腰をくねらせ、ちょっとセクシーなポーズでにっこりほほ笑むフラドール。
ユーモラスなのに、どこか郷愁を感じさせるハワイアンヴィンテージのフラドールは、そのほとんどが日本製。1950~1960年代に作られ、お土産用としてハワイへ輸出されました。ボディが陶器製、スプリングバネがついていて、腰ミノがゆらゆら揺れるものが多いですが、ひざまずいた姿や、男女カップルの「ダブル」と呼ばれるもの、髪飾りやレイが別素材だったり、セルロイド製など、本当にたくさんの種類があります。

価格も$60くらいから、コンディションが良いものになると$200以上する場合もありますが、表情やポーズをじっくり見比べて気に入ったもの、長く大切にしたくなるものを選ぶのがいいと思います。


欧米のコレクターにも人気のアンティークショップ

コレクターの間でも評判のお店が、ダウンタウンにある「Tin Can Mailman（ティン・カン・メールマン）」です。店名は1880年代、貨物船が接岸できない南太平洋の小さな島で、船上からビスケットの缶に入れて流した郵便物を泳いで取りに行き配達する人たち呼び名から付けられました。

とても几帳面なオーナー、クリスさんの性格もあり、店内がいつもきれいに整えられているので、アンティークショップにありがちな埃っぽさが苦手な人にも安心。コンディションのいいフラドールがそろうだけでなく、同じポーズでも表情やパーツの色が異なるものがあり、選ぶ楽しさがあります。古いポストカードや地図、ハワイ王朝時代の写真など、興味をそそられるものも少なくありません。

●Tin Can Mailman（ティン・カン・メールマン）
1026 Nuuanu Ave., Honolulu
1-808-524-3009
11:00～17:00（土曜は～16:00）
日曜休み

日系人オーナーの人柄が感じられるコレクション

今年4月、カイムキのワイアラエ通り沿いにオープンしたお店が、「Surf’N Hula Hawaii（サーフィン・フラ・ハワイ）」です。

オーナーは、地元カイムキに住む日系2世のケンさん。20年以上かけて蒐集したフラドールやサーフィングッズを中心に、ハンドペイントのグラス、コアウッドの家具などはどれも大切に使われてきたことがわかるものばかり。それを選んだケンさんの、ハワイアン・カルチャーに対するリスペクトの気持ちが伝わってきます。

●Surf'N Hula Hawaii（サーフィン・フラ・ハワイ）
3588 Waialae Ave., Honolulu
1-808-428-5518
10:00～17:00（土曜日～16:00）
日曜休み

プレートランチ屋の一角にある穴場ショップ

アンティークを扱う専門のお店ではありませんが、モンサラット通りにある「Pioneer Saloon（パイオニア・サルーン）」でも、意外な掘り出し物が見つかることがあります。

ここは私がハワイ滞在中、多いときは週に2～3回通っているプレートランチ屋。イートインスペースの一角にオーナーのお友だち数人がスペースをシェアして出店し、雑貨やTシャツ、子ども服などが販売されています。