旅の扉

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  • 2014年8月23日更新
リスヴェル旅コラム
Editor:リスヴェル編集部

麗しきラオスの古都の隠れ家、ベルモンド ラ・レジデンス・プーバオ

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ラオス。インドシナ半島に細長く伸びる、東南アジア唯一の内陸の国。
国土面積はほぼ日本の本州と同じ。人口600万人を抱える国でありながら、その名があまり知られていないのは、この国の地理的要因にある。中国と国境を接する北側とベトナムのある東側は険しい山々に遮断されている。西側は雄大なメコン川によってタイと断絶され、カンボジアと国境を接する南側では、水かさを増したメコン川が巨大な滝となって交通を阻んでいる。

現在では、ラオスは世界に開かれ、特に世界遺産に指定された古都ルアンパバンは、「懐かしきアジアの古都」の姿を求めて、毎年100万人もの観光客が訪れている。
とはいえ、2つの川に挟まれた街の中心地は、幅200メートル、長さ2㎞程度ととても小さい。歩いて古都の風情が味わえるというところも、ルアンパバンは魅力的な街だ。

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その街の中心地から2キロほどの小高い丘に作られたラグジュアリー・スパホテルが、ベルモンド ラ・レジデンス・プーバオだ。
ホテルが位置するのはプー・バオ(凧の丘)に3ヘクタールにも渡って広がる緑豊かな土地。高台にあるため、眼下には世界遺産であるルアンパバンの街を一望することができる。ロビーを抜けるとルアンパバンの豊かな森を見下ろすプールがあり、正面には黄金に輝くプーシー、左には陽の光を浴びて輝く街が広がる。この広大な敷地の中に客室は、なんとわずか34室と贅沢な造りだ。
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客室は丘の傾斜に沿って建てられた2階建てのコテージからなり、全ての部屋にはプライベートテラスを併設。そこには身を横たえることのできるチェアとティーセットが用意されている。
またバスルームには、大理石で出来たバスタブ、そしてオリジナルアメニティーが用意されている。クラシカルで落ち着いたイメージでありながら、エアコンやセーフティーボックス、ミニバー、衛星チャンネル、無料のWi-Fiなどの設備が整っており、快適な滞在を満喫することができるのも魅力だ。
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レストランは、プーシーの丘とプールを見渡す開放的な雰囲気に包まれている。夜は無数のキャンドルが灯る幻想的なプールサイドで、伝統敵なラオ料理、もしくは西洋料理を味わうことができる。特に正面にはライトアップされたプーシーが浮かび上がり、雰囲気は満点だ。
朝食は、ラオ料理、西洋料理のビュッフェ。オムレツなどを目の前で作ってくれるカウンターでは、民族衣装を纏った女性のはにかんだ笑顔が印象的。お勧めは、ラオスの朝ごはんの定番であるお粥「カオ・ピヤック・カオ」。鶏でダシをとった優しい味わいで、日本人の味覚にもぴったりだ。
また、レストランの脇には「チャンバ・バー」があり、こちらではオリジナルカクテルや美味しいコーヒーが味わえる。夕食前や午後のひとときに利用したい。
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ルアンパバンでは托鉢やその後の朝市、夕暮れのナイトマーケットも見逃せない。朝のマーケットでは野菜や川魚、肉などの生鮮食品が多く、ラオスの人々の普段の生活に触れることができる。
一方ナイトマーケットは、織物やTシャツ、ラオコーヒーなどの土産物の店が多い。マーケットと言っても他のアジアの国々のように、しつこい客引きは一切なし。白熱球の明かりが優しく照らすマーケットをそぞろ歩きながら民芸品を見たりお土産を選んだりと、楽しいひとときを過ごせるだろう。
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ルアンパバンからメコンを遡ること25㎞。メコン川とナムウー川が合流するところに有名なパクオウ洞窟(Pak Ou Caves)がある。川に面した断崖絶壁の洞窟にところ狭しと4000体以上の仏像が並ぶ、ルアンパバンの名所のひとつだ。
無数の仏像が鎮座する下の洞窟が「タム・ティン」、そこからさらに15分ほど階段を上ったところにある洞窟が「タム・プン」。こちらは横穴となっており真っ暗なので懐中電灯を借りるとよいだろう。トゥクトゥク(三輪車型のタクシー)でも行くことはできるが、ぜひ船でメコン川を遡って訪れてみたい。街中では多くの旅行会社が洞窟へのツアーを催行しているが、一番安心で快適なのは、ベルモンド ラ・レジデンス・プーバオの専用船でいくプライベートクルーズだ。
ホテルから専用車で船着き場まで行き、専用の桟橋から船に乗り込む。細長い船の前方は椅子、後方には寝そべることができるソファチェアまであり、プライベートガイドによる案内とビールや水などのサービスを楽しみながらメコン川のクルーズが楽しめるのは、ホテルのアクティビティならではだ。




Photo/Masashi Yoshikawa

ラ・レジデンス・プー・バオの詳細はこちら
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