旅の扉

  • 【連載コラム】トラベルライターの旅コラム
  • 2024年4月7日更新
よくばりな旅人
Writer & Editor:永田さち子

トルコ料理約20種類をバイキングで! 世界三大料理を楽しめる、帝国ホテル 東京の「トルコフェア」

気になる料理を小皿で味わえる帝国ホテル  東京の「トルコフェア」。トルコ伝統のタイルや食器なども飾られて、旅の気分も満喫。zoom
気になる料理を小皿で味わえる帝国ホテル 東京の「トルコフェア」。トルコ伝統のタイルや食器なども飾られて、旅の気分も満喫。
トルコと日本が外交関係を樹立し100周年を迎える2024年、トルコの伝統料理をバイキング形式で味わえるのが、帝国ホテル 東京の「インペリアルバイキング サール」です。4月30日まで開催中の「トルコフェア」ではトルコ料理に加え、通常のバイキングで人気のフランス料理と中国料理も提供。“世界三大料理”の代表的なメニューがずらりと並び、好きなものを好きなだけ味わえます。

オスマン帝国時代にさかのぼる、トルコと日本の友好の歴史
親日家が多いことで知られるトルコと日本の国交が樹立したのは、100年前の1924年。しかし、両国の友好の歴史はさらに134年前までさかのぼります。オスマン帝国の時代、和歌山県沖で激しい台風に遭遇し、沈没した軍艦の乗組員を救助して親身になってお世話したのが、地元・串本町の人たちでした。このような背景から、トルコの人たちは日本人に対して好意的であるといわれています。そんな歴史に思いを馳せながら味わえば、中東のトルコという国がより身近に感じられるに違いありません。
開催初日のテープカットセレモニーには、帝国ホテルの八島和彦東京総支配人、杉本雄東京料理長とともに、駐日トルコ共和国特命全権大使のコルクット・ギュンゲン閣下、大使館招へいシェフのバイラム・オズレキ氏が参加。zoom
開催初日のテープカットセレモニーには、帝国ホテルの八島和彦東京総支配人、杉本雄東京料理長とともに、駐日トルコ共和国特命全権大使のコルクット・ギュンゲン閣下、大使館招へいシェフのバイラム・オズレキ氏が参加。
トルコの伝統料理が、名シェフたちにより洗練された味わいに
フランス料理、中国料理と並び、世界三大料理のひとつに数えられるトルコ料理。その特長は、アジアとヨーロッパ、さらにアフリカの三大陸のテイストが交じり合っていること。三方向を海に囲まれていることから魚介が豊富で、ヨーグルトをはじめとした乳製品、オリーブオイルや塩、玉ネギやニンニク、トマトソースに、スパイスがふんだんに使われています。
今回のフェアでは、トルコ大使館が現地から招へいした3人のシェフがレシピを提供。さらに、帝国ホテルの杉本雄東京料理長の監修により、同レストランで提供されるフランス料理や中国料理とのバランスが合うように仕上げられています。
上左:ジャジキ(きゅうりのヨーグルトスープ)、上右:クスル(クスクスのサラダ)、下左:メリジメッキ・キョフテスィ(赤レンズ豆の団子)、下右:チョパン・サラダ(トルコの代表的なサラダ)。さっぱりとした前菜が多く、野菜をたっぷり食べられるのも特長。zoom
上左:ジャジキ(きゅうりのヨーグルトスープ)、上右:クスル(クスクスのサラダ)、下左:メリジメッキ・キョフテスィ(赤レンズ豆の団子)、下右:チョパン・サラダ(トルコの代表的なサラダ)。さっぱりとした前菜が多く、野菜をたっぷり食べられるのも特長。
それぞれの料理を小皿スタイルで少しずつ試せるのもいいところ。通常、トルコ料理のレストランでは料理が大皿で提供されることが多く、少人数で訪れるとたくさんの種類を味わうことが難しいのですが、ここでは気になる料理を一口ずつ味わうことができます。19種類すべてを食べてみて、気に入った料理をリピートしたり、フランス料理や中国料理との組み合わせを楽しむのもいいでしょう。

そういう私も、フムス(ひよこ豆のペースト)、ジャジキ(きゅうりのヨーグルトスープ)、チョパン・サラダ(トマト、きゅうり、玉ネギなどをみじん切りにしてオリーブオイルとレモン汁で和えた、トルコの代表的なサラダ)などをひと通り味わったあと、
「帝国のバイキングに訪れたら、やっぱりこれを食べなくちゃ!」
と、ローストビーフとグラタンに加え、銅鑼の音で蒸し上がりを知らせてくれる熱々の小籠包もいただきました。そしてデザートには、トルコアイスにアシューレ(穀物とドライフルーツのプディング)を楽しむという、贅沢な時間を過ごしました。
トルコ料理入門編にもぴったり! ますますトルコを旅してみたくなる
これまで20以上の国と地域のフードフェアを100回以上実施してきた帝国ホテル 東京ですが、トルコ料理のフェアは今回が初めてとのこと。会場入り口には、トルコのタイルやタペストリーなどが飾られていて、旅情をそそります。世界三大料理のひとつとはいえ、国内で本格的なトルコ料理を提供するレストランはそう多くありません。代表的な料理をバイキングスタイルで味わえる今回のフェアは、「トルコ料理大好き!」という人にはもちろん、「食べてみたいけれど、どんな料理がよくわからない」「口に合うかどうか心配」という人の入門編にもおすすめです。
デザートにはライスプディングのほか、人気のトルコアイスクリームが並ぶ。zoom
デザートにはライスプディングのほか、人気のトルコアイスクリームが並ぶ。
帝国ホテル 東京のバイキングの特徴のひとつが、一部の料理を客席のタブレットからオーダーできること。ゆったり座っておしゃべりとともに料理を味わいたいときや、小さな子ども連れ、年配の家族が一緒でも安心です。そのため、休日やお祝い事があるたびに三世代で訪れる常連のお客様も少なくないのだとか。また、ひとりで訪れている人も何人か見かけました。好きな料理を好きなだけ味わえるバイキングは、おひとりランチやディナーにもぴったりです。この機会に、トルコ・フレンチ・中国料理の世界三大料理をいっぺんに味わえる「トルコフェア」に出掛けてみてはいかがでしょう。
トルコ・フレンチ・中国料理の世界三大料理を同時に味わえる、またとないチャンス。zoom
トルコ・フレンチ・中国料理の世界三大料理を同時に味わえる、またとないチャンス。
◆帝国ホテル 東京「トルコフェア」(4月30日まで開催中)
https://www.imperialhotel.co.jp/j/tokyo/restaurant/sal/
・ランチ  11:00~15:00
 大 人: 平日12,000円・土日祝14,000円
 子ども: 平日6,500円・土日祝8,000円
・ディナー 17:30~22:00
 大 人: 平日17,000円・土日祝19,000円
 子ども: 平日8,500円・土日祝10,000円
※サービス料、消費税込み、子ども料金は4~12歳(3歳以下無料) 
   
帝国ホテル 東京 本館17階「インペリアルバイキング サール」
東京都千代田区内幸町1-1-1
TEL 03-3539-8187(予約・問い合わせ)
https://www.imperialhotel.co.jp/j/tokyo/
Writer & Editor:永田さち子
スキー雑誌の編集を経て、フリーに。旅、食、ライフスタイルをテーマとし、記事を執筆。著書に、「自然の仕事がわかる本」(山と溪谷社)、「よくばりハワイ」「デリシャスハワイ」(翔泳社)ほか。最近は、旅先でランニングを楽しむ、“旅ラン”に夢中!
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