サハラホテルは、ラスベガス ストリップの北端に位置する歴史あるホテルです。近年のリノベーションによって、レトロな雰囲気と現代的なデザインが融合した魅力的な空間へと生まれ変わりました。3つのタワー棟に1,613室ある大型ホテルです。派手すぎない洗練されたインテリアは、落ち着いた雰囲気を求める大人の旅行者にぴったりです。
チェックインから部屋まで──王室のような優雅な空間へ
到着後は、広々としたロビーでスタッフの方に丁寧に迎えられ、スムーズにチェックインできました。今回宿泊したのは、アレクサンドリアタワーの「アレクサンドリア・キングベッドルーム」。ドアを開けた瞬間、まるで王室の謁見の間を思わせるような重厚で気品あるインテリアに、思わずため息がこぼれました。
ベッドは広々としたキングサイズで、シーツの肌触りも極上です。そして何より印象的だったのは、窓際に設えられた白い革の大きなソファー。日中は差し込む陽光を浴びながら、ラスベガスの街並みをゆったりと眺めることができ、夜にはグラス片手に夜景を楽しめる贅沢なひとときを過ごせました。西側の部屋からは遠くレッドロックキャニオンの山々が見えています。「滞在そのものが目的になる部屋」だと感じました。
バスルームはシャワーのみでしたが、天井に固定されたシャワーからは常時水流の豊富な熱いシャワーを浴びることができて、疲れを癒してくれます。
ホテル内のダイニングとカジノも充実
館内には複数のレストランがあり、モダンアメリカンからメキシカン、アジアンフュージョンまで多彩な食事が楽しめます。特に「Bazaar Meat by José Andrés」は、肉料理好きにはたまらない名店として知られています。
朝食には、1階にある「ゼファーズカフェ(Zeffer’s Café)」を利用しました。選んだのはクラシックな2エッグ・ブレックファースト。卵の調理法は好みに合わせて選ぶことができ、今回はスクランブルをチョイスしました。付け合わせには、香ばしく焼かれたベーコン、カリッとしたポテト、そしてバターの香るトースト。さらにホットコーヒーを加えて、朝からしっかりとしたアメリカンスタイルの食事を堪能しました。
会計は税金込みで31ドル、チップを含めると36ドルほどとなり、日本円にして5,000円を超える朝食となりましたが、旅の醍醐味として「本場の朝ごはん」を楽しむには良い体験だったと思います。
なお、もう少し軽めに済ませたい場合は、ホテル内の「プレンディ(Prendi)」で、サラダやペストリー、コーヒーなどをテイクアウトして部屋で食べるのもおすすめです。また「etc.」は歯ブラシからスナック、ロゴ入りのお土産など、必需品が揃う売店です。シーンに合わせて選べる朝の選択肢が揃っているのも、サハラホテルの魅力の一つです。
カジノを楽しみたい人には、スロットやテーブルなど一通りのゲームを堪能できるようになっています。
サハラ・ラスベガスのプールは、シーズン中の3月から10月は毎日営業しています。リラックスとエンターテイメントを堪能するのに最適な場所です。広々としたメインプールデッキとプレミアムバンガローは、あらゆる年齢層の旅行者に最適です。
ストリップ北端という立地のメリットとデメリット
サハラホテルの魅力の一つは、その立地にあります。ストリップの喧騒からやや離れているため、比較的静かに過ごすことができます。また、モノレールの北の終着Sahara駅と直結しており、中心部へのアクセスも良好で、ストリップ南端のMGMグランドまでを結びます。
また、駐車料金が無料なところもいいですね。ただし、徒歩圏内に有名な観光地は少ないので、車や公共交通機関の利用は必須です。ストリップの南端のMGMまで繋がるモノレール駅と直結なもの良いですね。ザ・ストラットホテルカジノ&タワーは隣接地にありますので、遠隔地から戻る時もそれらが目印になります。
優雅な滞在を求める方におすすめしたいホテル
サハラホテルは、華やかなラスベガスの中でも、落ち着きと気品を兼ね備えた貴重な存在です。アレクサンドリア・キングベッドルームのように、部屋そのものが旅のハイライトとなるような滞在は、なかなか味わえるものではありません。喧騒から一歩距離を置き、優雅に過ごす大人のラスベガス旅にぴったりのホテルです。
取材協力
ラスベガス観光局 ⇒ https://www.visitlasvegas.com/ja/
サハラホテル ⇒ https://www.saharalasvegas.com/