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ポルトガルのオリーブ入れ。仕切りの小さいほうは種を入れるスペース。
その土地の“土”を持ち帰る陶磁器
それは、陶磁器です。
「えぇーっ!?陶磁器なんて割れやすいものを海外から買ってくるなんて…しかも重いでしょう?」
なんて声も聞こえてきそうですが、なぜ私が、旅先で陶磁器を自分のお土産として買うかというと、それは、その土地の“土”を持って帰れるから。陶磁器は、基本的にその土地の“土”を使って作ります。つまり、その土地の“土”を持って帰ることになるわけです。
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オランダの有名なデルフトブルーの陶器。マスタードが入っていました。
旅の思い出を閉じ込めた陶磁器
“土”を持って帰る、というと、高校球児たちが甲子園で戦った記念に持ち帰る『甲子園の土』が有名ですが、今ではすっかり伝統行事になっていますよね。甲子園の土を持ちかえった球児たちは、大人になって、その土を再び目にした時、きっとあの日の思い出が鮮明に蘇ってくるのではないかと思います。そして、辛いことがあっても、よし、あの時のようにもう一度がんばろう!と、原点に立ち返ることができるのではないかと…勝手に想像しているわけです(笑)
そんな、青春時代の熱い思い出を閉じ込める伝統になぞらえて、その土地の“土”でできた陶磁器を買って帰るのが、ここ数年の習慣のようになってきました。土そのものは、検疫対象になっていて持ち帰ることができない国もありますので、焼き物になった陶磁器を。選ぶ時は、普段にも使えるアイテムの中から、その国/その土地らしさのあるデザインで、目にする度に、その街の様子が思い浮かぶものをセレクト。そして、「また来ることができますように」という願いを込めて、選んでいます。
ここでご紹介している、お土産の陶磁器たちは、現在も自宅で日常的に使用しているものばかり。使う度に、その街を旅した時のことを思い出します。
旅の思い出を閉じ込めた陶磁器――。
その土地の“土”を持ち帰ることができる陶磁器を、自分用のとっておきの旅のお土産にしてみませんか?