旅の扉

  • 【連載コラム】トラベルライターの旅コラム
  • 2026年8月2日更新
よくばりな旅人
Writer & Editor:永田さち子

猛暑&酷暑の夏を涼しく遊ぶ、『ニセコ東急 グラン・ヒラフ』の夏休み

蝦夷富士のニックネームがある羊蹄山を一望する『ニセコ東急 グラン・ヒラフ』は、緑と澄んだ空気に包まれた高原リゾート。zoom
蝦夷富士のニックネームがある羊蹄山を一望する『ニセコ東急 グラン・ヒラフ』は、緑と澄んだ空気に包まれた高原リゾート。
各地で最高気温40℃超えの酷暑日が続出している今年の夏。夏バテ回避とリラックス&リフレッシュすべく、“涼しいところで遊ぶ!”をテーマに、ひと足早い夏休みを過ごしてきました。目的地は、北海道のニセコです。

「ニセコってスキー場じゃないの!?」と思う人が多いことでしょう。
そう、スノーシーズンにはディープパウダースノーを求めて世界中からスキーヤー&スノーボーダーが集まる、あのニセコです。別名は、“JAPOW(ジャパウ)の聖地”。“JAPOW”とは、JAPANとPowder snowから生まれた造語で、「一生に一度は滑りたい」と熱望する人が続出するほど、この地のパウダーを滑ることはステイタスになっています。

ニセコユナイテッド最大規模のリゾート、『ニセコ東急 グラン・ヒラフ』
スノーシーズンの話題に上ることが多いニセコですが、じつはグリーンシーズンも楽しめるオールシーズン・リゾート。北海道にあり、標高1,000m近い高原に位置するため涼しいのは言うまでもなく、ゴンドラなどの施設を活かし、夏の北海道の大自然を満喫できるアクティビティがそろっています。また、冬に比べて混雑が少ないうえ、滞在費がぐ~んとお得になることも見逃せません。今回、出かけた『ニセコ東急 グラン・ヒラフ』は、4カ所あるニセコのスキー場の総称「ニセコユナイテッド」で最大規模を誇ります。
左/ゴンドラ山頂駅舎内の「NEST 813」では、「和牛すね肉のビーフシチュー」や「北海道バター香るサーモンソテー」を。 右/展望テラスと屋外の芝生エリア「YOTEI SKY FIELD」。zoom
左/ゴンドラ山頂駅舎内の「NEST 813」では、「和牛すね肉のビーフシチュー」や「北海道バター香るサーモンソテー」を。 右/展望テラスと屋外の芝生エリア「YOTEI SKY FIELD」。
夏のニセコの最高気温は平均25℃。訪れた7月上旬は30度近くまで上がり、気温だけを見ると東京とさほど変わらなかったものの、からりと爽快な空気は汗をかくのがかえって心地よいほど。さっそくサマーゴンドラの空中散歩を楽しみながら、標高813mの「YOTEI SKY TERRACE」へ。ゴンドラ山頂駅2階にある「NEST 813」のランチで腹ごしらえです。ここは、目の前に羊蹄山が迫る絶景自慢のレストラン。展望テラスからは朝・昼・夕刻と、時間によって異なる表情を見せる羊蹄山を眺められます。「YOTEI SKY FIELD」と呼ばれる屋外の芝生エリアには無料で利用できるデッキチェアがあり、ピクニックを楽しむ人の姿も見られました。
◎サマーゴンドラ&YOTEI SKY TERRACE
https://www.grand-hirafu.jp/green/activities/summer-gondola/
https://www.grand-hirafu.jp/green/activities/terrace/

尻別川のラフティングで“究極の冷やし”体験
滞在中の拠点となるのが、ゴンドラ山麓駅に隣接する「ALPEN NODE」。施設内にはアクティビティの受付のほか、ブリュワリーレストランとショップを併設し、到着からアクティビティ体験、食事、リラックスまでスムーズな動線が確保されています。豊富な体験メニューから選んだのが、夏のニセコを代表するアクティビティのラフティング。羊蹄山とニセコアンヌプリ山の麓を縫うように流れ日本海に注ぐ尻別川を、約2時間かけてボートで下るツアーです。
清流日本一に何度も選ばれている尻別川を下るラフティングツアー。川に飛び込んで、冷たい水の心地よさを全身で楽しみます。zoom
清流日本一に何度も選ばれている尻別川を下るラフティングツアー。川に飛び込んで、冷たい水の心地よさを全身で楽しみます。
ラフティングというと、ボートから投げ出されるほどの急流を下るイメージですが、この時期の尻別川は流れが穏やか。ツアー中は同乗者と力を合わせてパドルを漕いだり、のんびりと流れにまかせたりしながら下っていきます。ときおり遭遇する急流ではプチ・ジェットコースターの気分を味わい、ボートから川に飛び込んでプカプカと浮かぶ、クーリングタイムを楽しむこともできました。
そしてクライマックスが、高さ3~4mの川岸からのダイブ。強制参加ではないのだけれど、先行するポートに乗っていた人たちが次々と気持ちよさそうに飛び込む様子を見ているうちに、いつの間にか川岸に立っている自分がいました。7月とはいえ水温は10数℃。まさに“究極の冷やし”体験です。
ちなみに、もっとスリリングなラフティングをお望みなら、雪解け水で川が増水する5~6月がおすすめだそうです。
◎ニセコラフティング
https://www.grand-hirafu.jp/green/activities/rafting/

