色彩が刺激的! メキシコの人形アレブリヘス
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サイケデリックなデザインのアレブリヘスたち。かわいいっ
メキシコと聞くと何だか遠い国のような気がしますが、実は日本から直行便が週に4便あって、フライト時間は約13時間。ヨーロッパやアメリカに行くのとほとんど変わらない感覚で行ける国なんですよね。
日本では真っ白なビーチが延びるカンクンが有名ですが、最近、注目されているがオアハカというエリア。直行便が到着するメキシコ・シティから国内線で約1時間、メキシコの伝統的な民芸品の発信地です。
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細い筆先を使う丁寧な作業。動物によっていろいろな意味があるそう
色とりどりの刺繍で飾られたワンピースやバッグ、黒光りする上品な陶器など、ほかの都市でも見かける民芸品はメイド・イン・オアハカのものが多い。なかでも僕のお気に入りは、アレブリヘスと呼ばれる動物の木工細工です。
ドラゴンやペガサスなどの空想上の生き物から、ハチドリやアルマジロ、ネコなど実際に見られる生物まで、動物たちは鮮やかな色や独特の模様で埋め尽くされています。アーティストによって特徴が異なり、グッとくるアーティストが見つかると思わず買い占めたくなるクオリティ。
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こんな感じの無地の人形に自分の好きな模様を描いていきます
見ているだけでは飽き足らず、絵付け体験にも参加してみたのですが、これが予想以上に楽しい! コパルという木で作った人形に、アクリル絵の具で模様を描いていく作業。もちろんなかなか思い通りには描けませんが、色や模様を加えることで無機質な人形に命が宿っていくような、そんな感動を味わえます。
僕が絵付けを体験したハコボ&マリア・アンヘレス工房では、2名以上なら予約なしでもアレブリヘス体験を受け付けてくれるそう。2時間くらいなので、オアハカに行かれた際はぜひ体験してみてください! アレブリヘスを見る目が変わってきますよ。
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プロに手伝ってもらいながら、なんだかそれっぽいハチドリが完成!
上記の工房をはじめ、オアハカの手仕事については、イカロス出版の『
アルテサニアがかわいいメキシコ・オアハカへ』に詳しく載っています。著者はオアハカ在住というだけあって情報が詳しく、オアハカへの愛にあふれた本になっています。これはオススメ。
オアハカでは年間を通してさまざまなお祭りが開催され、特に有名なのが7月のゲラゲッツァと11月の死者の日。ゲラゲッツァは近隣の村から民族衣装を着た女性が集まり、華やか民族舞踊を披露してくれます。またテレビで取り上げられることも多い死者の日は、日本でいうお盆のようなもの。ドクロ姿の人々が行き交う刺激的なお祭りです。
こういうお祭りに合わせて旅行をするというのもよさそうですよね。実は僕も近いうちに、どちらかのお祭りに合わせてオアハカに行こうと狙ってます!