旅の扉

  • 【連載コラム】ナンバーワンよりオンリーワン
  • 2021年10月22日更新
旅の道中、「愛すべき変なもの」を見つけたら、書かずにはいられない!
トラベルジャーナリスト:松田 朝子

ますます五感を刺激する!チームラボプラネッツ

アートとの没入体験もますます多岐に!zoom
アートとの没入体験もますます多岐に!
ゆりかもめ新豊洲駅の目の前、チームラボプラネッツは没入体験を楽しめる巨大なアート空間。次々と展示アートが増設されており、いつ訪れても新たな発見を楽しめます。
2021年10月8日からは、屋外フードスタンドが大規模リニューアルし、京都発のヴィーガンラーメン「Vegan Ramen UZU Tokyo」が登場。また、作品で使用したランを持ち帰ることができるフラワーショップ「teamLab Flower Shop & Art」も誕生して、ますます五感を刺激すること、間違いなし!
写真上ヴィーガンラーメン花 価格:1,980円(税込)  写真左ヴィーガンラーメン茶 価格:1,650円(税込)写真右ヴィーガンラーメン醤油 価格:1,320円(税込)zoom
写真上ヴィーガンラーメン花 価格:1,980円(税込) 写真左ヴィーガンラーメン茶 価格:1,650円(税込)写真右ヴィーガンラーメン醤油 価格:1,320円(税込)
2020年3月、京都の御所南で誕生した「Vegan Ramen UZU Kyoto」は、チームラボが手がけた空間で楽しむ、斬新なヴィーガン料理の店。
今回、東京初出店となったのがこの店です。自家製の麺と野菜の旨味が生かされたヴィーガンラーメンは、従来の「ヴィーガン」そして「ラーメン」の概念を覆すでしょう。テイクアウト可能なヴィーガンラーメンは、屋外のアート《空と火のためのロングテーブル》や、京都店と同じ作品空間《虚像反転無分別》でも食べることができます。オススメは「Vegan Ramen UZU Tokyo」限定である花のヴィーガンラーメンや茶のヴィーガンラーメン。またここではヴィーガンアイスクリームもあるので、アートとともに多様なヴィーガン体験をすることができます。
テーブルと同じ高さにカメラを置くと、炎のアートが浮いているように見えるzoom
テーブルと同じ高さにカメラを置くと、炎のアートが浮いているように見える
ヴィーガンラーメンは、ミュージアムに入場しなくとも、チームラボの屋内と屋外の2つの異なる空間で、アートとともに楽しむことができます。

空と火のためのロングテーブル / Table of Sky and Fire
屋外の置かれた、巨大な鏡面のテーブルには、アート作品《空から噴き落ちる、地上に憑依する炎》と空が映り込みます。ひとつながりの空間では、生きること、そして食べることは、世界とつながり続けること、という思いが込められています。

アートに包まれながら、ヴィーガンラーメンを食べる!zoom
アートに包まれながら、ヴィーガンラーメンを食べる!
ヴィーガンラーメンを食べられるもう一つの空間は、「虚像反転無分別 / Reversible Rotation - Non-Objective Space」といった、「空書」と鏡面でできた部屋。「空書」とは、チームラボが設立以来書き続けている空間に書く書のこと。力強いタッチの墨跡は、テーブルや椅子の鏡面に縦横無尽に映し出されて 、空間内を埋め尽くしています。
写真上「花と我と同根、庭と我と一体:Floating Flower Garden」のアート空間。写真下 作品を購入できるショップzoom
写真上「花と我と同根、庭と我と一体:Floating Flower Garden」のアート空間。写真下 作品を購入できるショップ
「虚像反転無分別」の前には フラワーショップ「teamLab Flower Shop & Art」もオープン。ここではステッカー、ワッペン、ポストカードなど、チームラボオリジナルグッズも色々と買うことができます。ここでトートバッグに入って販売されているランは、2021年7月からミュージアムで公開となった新作品「花と我と同根、庭と我と一体:Floating Flower Garden」で使用したもの。ランは花が散った後も生き続け、何度も花を咲かせることができると言われています

ミュージアム内では、2021年7月よりガーデンエリアが設けられ、花と一体化する2つのアート空間が誕生しました。ショップのところで触れた、「花と我と同根、庭と我と一体:Floating Flower Garden」は、13000株超のランで埋め尽くされた空間。天井から吊るされたランは、人がいる場所では、ゆっくりと上がっていきます。訪れた人は、その空間を歩き回って、花との一体感を味わうことができます。
シャボン玉のようにも見えるOvoidはどことなくユーモラスzoom
シャボン玉のようにも見えるOvoidはどことなくユーモラス
呼応する小宇宙の苔庭 - 固形化された光の色, Sunrise and Sunset / Moss Garden of Resonating Microcosms - Solidified Light Color, Sunrise and Sunset

ここは、日中と日没後で様子が変わるOvoid(卵形体)が敷き詰められた苔庭。
Ovoidは「固形化された光の色」と名付けられ、61色に変化していきます。これに触れると音が鳴り、それに呼応するように周囲のOvoidも音叉のように次々と同じ音色を響かせていきます。様々な色に変わるOvoidは幻想的で、何度も写真を撮りたくなってしまいます。

「身体ごと没入し、他者と共に世界と一体となる」というコンセプトのチームラボプラネッツ、芸術の秋にふさわしいアート空間を五感で楽しんでみませんか?

写真: y-photo

取材協力:
チームラボプラネッツ
https://planets.teamlab.art/tokyo/jp/
トラベルジャーナリスト:松田 朝子
頭の中は、旅と猫とアルゼンチンタンゴで占められているトラベルジャーナリスト。日本旅行作家協会所属。大好きな地層と砂漠と赤い岩山のあるアメリカに良く出没。

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