旅の扉

  • 【連載コラム】空旅のススメ
  • 2021年7月15日更新
あびあんうぃんぐ
航空ライター:Koji Kitajima

陽のいずる場所の名を冠する東武ホテルレバント東京

駅前の並木横に建つ東武ホテルレバント東京zoom
駅前の並木横に建つ東武ホテルレバント東京

東武ホテルレバント東京とは
「レバント」は陽が昇るという意味。「東武ホテルレバント東京」は、この名の通り23区の東エリアの下町で錦糸町駅前にあります。東京スカイツリー®を正面に見ることのできる場所としては最強と評されるホテルです。コロナ禍で制限期間の中、リモートワークに「おこもりステイプラン」を利用しました。
 
ホテルの落ち着いた佇まい
ホテル1階の重厚なエントランスを抜けると、正面にロビーラウンジ「クリスタルムーブメント」がホテルの顔としてお客様を迎えています。柱を飾るシャンデリアは隅田川の花火をモチーフにしたものだそうで、壁面の川面を描いたガラス彫刻、吹き抜けの天井など、創業当時から変わっていないというこのロビーラウンジは、ホテルステイという非日常の始まりに相応しい華やかな空気感に満ちていました。

重厚ながら開放感のあるロビーzoom
重厚ながら開放感のあるロビー

ゆったりとした部屋
23階のレバントフロアに向かいます。37㎡の部屋に入ると、まず目に入るのは壁一面の大きな窓。東京スカイツリーが目の前にバーンと飛び込んでくるようで、思わず「オーッ」と声が出ます。東京スカイツリーのある押上地区とホテルのある錦糸町の間には高層ビルが無い為、遮られる物のない美しい迫力の全容と、都会のパノラマが広がり、この眺めを愉しむためだけにでも、泊る価値がありそうです。

デラックスツインルームには応接セットが広々と配置され、セミダブルベッドが並び、非常にゆったりとしています。100パーセントジュースや緑茶など、ミネラルウォーターを含めて8本ものドリンクが用意されていました。おこもりステイなので、ウェルカムドリンクも部屋の中でという配慮を感じます。

ホテルステイの楽しめる部屋zoom
ホテルステイの楽しめる部屋

仕事の合間にふと目を上げると部屋のどこからでも東京スカイツリーの眺望が見え、夕暮れから夜景に変わる時が特に素晴らしい時間でした。

ホテルの中を散策してると、螺旋階段がキラキラ光るクリスタルと音符になっていることに気がつきました。聞くと、“エリーゼのために”になっているそうです。ホテルの隣に建つすみだトリフォニーホールが新日本フィルハーモニー交響楽団の拠点ということもあり、ここ錦糸町は音楽の街なのだとか。また、葛飾北斎の街としても有名だそうで、2階にはすみだ北斎美術館から借り受けた冨嶽三十六景の一部の展示があり、無料で観覧できるようになっていました。そしてロビーラウンジでは、華やかなアフタヌーンティーもサービスされています。いろいろな発見があり、ホテルの外に出なくても、充分に楽しめるように工夫されていました。

部屋からの眺望と館内 北斎展示のある2階(左上)zoom
部屋からの眺望と館内 北斎展示のある2階(左上)

ゆったり楽しめる部屋に届く三段重
夕食は部屋でのお弁当です。今回の宿泊プラン「おこもりステイ」には部屋に届く三段重のお弁当が用意されます。さっそく中を開けてみてビックリ。三段のお重には、サンドウィッチやキッシュ、サーモンのチーズロール、茄子の煮びたし、麩饅頭、合鴨スモークなど和洋中の料理がぎっしりと詰まっていました。食べきれない程のボリュームと手の込んだ料理の数々。味はもちろん、見た目にも鮮やかな料理は、どれも本当に美味しく、ソファーに腰かけて時間をかけてゆっくりと味わいました。

和洋中三段の豪華な重zoom
和洋中三段の豪華な重

ホテルの朝
翌朝、電動ロールカーテンを開けると目の前には大きな東京スカイツリーが。昨日何度も堪能した景色でしたが、またあらためてここに宿泊した嬉しさがこみ上げます。せっかくなので東京スカイツリーまで朝の散歩に出掛けることにしました。ほぼ直線の為、迷うことはありません。だんだんと大きくなってくる東京スカイツリーを楽しみながら20分程歩き、真下まで行って仰ぎ見る壮大さはまた格別です。非常に気持ちのいい朝の散歩となりました。

朝食会場は広々とした2階のレストラン スーパーダイニング ヴェルデュールです。コロナ禍の為、席に案内されるとスタッフさんがボリュームのあるセットメニューを運んできてくれます。オーダーで作ってくれるエッグベネディクトは、たっぷりのアボカドとトロトロの黄身が絡みます。今回はコロナ禍でセットメニューでしたが、大人気だというブッフェが復活する日も近いようです。

爽やかな朝にエッグベネディクトをzoom
爽やかな朝にエッグベネディクトを

海側もいい
部屋からは、東京スカイツリーを思う存分に堪能しましたが、実はこのホテルの眺望は東京スカイツリー側だけではありません。南側には東京湾の眺望が開けており、東京タワーやお台場、ディズニーリゾートの夜景に加え、羽田空港の発着もみることができるとか。飛行機好きとしては海側の景色も見てみたくなりました。

東武ホテルレバント東京は、東京スカイツリー®オフィシャルホテルに認定されているだけでなく、東京ディズニーリゾートのグッドネイバーホテルにも選定されており、無料の直行バスの発着があります。また羽田空港への直行バスもあり、ビジネス利用にも便利です。もちろん、錦糸町駅至近ですので、埼玉、千葉や神奈川へのアクセスも良好です。

今回は「おこもりステイ」というプランでの利用でした。この先は様々な観光の拠点となるホテル。賑やかなロビーの様子が目に浮かびます。

取材協力:
東武ホテルレバント東京 ⇒ https://www.tobuhotel.co.jp/levant/

航空ライター:Koji Kitajima
大阪府出身。幼少期より空への憧憬の念を持ったまま大人になった、今や中年の航空少年。
本業のかたわら情報を発信しています。週末は航空ライター兼ブロガーとして活動中。
旅のモットーは、「航空旅行を楽しまないと旅の魅力は半減です。旅の楽しみは空港から始まる」です。

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