旅の扉

  • 【連載コラム】トラベルライターの旅コラム
  • 2021年10月9日更新
よくばりな旅人
Writer & Editor:永田さち子

沖縄・離島ホッピングの旅 #07 今すぐ出かけたい!「リゾナーレ小浜島」の秋休み

フロントから見下ろせるラグーンプール。目の前に迫るのは、石垣島の島影。zoom
フロントから見下ろせるラグーンプール。目の前に迫るのは、石垣島の島影。
少しずつですが、日常が戻りつつある今日このごろ。
これまで抑えていた旅心が、むらむらと再燃してきています。沖縄の八重山諸島を訪れたのは、今年4月末のこと。不完全燃焼だった夏休みを取り戻しに再訪したいのが、この八重山の離島です。
少し間があいてしまいましたが、「沖縄・離島ホッピングの旅」最終回は、いま一番行きたい場所、小浜島の「星野リゾート リゾナーレ小浜島」をご紹介します。

世界有数のサンゴ礁に囲まれた小浜島で「リゾナーレ小浜島」を選ぶ理由
石垣島の離島ターミナルからフェリーで約25分の小浜島は、周囲約16km。世界有数のサンゴ礁と遠浅のビーチに囲まれ、サトウキビ畑が広がるとてものどかな島です。八重山諸島のほぼ中心に位置し平坦な地形もあり、島の最高地点・標高約99mの大岳(うぶだき)山頂に立てば、ラグーンブルーのグラデーションが美しい海、石垣島、西表島の島影までも望むことができます。
敷地内のビーチは、海外のリゾートのような雰囲気。シュノーケルやSUPを楽しみたい。zoom
敷地内のビーチは、海外のリゾートのような雰囲気。シュノーケルやSUPを楽しみたい。
「星野リゾート リゾナーレ小浜島」は、広大な敷地に60室のヴィラが点在するプライベートリゾート。数カ月ぶりに遠出がしやすくなったとはいえ、まだまだ様子を見ながら少しずつ……という人は多いことでしょう。ここなら旅する自分だけでなく、旅先で受け入れてくれる人たちにも配慮した、“安心・安全な旅”がかないます。

ヴィラタイプの客室でわが家のようにくつろいで
客室はすべてヴィラタイプで定員は最大4名。ホテルルームよりゆったりしたつくりだから、ファミリーやグループで滞在しても、わが家のようにくつろいで過ごせます。より贅沢な旅を満喫したいなら、プライベートプール、屋外ジェットバス、ガゼボとサウナのある「ロイヤルスイート」がおすすめ。ほかのゲストとの接触も最小限にでき、南の島の一軒家に滞在する気分です。
プライベートプール&ジェットバス付きの「ロイヤルスイート」。zoom
プライベートプール&ジェットバス付きの「ロイヤルスイート」。
プライベート感たっぷりのビーチで何して遊ぶ?
敷地内にはふたつのプールがあります。ひとつは、フロントロビーの真下に広がるラグーンプール。もうひとつは、サンゴ礁の海を眺めるビーチプール。こちらは10月末まで泳げるので、遅い夏休みを楽しむにもぴったりですね。
リゾート内のどこにいても、混み合うことがほとんどないのも大きな魅力です。敷地内にある白砂のビーチまでは、散歩気分でのんびり歩いてもいいし、敷地内を自由に動き回れる電動キックボードも爽快。遊び疲れたときや、小さな子ども連れ、ご高齢のおじいちゃん・おばあちゃんが一緒なら、ゴルフカートの送迎をリクエストできます。
ビーチプールと、隣接する「BEACH CAFE」。敷地内では木々の間に戯れる蝶の姿も。zoom
ビーチプールと、隣接する「BEACH CAFE」。敷地内では木々の間に戯れる蝶の姿も。
ビーチでのんびり過ごすのもよし、シュノーケルや「電動モーターSUP」で海に漕ぎ出し、魚になった気分を味わうのもよし。思い切り遊んだあとは、プールサイドの「BEACH CAFE」で石垣ビール工房のクラフトビールを飲んでのどを潤すのもいいでしょう。

