旅の扉

  • 【連載コラム】地球に優しい旅しよう!
  • 2014年7月3日更新
自然と動物好きなトラベルジャーナリストの旅コラム
travel journalist:平野 美紀

ケアンズから1時間半、夢のように美しい湿原でバードウォッチング

喧騒を離れ、驚くほど静かな湿原が広がるマリーバ・ウェットランドzoom
喧騒を離れ、驚くほど静かな湿原が広がるマリーバ・ウェットランド
世界最大の珊瑚礁グレートバリアリーフと太古の熱帯雨林に囲まれたケアンズ。
トロピカルな熱帯のイメージが強い町ですが、小高いキュランダ山のワインディングロードを走り抜け、鬱蒼たる緑の熱帯雨林を楽しみながら、わずか1時間半ほどのドライブで、テーブルランドと呼ばれる高原地帯へと到着します。
湿原では、様々な水鳥たちが羽を休めるzoom
湿原では、様々な水鳥たちが羽を休める
太古の火山噴火が生んだ豊かな自然あふれるテーブルランドは、“オープン・フォレスト”と呼ばれる開けた森が広がるサバンナの大地。ケアンズの町がある低地とは、まったく違った植生が育まれています。雄大なバロン川へと注ぐ清らかな川が流れ、クレーター湖や川を堰き止めたラグーン、沼がいくつも点在し、たくさんの鳥たちが舞う楽園のような場所がそこかしこに!

今回は、バードウォッチング・スポットとしてもおすすめの、夢のように美しい湿原を2ヶ所ご紹介します。
ラグーンを一望できるマリーバ・ウェットランド、ビジターセンターのオープンデッキzoom
ラグーンを一望できるマリーバ・ウェットランド、ビジターセンターのオープンデッキ
鳥たちが舞う湿原を眺めながらカフェタイム @マリーバ・ウェットランド

5,000エーカーを超える広大な敷地に、樹齢数千年もの樹木が生い茂り、野生動物や鳥、爬虫類など、数多くの生き物たちが生息し、生物多様性の宝庫ともいえる『マリーバ・ウェットランド』。町の喧騒を離れ、驚くほど静かな湿原が広がっています。
鳥たちを眺めながら、気持ち良いデッキでランチやカフェタイムをzoom
鳥たちを眺めながら、気持ち良いデッキでランチやカフェタイムを
約300エーカーもの大きなラグーンに面して建てられたビジターセンターには、カフェが併設されており、誰でも気軽に利用できます。湿原が一望できるオープンデッキで、水辺を舞う鳥たちを眺めながらランチやティータイムにぴったり!

大自然に抱かれて眠れるラグジュアリーなテントタイプの宿泊施設を有す『マリーバ・ウェットランド』への行き方やその他の詳細は、以下のページで♪

ケアンズから一足伸ばして、夢のように美しい鳥たちの楽園へ マリーバ・ウェットランド編
黒鳥の群れが優雅に泳ぐヘイスティーズ・スワンプzoom
黒鳥の群れが優雅に泳ぐヘイスティーズ・スワンプ
国立公園に指定された知られざるアボリジニの秘境 @ヘイスティーズ・スワンプ

ケアンズに住んでいる人でも訪れたことのある人は少ないという『ヘイスティーズ・スワンプ』。この場所は、雨季の後にできる大きなスワンプ=沼地で、多種多様な植物と生き物たちが生息する貴重な場所として国立公園に指定されています。
水辺では水鳥の群れを、周囲の森ではその他の鳥たちも見られるzoom
水辺では水鳥の群れを、周囲の森ではその他の鳥たちも見られる
その面積は、わずか0.57平方キロメートル(約140エーカー)しかない狭いエリアですが、国立公園にして保護するということは、それだけこの場所の生態系が貴重である証。そう、ここは、太古の昔からテーブルランドに暮らしてきたアボリジニたちの重要な水がめであり、食物の宝庫だったのです。

このスワンプに集まる野鳥の数は、なんと220種以上!中でも遠くインドとの間で渡りをするオーストラリアオオヅルの一大休息地として、地元では、知る人ぞ知るバードウォッチング・スポットとして知られています。優雅に舞う水鳥たちを眺めていると、時間を忘れそう…

『ヘイスティーズ・スワンプ』への行き方やその他の詳細は、以下のページで♪

ケアンズから一足伸ばして、夢のように美しい鳥たちの楽園へ ヘイスティーズ・スワンプ編
travel journalist:平野 美紀
人工物よりも自然に魅せられ、6年半暮らしたロンドンからオーストラリアへ移住。
トラベル・ジャーナリストとして各種メディアへの執筆やラジオ出演などの傍ら、
旅行情報サイトも運営。目下の関心事は、野生動物とエコ。
個人ブログ:http://tabimag.com/blog/
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オーストラリア旅行情報サイト「オーストラリアNOW!」:http://australia-now.info/
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