京都でワーケーション おすすめホテル４選

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在宅ワークが増えるいま、気分転換を兼ねてホテルでリモートワークやワーケーションを実践する人が増えているそうです。日本政府も場所にとらわれない働き方を推奨しており、総務省がテレワーク推進事業を立ち上げ、地方自治体ごとに誘致プログラムを展開するなど、盛り上がりを見せています。多様な働き方の実現を推進する一貫で、サポート体制を整える企業も多くなってきました。

筆者もこの2年ほど、実際に東京都内や京都、草津、軽井沢などでワーケーションを試してみました。その中で、お仕事を持参してステイする際の重要な要素や、事前に確認すべきポイントが徐々にクリアになりました。これから数回に分けて、街ごとのお勧めホテルを現地の気分転換スポットと共にご紹介したいと思います。

まず、どこの街でも共通の、お仕事をしながら滞在する際の重要な要素と確認ポイントについてまとめます。

① ネット環境
リモートワークには欠かせないネット環境。ホテルの共有エリアはもちろん、特に客室内の環境についての確認をお勧めします。高速インターネットかつ、アクセスが集中する時間帯でも安定した通信環境を確保できるように、各階ごとや部屋ごとの環境が整っていることが大切です。また、ホテルの設備だけに頼らず、自身でバックアップを用意することをお勧めします。私はポケットWi-Fiとスマートフォンでのデザリングをバックアップとして準備しています。


② デスク
客室内に使いやすいデスクがあるか、PCやスマートフォンを効率よく充電できる環境にあるか。延長コードの貸し出しはあるかも事前に確認することをお勧めします。


③ 照明環境
見落としがちなのが客室内のライティングです。ビデオ会議の機会も増えている中、PC画面で顔映りが良くなるライティングが重要です。ホテルによっては客室のライトが全体的に暗かったり、天井からおしゃれなスポットライトが照らされているものの、上からのスポットで画面上での顔映りが悪くなる可能性があります。一般的な昼白色や自然なライティングが無難なようです。


④ 騒音・遮音環境
お部屋で仕事をするにあたって、意外と「音」の要素が影響します。立地そのものの関係で、たとえば繁華街で車のクラクションやお店の音量が大きく、終日音がうるさい、という場合や、客室の位置がエレベーターに近いことで終始機械音やエレベーターを待つお客様の話声がすぐ近くに聞こえるなど、さまざまです。可能な範囲で予約時に静かなお部屋を希望、などのお願いをしておくのもお勧めです。

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ヘルシーライフをテーマにしたグッドネイチャーホテルはショッピングやグルメ重視の人にもお勧め

⑤　共有エリア
部屋の限られたスペースで終日仕事をするのも息が詰まるときがあります。そんなときにホテル館内にネット環境の良いカフェスペースやフリースペースがあると、そちらに移動して仕事を進められたりと、何かと便利です。

⑥  食事の美味しさ
仕事がメインのステイとはいえ、旅の楽しみの一つである「食」の要素が充実していれば、言うことありません。特に朝食が美味しいと、気分良く一日をスタートすることができますし、仕事もはかどります。

⑦  近所の気分転換スポット
こちらも意外に大事なのが、徒歩圏内にリラックスできるアトラクションやウォーキングに適した場所があることです。ずっと室内で仕事をするのは健康にも良くないので、朝晩やランチタイムに適度な運動が出来たり、脳内をデトックスできるようなスポットがあると、滞在の質が一気にあがります。

京都ワーケーションのお勧めホテル
今回取り上げる街は、みんな大好き、京都です。
お仕事持参でも快適に過ごすことができたホテル4つをご紹介します。

アクセス抜群！健康的なステイが特徴のGOOD NATURE HOTEL KYOTO

ひとつめにご紹介するのは、高島屋のお隣というショッピングにも観光にも便利な場所にあるGOODNATURE HOTEL KYOTO　（グッドネイチャーホテル京都）です。上に挙げた7つの要素全てで高得点（筆者が勝手に採点）と言える優秀ホテルです。ネットは高速で安定感あり。中庭に面したお部屋には専用のラナイがついており、室内に加えてラナイのスペースでも仕事がはかどります。また、チェックインフロアにある共有スペースもゆったりしており、短時間なら仕事も可能でした。