意外に知られていませんが、八重山の島々でゴルフ場があるのは小浜島だけ。滞在するヴィラの前からコースまで、カートでイン/アウトできるロケーションのよさもあり、ゴルフ好きの間では知られた存在なのだとか。2泊3日のプランで到着日の午後から出発日の午前中まで、3ラウンド以上楽しむゴルファーも珍しくないといいます。
この話を聞いて、しばらくゴルフから遠ざかっていた私も、久しぶりに“コース再デビュー”を計画してみたくなりました。

今だけのお楽しみ、秋旅限定のアクティビティに注目!
秋の旅におすすめのアクティビティは、仮面舞踏会ならぬ、仮面ビーチパーティー。ハロウィン気分に浸れる「南の島のビーチハロウィン」では、カボチャを背負ったウミガメやジャックオーランタンの顔をしたマンタなど、島で出合える生き物をモチーフにしたサンドアートがビーチに登場。ハロウィンカラーのオリジナルカクテルも楽しみです。(10月31日まで)
ビーチサイドが秋色に染まる「紅葉インフィニティプール」。zoom
ビーチサイドが秋色に染まる「紅葉インフィニティプール」。
ハロウィンイベントに続き、11月1日からはビーチサイドが秋色に染まります。プールには紅葉の形をした「紅葉ライト」が浮かび、ビーチパラソルとビーチチェアも紅葉カラーに。紅葉の形をした「ちんすこう」と、色鮮やかなローゼルの紅茶を味わいながら、南の島の秋時間を過ごせます。(11月30日まで)

おひとりリゾートステイに、「絶景ビーチソロキャンプ」はいかが?
“おひとりリゾート好き”の私が注目しているのが、「絶景ビーチソロキャンプ」(10月1日~11月30日の実施)。ホテルに隣接するビーチから少し離れた場所にあるキャンプサイトに設営したソロテントで、満天の星やビーチから昇る朝日を独り占め。焚火でスイーツ作りを楽しんだり、翌朝は好みの炒り具合に焙煎したコーヒー豆をドリップして本格コーヒーを味わうことも。
月明かりの少ない夜には天空から零れ落ちるような星空とともに、空に架る天の川を眺められます。キャンプシーズンからは外れますが、12月~6月には南十字星の姿も。高い建物がなく、平坦な地形の小浜島では、星空観測も楽しみのひとつです。

テントの設営や焚火の火興しはスタッフが行ってくれるから、キャンプ初体験の人も心配無用。キャンプサイトと同時に客室も利用できるため、バスタイムは客室でゆっくりと、時間帯や気分によってどちらで過ごしても構いません。夕食と朝食はビュッフェレストランを利用しますが、朝食をテイクアウトし、キャンプサイトで海を眺めながら食べてもOK。リゾートでのキャンプ体験だからこそできる、よくばりなプランです。
ひとり旅におすすめの「絶景ビーチソロキャンプ」。安心・安全なプライベートリゾート内で、セッティングや後片付けはスタッフにお任せできるから、キャンプ初体験でも心配なし。zoom
ひとり旅におすすめの「絶景ビーチソロキャンプ」。安心・安全なプライベートリゾート内で、セッティングや後片付けはスタッフにお任せできるから、キャンプ初体験でも心配なし。
昼間の日差しはまだまだ力強く、夏旅の気分を味わえる小浜島も、朝夕は涼しい風が吹き始めているとか。久しぶりの旅は、夏旅と秋旅の気分をいっぺんに味わいに出かけてみたいものです。

■星野リゾート リゾナーレ小浜島
沖縄県八重山郡竹富町小浜2954
TEL 0570-073-055(リゾナーレ予約センター)
料金:1泊朝食付き2万4000円~(税込、2名1室利用時の1名分)
URL: https://risonare.com/kohamajima/
Writer & Editor:永田さち子
スキー雑誌の編集を経て、フリーに。旅、食、ライフスタイルをテーマとし、記事を執筆。著書に、「自然の仕事がわかる本」(山と溪谷社)、「よくばりハワイ」「デリシャスハワイ」(翔泳社)ほか。最近は、旅先でランニングを楽しむ、“旅ラン”に夢中!
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