旅の扉

  • 【連載コラム】地球に優しい旅しよう!
  • 2014年4月10日更新
自然と動物好きなトラベルジャーナリストの旅コラム
travel journalist:平野 美紀

シドニーを駆け抜けた天才・小野伸二 ~今季ホーム最終戦観戦記

観客総立ちで小野コールが飛び交うパラマタ・スタジアムzoom
観客総立ちで小野コールが飛び交うパラマタ・スタジアム
2012年、ウェスタンシドニーワンダラーズのクラブ創設に際し、日本からやってきた助っ人・小野伸二選手。すっかりウェスタンシドニーの顔となり、大勢の地元ファンに愛されている小野さんですが、残念ながら今シーズン限りで退団。シドニーを離れ、札幌コンサドーレへの移籍が決まっています。

その今シーズン最後のホームゲームとなった4月5日の対ブリスベン・ロアー戦を観戦してきました!

オーストラリアのプロサッカーリーグ・Aリーグのシーズンゲーム・チケットは、$20程度~とお手頃なので、観光がてら観戦するのもおすすめです。チケットは「Ticketek」でオンライン購入可。プリントアウトして当日持参すればOKです。
試合開始前には、小野選手の大きな顔が描かれた横断幕が登場zoom
試合開始前には、小野選手の大きな顔が描かれた横断幕が登場
シドニーで最も愛された日本人

オーストラリアに「TENSAI(天才)」という日本語を定着させ、日本のサッカー選手として、その素晴らしいプレーでファンを魅了し、オーストラリアにおけるサッカーのレベル向上に大きく貢献したといっても過言ではない小野選手。クラブ創設わずか1年目にして、初のレギュラーシーズン優勝を引き寄せた立役者でもあります。
小野選手にボールが回る度に「オノオノ!シンジ!オノ!」の大合唱zoom
小野選手にボールが回る度に「オノオノ!シンジ!オノ!」の大合唱
この日は、豪州Aリーグのレギュラーシーズン戦として、地元=ホームで彼のプレーを見られる最後の試合となるため、大勢の地元サポーターが詰めかけていました。

スタジアムの入り口では、小野選手のお面や彼が表紙を飾ったクラブ機関紙などが配布され、皆、それぞれに小野へのメッセージが描かれた横断幕やプラカードを持参していました。小野さんは、本当に地元の人たちに愛されてるのだなぁと実感!
背番号21は「TENSAI(天才)」の異名で地元の人々に親しまれているzoom
背番号21は「TENSAI(天才)」の異名で地元の人々に親しまれている
シンジ・オノを忘れない!

試合開始前も試合中も、何度となく「シンジ!オノ!」の大歓声がスタジアムのこだまし、彼の背番号にちなんだ、21分には、打ち上げ花火と「シンジ・コール」のサプライズ!

スタジアムに設置された大スクリーンに、「SHINJI ONO」の名前と顔が映し出され、彼のクラブでの軌跡を順に追っていく演出も。本当に大きな大きな「シンジ!オノ!」の大歓声がスタジアムに響き渡りました。
試合開始21分の小野選手へ贈るサプライズ花火zoom
試合開始21分の小野選手へ贈るサプライズ花火
一家そろって小野選手の大ファンというご家族や“21 TENSAI”のジャージを着たおじいさんなどなど、本当に大勢の地元ファンの熱烈な見送りに、胸が熱くなったほどです。

「小野は永遠にクラブのレジェンド」「忘れることはない」
小野選手の偉業を賞賛する声は、これからもずっとシドニーで語り継がれていくことでしょう。
一家揃って小野選手の大ファンというご家族zoom
一家揃って小野選手の大ファンというご家族
この試合観戦の様子、詳細は、以下のブログ記事でお読みいただけます。ブログでは、21分のサプライズの様子を収めた動画やここに載せきれなかった写真、当日ウェスタンシドニーワンダラーズ公式ツイートによるサポーターたちの熱気が伝わる写真などもご紹介していますので、よかったらどうぞ♪

さよなら、TENSAI(天才) ~シドニーで最も愛された日本男児・小野伸二
travel journalist:平野 美紀
人工物よりも自然に魅せられ、6年半暮らしたロンドンからオーストラリアへ移住。
トラベル・ジャーナリストとして各種メディアへの執筆やラジオ出演などの傍ら、
旅行情報サイトも運営。目下の関心事は、野生動物とエコ。
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