建物１階にはマーケット「GOOD NATURE MARKET」があり、体に良さそうなドリンクやお弁当、京都の特産品などが並んでいます。また、中央のKITCHENでは、マーケットで販売している農産物や加工食品を使用したメニューがあり、テイクアウトもできるので、そのままお部屋にお持ち帰りして楽しむことができます。

そして、ランチにイチオシなのが、同じ建物の2階に入っている、ビブグルマンにも選ばれた「鴨出汁中華そば ROKU」です。ミシュラン一つ星を獲得した「VELROSIER」のシェフがプロデュースしたROKUは、京都産鴨とフランス産の鴨をブレンドした出汁をベースにした、さっぱりしているのにコクのある上品なラーメンです。

気分転換の要素としては、ホテルが提供している無料のアクティビティの活用をお勧めします。筆者はホテルから徒歩10分ほどの「両足院」で、早朝の座禅体験をさせていただきました。心を穏やかに瞑想にふけるひと時のあとに、ありがたいお言葉も聞かせてもらい、京都に来ているな、という実感を得ることができました。

GOOD NATURE HOTEL KYOTO
〒600-8022　京都市下京区河原町通四条下ル2丁目稲荷町318番6
TEL075-352-6730
阪急京都線 京都河原町駅 4番出口より徒歩2分
京阪本線 祇園四条駅 3番出口より徒歩5分
https://goodnaturehotel.jp/

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レインホテルの魅力は北欧デザインとゆったりしたスペースが生み出すゆとりと、美味しい朝ごはん

北欧モダンな空間でスローライフ風に滞在、　The Reign Hotel Kyoto

二つ目にご紹介するのは、京都で北欧を感じるホテル、ザ・レインホテル京都（The Reign Hotel Kyoto）です。開発が続く京都駅の南側に位置する北欧風デザインホテルで、旅行サイト・じゃらんの「2021泊まって良かった宿大賞(近畿北陸エリア 51～100室規模)」の朝食部門で第1位を獲得したことからもわかるように、ここの一番の推しポイントは美味しすぎる朝食とコーヒーです。

そして、2021年オープンの新しいホテルということもあり、シンプルながらも使いやすく充実した設備が魅力です。リモートワークに大切なインターネット環境や、館内のワークスペースも使いやすく、筆者のお勧めワークエリアは京都の山々を望むことができる屋上です。

ホテルの顔とも言える朝食は、デンマークの伝統料理であるスモーブローという名前のオープンサンドを中心に、野菜を豊富に使った冷／温菜、スープやフルーツ、ヨーグルトなどの副菜と、焼きたてパンを自由に選ぶことができるビュッフェスタイルです。

また、事前にお願いしておくと、テイクアウト用の可愛らしいボックスに詰めてくれます。それを持って心地よい風が吹くホテルの屋上や室内でいただくこともできます。ルーフトップテラスで密とは無縁に自然を感じながら味わう朝食も、かなりお勧めです。そしてコーヒーが美味しいのです。このコーヒーは、ジャパンバリスタチャンピオンシップ2008-2009優勝など、数々の実績を誇る岡田章宏氏がオーナーを務めるOkaffe監修によるオリジナルの北欧テイストブレンドだそうです。

１階のレストラン兼カフェは、午後など空いている時間帯はコーヒーをいただきながらのワークスペースとしても使用可能です。ソファ席にゆったり座りながら、執筆作業もはかどりました。

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屋上テラスでいただくオープンサンドはひときわ美味しいです。コーヒーと一緒にぜひ

ホテルの周囲はウォーキングに適した環境なので、気分転換スポットも多く存在します。ローカルな雰囲気を残すこのエリアは、アーティストや文化人がひっそりと拠点を置いてきた場所でもあるそうです。イチオシのスポットは、徒歩12分程度の伏見稲荷大社です。朱色の鳥居が並ぶ姿を見ているだけで運気が上がりそうでした。　

