:安齋 千尋

Coffee x Amsterdamでいちばんお気に入りのカフェ 「Scandinavian Embassy」

2014年のEsquire Magagine NLでベストコーヒーbarに選ばれた小さなカフェは、店員さんの手作り内装、白く塗られた木の壁、大きな窓、木のカウンター。北欧の人らしい赤毛の髭の店員さん、そしておんなじようにもふもふの髭の小さい犬が迎えてくれるお店です。

お昼過ぎ、お店はとても混んでいるのに遠くから目を合わせてlatte?と聞いてくれるバリスタのニコラスさん。いつも優しくて、繊細に気づいてくれておしゃれな彼がいれてくれるコーヒーは、人柄が現れるようなきめ細やかなミルクフォームで、今まで一度もroughなコーヒーだったことがありません。彼は個人でもまた、昨年のsweden coffee brewers cupのchampionです。

Amsterdanはコーヒーが日常生活にとても浸透しています。歴史的にも大航海時代を経てオランダ東インド会社の全盛時代の名残から、スパイスやコーヒー、世界史では”嗜好品”と教わった品物が今でも生活の一部です。お洋服屋さんにもスーパーでもサービスでコーヒーを出してくれることが多いのです。日本のお菓子がお煎餅なら、オランダはSpeculaas というシナモンがいっぱい入った固めのクッキーで、コーヒーを注文するとたいてい一緒にでてきます。
Scandinavian Embassyでは、手作りのCinnammon bunも特別おいしくて、bioのバニラビーンズでエッセンスを抽出していて、ラッキーだとオーブンから焼きたてが食べられます。湯気がたつふかふかシナモン、カルダモンの香りで心の底からあったかくなって、思い出しただけでちょっと笑顔になれそうです。

アムステルダムは最近とても良いカフェが増えていると感じます。これらの良いカフェに共通していることは、コンセプトのある内装を自ら手がけていること、コーヒーをお店で焙煎しているまたは決まった焙煎専門のブランドをもっていること、アルバイトではなくてプロのバリスタがいることです。コーヒーだけではなくてfood全般を心から好きでいる人が働いているところがいいなぁと思います。

今日もScandinavian Embassyで日課の新聞を読んでいます.
犬が後ろを歩けば、ちゃんと目を合わせているニコラスさんを横目で見ながら、お店のお客さんまで好きになってしまいそうな素敵な空間を作っているこのカフェ。chihiroと名前を呼んでくれる人たち。
いつかロンドンで出会った本の引用。いつも手帳に挟んであって、同じように、それも私にとっても旅の原点になったNYを舞台に、毎日cafeに寄ることで自分にもどることができることをきちんと文章で描写していて、コーヒーの香りとともに良く思い出します。
私にとってScandinavian EmbassyはAmsterdam生活の大切で幸せな場所です。

I wake early in Brooklyn, secretly enjoying the peace while Jerome is away....... So now I’ve learned that it is important that I have a routine, it begins with the walk to the studio, calling in on the spanish bakery for a croissant half block away. I really like the wink the proprietor Jamie unfailingly throws my way, no matter how crowded his shop is, or how loud the hiss of milk steamer is. It’s a moment of connection that I create in my day.
(Raffaella Barker “Poppy land”)

Scandinavian Embassy
Adress: Sarphatipark 34 Amsterdam 1072PB The Netherlands
Phone: +31-(0)619518199
Facebook:https://www.facebook.com/ScandinavianEmbassy/info
Website:http://scandinavianembassy.nl

カフェエッセイスト:安齋 千尋
Amsterdamに住んでいます。外国で暮らすため、京都で仲居をしながら学んだ日本、Londonでの宝物の出会いがありヨーロッパにきて5年が経ちました。世界中どこにいてもいいカフェに出会うことがとても楽しみです。入った瞬間の香り、音、新聞、いつものバリスタと目が合うこと、私の日々の幸せな瞬間はカフェにあります。
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