旅の扉

  • 【連載コラム】空旅のススメ
  • 2022年11月12日更新
あびあんうぃんぐ
航空ライター:Koji Kitajima

ケベックシティのル・キャピトル・ホテルで優雅な滞在を

優しい曲線でお客様を迎えるル・キャピトル・ホテルの正面の風景zoom
優しい曲線でお客様を迎えるル・キャピトル・ホテルの正面の風景

ホテルへ向かう
モントリオールから長いドライブののち175号線を走り、センジャン通りを曲がるとケベック州議事堂に近く、東側にセンジャン門を見る場所で車のナビは目的地を示していました。

ここがケベックシティで宿泊する「ル・キャピトル・ホテル」です。通りの前は、デュービル広場となっており、人の行きかう姿が見えています。ホテルからの視界が遮られることのない、のどかな広場の存在がホテルを引き立ててくれています。車を停めると、すぐにホテル担当者がやってきて迎えてくれました。

レセプションのある7階にお進みくださいとの案内を聞きながら、エレベーターを目指します。1階には、建物の曲線に合わせたテラスのあるイタリアンレストラン「イル テアトロ」があり、お客さんが集っています。

フロントから客室へ向かう途中には、長い渡り廊下があり、旧市街を一望できます。いくつもの椅子とテーブルが距離を取って配置されており、周りを気にすることなく、ゆっくりと旧市街の素晴らしい景色を堪能できます。

街のシンボルのル・シャトー・フロンテナックやセントローレンス川、そこに停泊する大型のクルーズ船など。そして夕刻の灯りが少しづつ点灯していく様を眺めているとつい時間を忘れてしまいそうです。

明るい光が差し込むフロントと渡り廊下からシャトー・フィロンテナックを見るzoom
明るい光が差し込むフロントと渡り廊下からシャトー・フィロンテナックを見る

進んだ別棟のエレベーターで階下に進むことになります。この廊下を歩く時に見えるケベックシティ市街の様子が、これからの滞在の素晴らしさを予見してくれているように思えました。

エレベーターで改めてカードキーを接触させるので、セキュリティは万全です。
ホテルの中でありながら、日本旅館の奥座敷へ案内される気分です。

部屋へ向かう
宿泊したのはシティルームクイーンベッド。26㎡の部屋は、スッキリと洗練された空間に仕上がっています。窓側にはゆったりとしたソファーが置かれ、用意されたイリーのコーヒーを飲みながら、目の前のリシュリュー通りを歩く人の姿を俯瞰することができます。モノトーンのお洒落で余裕のあるバスルームが広がります。

連泊にもいい落ち着く部屋zoom
連泊にもいい落ち着く部屋

最上階は旧港の見えるプール
フロントの上となる最上階9階には屋内温水プールとテラスがあります。部屋のキーをかざしてプールエリアに入ることができます。屋内プールはガラス張りになっており、プールの中から市街の景色を見下ろすことができるようになっていました。プールに隣接するテラスは風を感じられる開放的な場所です。ジャグジーを楽しんだ後、テラスでのんびりと過ごす時間は最高の贅沢です。

テラスに繋がる最上階のプールzoom
テラスに繋がる最上階のプール

バーでくつろぐ
フロントから螺旋階段を降りると、暖炉のあるバーが現れます。暖炉があるだけで、なぜか気持ちが和みます。心が落ち着く特別な空間にいるような気になりませんか。夕食後に暖炉ならではの自然な温もりを感じながら、好きなお酒を楽しむ、これ以上ない至福の時間です。そしてほろ酔いのあとは、快適なベッドが待っています。

テラス席で朝食を
朝食は一階のレストラン「イル テアトロ」で摂ります。ここは、洗練されたイタリア料理のレストラン。朝一番で向かうと明るい笑顔のウェイター、ウェイトレスが迎えてくれます。テラス席を希望すると、少し寒いからと暖房のそばの席に案内してくれました。テラス席は花で囲まれ、パリのカフェにいる様な素敵な雰囲気。席に着いただけでなんだか楽しい気分になります。

外を通勤で歩く人々の様子が見えますが、ここは別世界のようです。

オーダーしたのはスモークべネ。たっぷりと挟まれたスモークサーモンと、その上に掛かったオランデーズソースが見るからに食欲をそそります。ナイフを入れると期待通りに黄身がトロッと溢れ出し、オランデーズソースと絡めて食べる美味しさと言ったら。テラス席の優雅な雰囲気も相まって朝から幸せな気分になれました。

外の喧騒を忘れるテラスzoom
外の喧騒を忘れるテラス

二日目の朝食ではクロワッサンサンドを注文してみました。こちらもクリームチーズの香りが良く、添えられたフルーツと共にしっかり楽しみました。店員さんがベストなタイミングでコーヒーのお替りを入れてくれるのも好感が持てました。

最終日は冒険して、朝から生クリームたっぷりのパンケーキを注文してみました。ふんわりとしたパンケーキに新鮮なブルーベリーとイチゴがたっぷりと添えられており、見ているだけで嬉しくなります。そこにたっぷりとメープルシロップをかければ至福の時間が始まります。

ル・キャピタル・ホテルの素晴らしいところは洗練されたホテルの施設だけではありません。ここでは、スタッフの皆さんが本当に明るく、親切で非常に気持ちよく滞在できました。

優しい笑顔の店員(上段)、スモークベネ(左下)、イル・テアトロの店内(右下)zoom
優しい笑顔の店員(上段)、スモークベネ(左下)、イル・テアトロの店内(右下)

旧市街の散策へ
ホテルを出ると、センジャン門は目の前。この門は、上に昇って周囲を見渡すことができます。センジャン門をくぐると街の様相は一気に観光地の顔に変わります。ウィンドーショッピングが楽しめる土産物屋などが軒を連ねます。

街のアイコンとなる、「フェアモント・ル・シャトー・フィロンテナック」まで1㎞を切る12分ほどのみちのりは散策に丁度いい距離。歴史ある街の散策の拠点に自信をもってお勧めできるホテルです。

取材協力:デスティネーションケベック→ https://www.quebec-cite.com/en

ル・キャピトル・ホテル→ https://hotel.lecapitole.com/

航空ライター:Koji Kitajima
大阪府出身。幼少期より空への憧憬の念を持ったまま大人になった、今や中年の航空少年。
本業のかたわら情報を発信しています。週末は航空ライター兼ブロガーとして活動中。
旅のモットーは、「航空旅行を楽しまないと旅の魅力は半減です。旅の楽しみは空港から始まる」です。

ブログ「あびあんうぃんぐ」:http://blog.livedoor.jp/avianwing
facebook「あびあんうぃんぐ」:https://www.facebook.com/avianwing
Twitter「あびあんうぃんぐ」:http://twitter.com/@avianjune
risvel facebook