森で遊ぶ「NACアドベンチャーパーク」や、MTBバイクツアー&ピックルボールも!
MTBバイクツアー、NACアドベンチャーパークなどのアクティビティに、この夏新たに加わったのが、ピックルボール。zoom
MTBバイクツアー、NACアドベンチャーパークなどのアクティビティに、この夏新たに加わったのが、ピックルボール。
ニセコの森では、地上2~13mの樹上に設置されたエレメントをクリアしながら木から木へ移動する「NACアドベンチャーパーク」にもチャレンジ。各地の高原リゾートで同様のアクティビティを体験できる場所は数多くありますが、エレメント数140、難易度の異なる11のコースを有するニセコは国内最大級のスケール。両手両足&腹筋と背筋がプルプルし翌日は全身筋肉痛になりましたが、揺れる橋やネットの上で我れを忘れ、子供のように大騒ぎをしたおかげで、日頃のストレスもすっきり解消です。
◎NACアドベンチャーパーク
https://www.grand-hirafu.jp/green/activities/nac-adventure-park/
ピックルボールコートが目の前にある「POWDERHOOD RESTAURANT & TAPROOM」では、クラフトビールとボリューム満点のハンバーガーのセットを。zoom
ピックルボールコートが目の前にある「POWDERHOOD RESTAURANT & TAPROOM」では、クラフトビールとボリューム満点のハンバーガーのセットを。
もうひとつ、ひそかに楽しみにしていたのが、今シーズン新設されたピックルボール・コート。ピックル歴3年目になる私は普段、屋内コートを利用しているため屋外でプレイする機会はほとんどありません。短い時間でしたが、緑に覆われたゲレンデと羊蹄山を眺めながら爽快なプレイを楽しみました。目の前には、汗をかいた後に造りたてのクラフトビールで喉を潤せるブリュワリー・レストラン「POWDERHOOD RESTAURANT & TAPROOM」があり、カンペキな動線が確保されています。至れり尽くせりとは、まさにこのこと! 
◎「POWDERHOOD RESTAURANT & TAPROOM(パウダーフッド レストラン&タップルーム)」
https://www.grand-hirafu.jp/restaurants/?tab=powderhood

夏のニセコで暮らすように過ごすコンドミニアム「AYA NISEKO」
今回、宿泊した「AYA NISEKO」は、大部分の部屋にキッチンとランドリーを備えたコンドミニアムタイプのホテル。ワンルームタイプで、ベッドスペース・リビング・キッチンを備えた「スタジオ」のほか、1~5ベッドルームまで客室タイプが豊富。複数のベッドルームがある部屋にバスルームやトイレを備えた客室もあり、グループや大家族での滞在も快適です。もっともゴージャスなのが、ゲレンデにスキーイン&アウトできる「レジデンス」。専用エントランスにゆとりあるスケールのダイニング&リビングルーム、さらに100%かけ流し天然温泉付きの豪華さです。冬のトップシーズンに比べるとはるかに安く泊まれるうえ、徒歩圏内にレストランやショップ、北海道が誇るローカル・コンビニもあり、長期の滞在でも不便はありません。避暑&ワーケーションを兼ねてロングステイができたら最高ですよね。
◎AYA NISEKO(綾ニセコ)
https://www.ayaniseko.com/ja/
露天風呂付き温泉大浴場があるコンドミニアムタイプのホテル「AYA NISEKO」では、1週間と1カ月のとロングステイプランもご用意(延泊可能)。今回滞在した「スタジオ」(下)は、最大3名まで宿泊できます。zoom
露天風呂付き温泉大浴場があるコンドミニアムタイプのホテル「AYA NISEKO」では、1週間と1カ月のとロングステイプランもご用意(延泊可能)。今回滞在した「スタジオ」(下)は、最大3名まで宿泊できます。
スキーでは何度も出かけていたニセコに今回初めて、夏に訪れてみました。冬のパウダーの魅力は、スノースポーツ好きの人には説明するまでもありませんが、グリーンシーズンの気持ちよさと楽しさはまた別ものです。

猛暑&酷暑の夏は、まだまだ続きます。『ニセコ東急 グラン・ヒラフ』のサマーゴンドラ営業期間は、8月末までと9月の土曜・日曜・祝日。残暑をエスケープして、ひと足早い秋を楽しむのもよさそうです。久しぶりのニセコを満喫した私は、冬のディープパウダーの感触を思い出し、やっぱり冬もいいなぁ……と改めてスキー熱に火が付きそうな予感がしています。

◆協力:ニセコ東急 グラン・ヒラフ
北海道虻田郡倶知安町ニセコひらふ1条1-5-18
■サマーゴンドラ営業期間:2026年7月4日~8月30日、9月の土曜・日曜・祝日
※営業期間はアクティビティによって異なりますので、公式ホームページでご確認ください。
https://www.grand-hirafu.jp/
Writer & Editor:永田さち子
スキー雑誌の編集を経て、フリーに。旅、食、ライフスタイルをテーマとし、記事を執筆。著書に、「自然の仕事がわかる本」(山と溪谷社)、「よくばりハワイ」「デリシャスハワイ」(翔泳社)ほか。最近は、旅先でランニングを楽しむ、“旅ラン”に夢中!
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