旅の扉
- 【連載コラム】地球に優しい旅しよう!
- 2014年3月20日更新
- 自然と動物好きなトラベルジャーナリストの旅コラム
travel journalist:平野 美紀
週末は、究極のオーガニック・マーケット&カフェへ。セレス@メルボルン
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- セレスのオーガニック・マーケット
- カフェめぐりが楽しいメルボルンで、エコやオーガニックに興味があるなら、ぜひとも訪れて欲しいカフェがあります。
それは、環境NPOが運営している『セレス(CERES)』。セレスの活動の詳細については、コラム『人に優しい暮らしを目指したら、カモノハシが戻ってきた!』でお読みいただくとして……こちらでは、セレスのオーガニックにこだわったカフェとマーケット、ショップをご紹介します!
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- 敷地の大部分を農場が占めるセレス・コミュニティ環境公園
- ■自家製のとれたて野菜や果物を販売するマーケット
セレスは現在、敷地面積4.5ヘクタールのコミュニティ環境公園になっています。メリ川のほとりに開けた緑豊かなその場所は、ほとんどの部分が自家菜園の農場になっています。ここで栽培した農産物を売っているのが、セレス・オーガニック・マーケットです。自家栽培のもの以外にも、近隣のファーマー(農場主)が採れたての農産物を販売することもあります。
オーガニック・マーケットが開かれるのは、週4日。水曜日と土曜日は、午前9時~午後2時まで。木曜日と金曜日の午前9時~午後5時まで、敷地内のマーケット・スペースで開かれています。とくに週末の土曜日は規模が大きく、ライブや子供向けのイベントもあり、たくさんの家族連れで賑わっています。ローカルな雰囲気を楽しむなら、土曜日が断然おすすめ!
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- セレスの敷地内で育てたオーガニック野菜の苗も販売
- ■メルボルン産ハチミツやオーガニック・コスメをお土産に
マーケットには、併設されたオーガニック・ショップがあり、こちらでは、乾物などの保存食品やオーガニック・コスメなども販売しています。ショップもマーケットと同じ時間帯での営業ですが、ショップのほうは、日曜日も午前9時~午後2時までオープンしています。
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- オーガニックの食材やクリーニング製品は、量り売りのものもある
- ■体にやさしいオーガニック・カフェ
セレスで採れた野菜や果物、卵などの農産物を多く使い、体にやさしいメニューが豊富なカフェは、毎日オープン!
オーガニックの食材を使ったブランチやランチにぴったりのメニューは、それぞれ、グルテンフリー(小麦粉などのグルテン不使用)やデイリーフリー(乳製品不使用)、ヴィーガン(完全菜食主義)といった細かな表示がありますので、アレルギー体質や食事内容に気をつけている人にもおすすめです。
そして、オーストラリアならではの食材にもこだわっているので、ブッシュフードと呼ばれる、アボリジニの人々が食用にしていたオーストラリアの野生植物などを使ったメニューが登場することもあります。
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- 素朴な作りでオープンエアが気持ち良いセレス・オーガニック・カフェ
- ■カーボン・フットプリントを考え、環境に配慮したカフェ
また、このカフェでは、可能な限りカーボン・フットプリントを抑える努力をしているため、使う食材はすべて移動の少ないローカル(地元)で生産されたものばかり。また、排出するゴミも極力抑え、リサイクル可能はものはすべてリサイクルへ。生ゴミはすべて敷地内でコンポストし、これは、最終的に農場の堆肥となります。このように、すべてが環境にもやさしいカフェなのです。
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- セレス・コミュニティ環境公園のゲート
- オープンエアの素朴な手作りのカフェは、緑に囲まれ、爽やかな風が吹き抜けて行きます。
営業時間は、月曜日から金曜日は、午前9時から午後4時まで。土曜日と日曜日は午前9時から午後5時まで。ここにいると時間を忘れそうです。
セレスの環境への取り組み、活動については以下のコラムでご紹介していますので、環境問題に興味のある方はぜひご一読ください!
▼エコナビ「人に優しい暮らしを目指したら、カモノハシが戻ってきた!」
※カーボン・フットプリントとは、生産活動で排出されるCO2などの温室効果ガスを可能な限り調べて把握すること。
Special Thanks to: Tourism Victoria. and CERES Community Environment Park.