旅の扉

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  • 2014年3月4日更新
リスヴェル編集部トピックス
Editor:リスヴェル編集部

すべての泣きたい女性に贈る 旅への誘い「泣くために旅に出よう 涙旅のススメ」

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「涙活(るいかつ)」という言葉も登場してきたように、能動的に涙を流したい女性が増えている。日々の生活での辛いことや不安の中、泣きたいけど泣けないから、何かの力を借りて泣きたい女性たちに向けた新しいスタイルの提案書「泣くために旅に出よう 涙旅のススメ」を紹介する。

著者は、旅行歴25年、トラベルジャーナリストとして雑誌を中心に活躍している寺田直子さん。寺田さん自身の旅での経験を踏まえながら、旅に出て感じる“感動、怒り、悲しみ”などのいろいろな涙を紹介している。また、旅のエキスパートとしての「女性の旅」へのハウツーものとして実践的なアドバイスも紹介。旅に出る女性の背中を押す一冊だ。
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「泣くために旅に出よう 涙旅のススメ」
Q1:この本を作ろうと思ったきっかけはなんですか?

寺田さん:泣くという行為は後ろ向きにとらえがちですが、旅に出ている間に出会う感動体験や地元の人とのふれあいなどがもたらす涙は温かく、また美しいものだとずっと思っていました。時にはイヤな目にあったり理不尽なこと、ハプニングに遭遇することもありますが、それもまた自分の経験値を高める過程。悔し泣きや怒りの涙を流すのは自然なこと。自由で素直な自分でいられるのが旅だと思います。
最近は涙活(るいかつ)という言葉がブームですが、泣くというのはデトックス効果をもたらします。終電や会社なんかで泣かず、旅先でたっぷりといい涙を流し、すっきりリフレッシュ。そして、またがんばろう。そんな気持ちで旅に出てもらいたい、そんな思いがきっかけです。
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寺田さんの印象に残った旅先:アイスランドの温泉施設ブルーラグーン
Q2:この本をどのような人に読んでもらいたいですか?

寺田さん:がんばっているすべての人に。特に簡単に泣いたり、誰かに甘えたりすることをよしとしないちょっと不器用で、でも自分らしくいたいと思っている女性たちへの応援エールでもあります。
ただ、自分の経験を24のストーリーに仕立てているので限りなく女性目線ではありますが、男女関係なく読んでもらえるようなニュートラルな旅エッセイにもなっています。簡単な旅ノウハウなども盛り込んでいるので、好きな場所、好きなテーマから読んでもらって構いません。
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寺田さんの印象に残った旅先:オーストラリアのホワイトヘブン
Q3:旅行歴25年の中で、特に印象に残っている旅先はどこですか?

寺田さん:すべて。嫌いな場所はありません。初めて訪れた国はそれだけで高揚感でワクワクしますし、何度も訪ねた場所なら重ねてきた経験がより深みのある魅力を見せてくれるのと同時に愛着もわきあがります。
あえて挙げるとすると、直近で訪問した初めての場所ならばウズベキスタン。シルクロードの中心的存在の世界遺産都市タシケントなど、エキゾチックな風景に心が躍りました。通い慣れた場所でいうと10年以上、ガイドブックのプロデュースを続けているバリ島でしょうか。最近は急速に開発が行われ、最先端リゾートが続々オープン。飽きないですね。
また、オーストラリアは以前、シドニーの旅行会社で働いていたことがあるので特別な国です。旅のライターになってからは取材で渡豪60回以上をこなしているので、大半の観光地に行っています(笑)。
寺田さんの印象に残った旅先:ブータンのタクツァン寺院zoom
寺田さんの印象に残った旅先:ブータンのタクツァン寺院
Q4:寺田さんにとって仕事以外に、海外旅行へ行く理由はなんですか?

寺田さん:自分の中の知的好奇心を満足させるため。
たとえば文化的な体験値が枯渇してきたと思ったら、パリやイタリアなどの美術館に行くなど。そういった場合は名所観光などをせず、目的となる場所だけでじっくりと時間を過ごします。数年前にフェルメールを鑑賞しにオランダ・ハーグのマウリッツハウス美術館に行きましたが楽しかったです。日本の展覧会ではゆっくり見ることのできない名画をほとんど独り占めで堪能しました。あ、ついでにアムステルダムのハイネケン博物館には行きました。ビール大好きなのであそこも楽しかったです。自分の名前入りのハイネケンのボトルがオーダーできるので記念に作りました。中身は飲んじゃいましたが(笑)。
このほか、リフレッシュのために山岳地帯や国立公園をめぐったり、ドライブも気分転換に最高なので海外ではよく利用します。
もちろん涙旅もたまにはありますよ。
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トラベルジャーナリストの寺田直子さん
Q5:現在、一番行ってみたい、興味のある旅先はどこですか?

寺田さん:南極!
小さなクルーズで南極の島々をめぐりたいです。環境保護の観点から、将来的にはさらに観光客の上陸が規制されるとの話しも聞きますし、今のうちに一度は見ておきたいと思っています。2週間で150万円程度の費用がかかりそうなので、今から南極貯金をしないと(笑)。あとは、どこでも行きます!
また、いくつか今後、本にしたいライフワーク的な追いかけているテーマがあるのでそれを少しずつ取材をしながら形にしていきたいと思っています。内容は、まだヒミツです。もう少し手ごたえを感じたら発表しますので、それまで気長に待っていただければと思います。

タイトル: 泣くために旅に出よう 涙旅のススメ
著  者: 寺田直子
発  行: 実業之日本社
判  型: 四六判
頁  数: 144ページ
価  格: 本体1300円+税
発  売: 2014年2月28日

■著者紹介
寺田直子(てらだ・なおこ)
トラベルジャーナリスト。東京生まれ。旅行会社勤務後フリーランスとして独立。世界70ヶ国を訪れ、年間150日は国内外のホテル等に宿泊。女性誌、旅行サイト、新聞、週刊誌などで紀行文、旅情報を執筆。独自の視点とトレンドを考えた斬新な切り口には定評あり。著書に「ホテルブランド物語」(角川書店)。ホスピタリティビジネス、日本の観光促進をライフワークとし、現在、山口県観光審議会委員のほか、東京・伊豆大島、青森県の観光活性化に尽力。ブログ「ハッピー・トラベルデイズ

トップ1枚目画像提供:ハワイ州観光局
2枚目画像提供:実業之日本社
3枚目以降画像提供:寺田直子
Editor:リスヴェル編集部
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