旅の扉

  • 【連載コラム】こだわり×オタク心
  • 2026年7月22日更新
arT'vel -annex-
コラムニスト:Tomoko Nishio

「マリー・アントワネット・スタイル」展 時代を超えたファッションリーダー「アントワネット」の新たな姿を横浜で

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歴史上、そして日本でももっとも有名な王妃の一人、マリー・アントワネット(1755~1793)。オーストリアに生まれ、後にフランス国王ルイ16世妃となり、革命の動乱の荒波に翻弄されたその生涯は、フランスファンや歴史ファンはもとより、漫画や映画、アニメ、ミュージカル、小説、あるいはファッションやライフスタイルなど、様々なコンテンツを通して、今なお鮮烈な印象を残し、人々を引き付けている。
ヴィクトリア&アルバート博物館の外観 ©Victoria and Albert Museum, Londonzoom
ヴィクトリア&アルバート博物館の外観 ©Victoria and Albert Museum, London
このたび2026年8月1日(土)~11月23日(月・祝)に横浜美術館で開催される本展「マリー・アントワネット・スタイル」は、ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館(V&A)で企画され、話題を呼んだ展覧会。世界巡回の皮切りとなるうえ、日本国内では唯一の開催となるものだ。王妃が生きた18世紀後半の歴史的ファッションや、19世紀の懐古主義の中で取り入れられたアントワネット風の装いやインテリア、さらに現代も取り入れられるパステルカラーやリボンといった装いなど、マリー・アントワネットゆかりのドレス、ジュエリー、家具調度品、絵画や版画、写真など約200点を展示。王妃のスタイルが後世のデザインやクリエーションにどのような影響を与えてきたかも紹介される。
扇 マリー・アントワネットの婚礼の寓意  フランス製 1770-80年代 扇面:グワッシュ、羊皮紙 骨:べっ甲、真珠母貝、箔 27.9 x 51 cm ヴィクトリア&アルバート博物館蔵 ©Victoria and Albert Museum, Londonzoom
扇 マリー・アントワネットの婚礼の寓意  フランス製 1770-80年代 扇面:グワッシュ、羊皮紙 骨:べっ甲、真珠母貝、箔 27.9 x 51 cm ヴィクトリア&アルバート博物館蔵 ©Victoria and Albert Museum, London
また、歴史や漫画、舞台を通して彼女の生き様にふれてきたファンにとって、見逃せないのが「首飾り事件」の首飾りの一部とされるダイヤモンドの展示だ。マリー・アントワネットの評判を大きく揺るがしたこのダイヤモンドの首飾りは騒動のさなか盗まれ、分解され、売却のため英国に渡った。現在、通称「サザーランド・ダイヤモンド」と呼ばれるこの宝石は中央の一粒だけでも約15カラットあるというもので、歴代のサザーランド公爵夫人に継承され、ヴィクトリア女王からジョージ6世の時代まで約100年にわたり、形を変えながら戴冠式の際に身につけられたという。

(写真・下 通称「サザーランド・ダイヤモンド」 オリジナルのネックレス:フランス製 1780年代に加工 プラチナ、ダイヤモンド、金、銀 長さ35.8cm、8cm、8.1cm ヴィクトリア&アルバート博物館蔵 ⒸVictoria and Albert Museum, London)
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このほか、王妃旧蔵品やゆかりの品十数点、当時の品々、日本国内で所蔵されている優品約20点の展示のほか、フランス革命の空気を紹介する小コーナーが設けられる。

ファッションというアントワネットらしいモチーフを通して、彼女の新たな「スタイル」が見いだせるかもしれない。
ヴィクトリア&アルバート博物館(ロンドン)の展示風景 ©Victoria and Albert Museum, Londonzoom
ヴィクトリア&アルバート博物館(ロンドン)の展示風景 ©Victoria and Albert Museum, London
フランス王妃マリー・アントワネットの胸像 セーヴル磁器製作所、ルイ゠シモン・ボワゾ 1788年頃 軟質素焼磁器  40.7x26x15cm ヴィクトリア&アルバート博物館蔵 ©Victoria and Albert Museum, Londonzoom
フランス王妃マリー・アントワネットの胸像 セーヴル磁器製作所、ルイ゠シモン・ボワゾ 1788年頃 軟質素焼磁器  40.7x26x15cm ヴィクトリア&アルバート博物館蔵 ©Victoria and Albert Museum, London
■マリー・アントワネット・スタイル

会場:横浜美術館
会期:2026年8月1日(土)~11月23日(月・祝)
開館時間:10時~18時(11月21日・22日は20時まで)*入館は閉館の30分前まで
休館日:木曜日(8月13日、9月24日、11月19日は開館)
URL:https://www.marie2026.jp
コラムニスト:Tomoko Nishio
旅行業界・旅&芸術文化ライター、動物好き。旅行業界誌記者・編集者を経てフリーの旅行ライターに。南仏中世と「三銃士」オタク。歴史とアートに軸を置きつつ、絵画、バレエ、音楽、物語、映画、漫画のロケ地・聖地巡り、海外旅行や小さなお散歩まで、様々な視点で旅を発信。「旅」は生活のなかにもあり。

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