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  • 2022年11月3日更新
リスヴェル旅コラム
Editor:リスヴェル編集部

【岐阜県中津川観光】① 江戸時代の面影残す馬籠宿

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江戸時代の宿場町の面影を残す
首都圏からも関西圏からも新幹線を使えば意外と近い岐阜県の中津川市。長野県に隣接しており、岐阜県の東濃地域にあります。東京―名古屋(約1時間30分)、新大阪―名古屋(約50分)、早朝に出発して名古屋で在来線の特急に乗り換えて50分、岐阜県中津川市で丸々一日観光を楽しんできました。

澄んだ空気に水車の水の音が心地よい馬籠宿で歴史浪漫飛行

中山道六十九次の43番目の宿場町が馬籠宿(まごめじゅく)。木曽11宿の一番南の宿場町です。長さ約600mの石畳が敷かれた坂に沿う宿場町の道の両脇には、名物のおやきや五平餅、古民家のカフェ、お土産屋さんなどが並びます。五平餅もお店によって味が微妙に異なるので、のんびりと食べ歩きをしながら宿場町を散策するのがオススメです。
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おやきや五平餅の食べ歩きはいかが!
馬籠宿を訪れると、江戸時代にタイムスリップしたかのような非日常の世界観を感じることができます。それも地域をあげて歴史・文化を大切に、景観保全のための取り組みをしているのがよくわかります。
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水の音が心地よい
中山道は江戸日本橋を基点とした京都まで約530kmの道路で、馬籠宿は山間部を通り草津宿で東海道と合流して京都に達します。江戸時代に旅をした人たちに思いを馳せて、歴史を感じる石畳の坂の街道を歩いてみると、不思議と心穏やかな気持ちにさせてくれます。

心地よい馬籠宿の空気感は、もしかしたら標高にも関係があるのかも知れません。馬籠ふるさと広場(馬籠見晴らし台)のあたりで標高約646m、馬籠観光案内所のあたりで標高約614mで、馬籠宿を歩いていると、とても爽やかな気分にさせてくれます。
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奈良井宿と妻籠宿と並び馬籠宿は木曽三大宿場町のひとつ
馬籠宿と島崎藤村

『木曽路はすべて山の中である。』

この有名なフレーズではじまる『夜明け前』の作者・文豪の島崎藤村は、1872年に馬籠宿で本陣・庄屋・問屋を兼ねていた島崎家に生まれました。その島崎家の生家は、馬籠宿旧本陣跡であり、現在は藤村記念館があります。『夜明け前』や『東方の門』などの作品原稿が展示されている他、終焉の地、神奈川県大磯町の書斎も復元されており、館内を一巡すると藤村の生涯をたどることができます。
馬籠宿の季節を感じてzoom
馬籠宿の季節を感じて
馬籠宿では、「氷雪の灯祭り」(2月)、「ホタル祭り」(6月)、「諏訪神社例祭」(10月)、「馬籠宿場まつり」(11月)など、伝統行事をはじめ、四季を通じて、様々なイベントが開催されています。イベントの情報は馬籠観光協会の公式サイトでご確認ください。

馬籠観光協会
https://kiso-magome.com
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目的は異なれど、昔も今も人は旅をする
中津川市役所
https://www.city.nakatsugawa.lg.jp/index.html

取材協力:岐阜県 商工労働部 観光国際局 観光誘客推進課
https://www.kankou-gifu.jp

名物「栗おこわ」の大黒屋へと続く…(11月4日)
Editor:リスヴェル編集部
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