THE REIGN HOTEL KYOTO
ザ・レインホテル京都
〒601-8025 京都府京都市南区東九条柳下町67-1
TEL　075-606-1971
地下鉄烏丸線 十条駅（JR京都駅から2駅目）1番出口より徒歩6分
JR京都駅より タクシー約5分
https://reignhotel.jp/

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京都のど真ん中に位置するホテルモントレは、近くに多くの癒しスポットが

京都のど真ん中でスコットランドを感じる　ホテルモントレ京都

ホテルの紹介を始めると、つい長くなってしまいますので、足早にあと2つご紹介します。3つ目は京都の中心、烏丸三条と四条の間にあるホテルモントレ京都です。このホテルは英国の北部、スコットランドの古都であるエジンバラがテーマだそう。

京都とエジンバラは姉妹都市だそうで、たしかに歴史ある街並みや伝統が生きる文化を共有していますね。ホテルの外観やレストラン、そして客室に至るまで、スコットランドをイメージしたデザインになっており、居心地の良い空間になっています。インターネット環境も良く、仕事もはかどりますが、お休みの時間にはぜひ訪れていただきたいスポットが満載です。

館内には、最上階にスパ施設が併設されており、宿泊客には割引が適用されます。そして、徒歩1分という至近距離にある「六角堂」もお勧めの気分転換スポットです。聖徳太子が創建し、いけばな発祥の地と言われる六角堂は、春には桜、秋には紅葉が楽しめる場所です。

お香のかおりが心を穏やかにしてくれる癒しのスポットを散策するだけでも心地よいですが、隣接するビルに入るスタバが穴場スポットです。特に桜の季節には、窓側のソファー席が特等席となります。これも、六角堂のお土産屋さんのスタッフさんが教えてくれた京都のロコ情報です。

また、徒歩5分ほどのところにエース・ホテルがあり、その1階にはポートランドの人気コーヒー店「スタンプタウンコーヒー ロースターズ」の日本初店舗があります。ここのコーヒーを飲みに行くだけで、リフレッシュできる良い散歩になります。

ホテルモントレ京都
〒604-8161 京都府京都市中京区烏丸通三条下ル饅頭屋町604
TEL075-251-7111
地下鉄烏丸線・東西線「烏丸御池」駅 6番出口を右（南方向）へ徒歩2分
https://www.hotelmonterey.co.jp/kyoto/

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フランス系らしいスタイリッシュな空間と美味しい朝ご飯が魅力

フランス発　貴族の遊びがテーマのデザインホテル　メルキュール京都ステーション

最後に紹介するのは、京都駅から徒歩８分ほど、新幹線の利用にもアクセスのよい好立地に2020年に開業したホテル、メルキュール京都ステーションです。パリを拠点に世界 110ヶ国に5,000を超えるホテルやレジデンスを展開する世界最大級のホスピタリティーグループ、アコーが手掛けるメルキュールブランドの関西発上陸ホテルです。

デザインコンセプトは「平安貴族の遊び」とのことで、扇や琴、蹴鞠、百人一首といったモチーフが共有スペースやお部屋に散りばめられています。紫色を効果的に使っている印象で、一言でいうとゴージャス＆シック。PC持参で仕事もできる地下ラウンジのコンセプトは「雅楽」で、ライブラリー風の空間になっています。１階にあるレストランスペースもモダンでスタイリッシュ。ここでいただく朝食ビュッフェが健康的で美味しい。連泊をしても飽きないクオリティの高さです。

気分転換には、徒歩圏内の京都タワーや、西本願寺、東寺がおすすめです。特に東寺の凛とした五重塔や、金堂に鎮座する美しき如来や菩薩の存在が、仕事で疲れたビジネスパーソンの頭と心を癒し、リセットしてくれます。

メルキュール京都ステーション
〒 600-8231 京都府京都市下京区油小路町288
TEL　075-343-5533
JR京都駅から徒歩8分
https://www.mercure-kyoto-station.com/ja/

ここまで、京都のワーケーション拠点のおすすめ4選をご紹介しました。京都にいながらヨーロッパやアメリカを感じることができたり、近くの寺院を散策できたり、やはり京都は特別な街です。

次回は東京都内のお勧めワーケーションホテルをご紹介する予定です。