旅の扉
- 【連載コラム】地球に優しい旅しよう!
- 2020年11月19日更新
- 自然と動物好きなトラベルジャーナリストの旅コラム
- travel journalist:平野 美紀
オーストラリアの春は、美しいジャカランダの季節
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- 紫色のベル状の花がたくさん集まって咲くジャカランダ
- 南半球オーストラリアの春は、紫色の花を咲かせるジャカランダが美しい季節です!
街路樹として植えられたジャカランダが、通り沿いに作る紫の花のトンネル。そして、各家庭の屋根よりも高く成長したジャカランダが一斉に咲き誇って、街全体を紫色のベールで包んでいきます。
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- 青空に向かってスクッと立つジャカランダ
- ジャカランダ前線南下中
ジャカランダは、桜の前線のように北から南へとオーストラリア東海岸を移動していきます。
10月頃にブリスベンあたりから咲き始め、その後、11月中旬くらいにシドニー周辺で満開となり、さらに南下。メルボルン周辺で満開となるのが11月下旬~12月の初め頃。
現在はシドニーがちょうど満開~散り始めの時期となってきていて、日当たりのよいところでは今週いっぱい(11月22日が日曜日)くらいまでかな?という感じです。
そして、メルボルンでは咲き始めているようなので、今月末くらいが見頃となりそうです。
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- 住宅街のジャカランダ
- 州政府観光局おすすめのジャカランダ・スポット
オーストラリア国内で、ジャカランダが最も多いのがニューサウスウェールズ州。そのニューサウスウェールズ州政府観光局おすすめのジャカランダ・スポットがこちら!
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- 歴史地区ザ・ロックスのジャカランダとオペラハウス
- 1)グラフトン
オーストラリア国内随一の“ジャカランダの町”として知られ、毎年、ジャカランダが満開になる10月の終わり頃から11月初旬にかけて、開花を祝うお祭り「ジャカランダ・フェスティバル」が開かれます。
2)カムデン
あまり知られていませんが、シドニー南西部の町カムデンでも「ジャカランダ・フェスティバル」が開かれます。グラフトンに比べると小規模ですが、メイン・ストリートに立ち並ぶジャカランダは見事。
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- ジャカランダの紫色が青空に映える
- 3)ザ・ロックス
観光スポットとしても人気のシドニーの歴史地区ザ・ロックスにある現代美術館(MCA)の横の大きなジャカランダは、オペラハウスとシドニー湾を望む絶好のロケーションをバックに見ることができます。
4)シドニー大学
シドニー中心部西側に位置するシドニー大学のキャンパーダウン・キャンパスでは、歴史ある重厚な建物と緑の芝生に濃い紫色が映えるジャカランダが見られます。
5)パディントン
オックスフォード・ストリートとグレンモア・ロードの交差点のところに大きなジャカランダが並んでいます。そのまま歩いて、ビクトリア・バラックスの中庭にあるジャカランダも合わせて見るのがおすすめ。
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- ジャカランダの町グラフトンのジャカランダ並木
- その他、シドニー周辺は、住宅街にも見ごたえのあるジャカランダがたくさんあります!
とはいえ、住宅地のジャカランダを見学する場合は、地元の人々にとっては生活の場であることを忘れずに、節度を持って見学していただけたらと思います。
(実は、ハーバーブリッジの北側にも有名なジャカランダがトンネル状になった通りがあるのですが、近年はとくに“インスタ・スポット”として有名になりすぎてしまい、セルフィーを撮るために大勢の見物客が押しかけ、近隣住民から苦情がでていますので、紹介は控えさせていただきました…)
グラフトンのジャカランダ・フェスティバルをはじめ、そこかしこが紫色に染まるオーストリア東海岸の春。開花シーズンに合わせて訪れてみてはいかが?
☆以下のコラムで、オーストラリアのジャカランダについての豆知識とお祭りについて紹介しています。よかったら合わせてお読みください♪
▼シドニーの街中が幻想的な紫色に染まる季節 ~ジャカランダ物語