間が空いてしまいましたが、前回のつづきです。

古巣のバンドに３０年ぶりにDJとして復帰してヨーロッパツアーに参加しました。３週間で６カ国、１８都市を巡るタフな日程。車の走行距離は何と１万５千キロでした。あまりに内容が濃くて話し出したら本一冊ぐらいになってしまいそうなので、以下、１都市１コメントで、旅をなぞりますね。

１、ヘイスティング／U.K 海と風が美しいカモメの町でした。
２、リーツ／U.K フーリガンみたいのが集まってくるハードコアパンクなクラブが僕の初海外DJプレイの地となりました。
３、ロンドン／U.K ３５年前にデビューしたカムデンに凱旋。マーケットの熱気は当時のままでした。
４、マンチェスター／U.K 霙が降る寒空の下、ほとんど下着みたいな薄着の女たちが夜のストリートにあふれていて度肝を抜かれました。
５、ザグレブ／クロアチア　マンチェスターから２４時間かけて移動。クロアチアは水が美味しかったです。
６、パドヴァ／イタリア　お城の跡地の野外ステージでのライブでした。
７、トリノ／イタリア　ゴッホの絵の中にいるような楽屋でした。
８、ローマ／イタリア　チーズと胡椒のスパゲティー。こんな美味しいパスタ料理を食べたことはありません。
９、ナポリ／イタリア　大きな火山が見えました。楽屋での食事はもちろんピザでした。
１０、ボローニャ？ミラノ？／イタリア　この辺から自分がどこにいるのかだんだんわからなくなってきました。
１１、コモ／イタリア　行程中唯一のオフ日でした。美しいコモ湖のほとりでリラックスし、ミシュラン三つ星のレストランにも行きました。
１２、フランクフルト／ドイツ　アルプス越えをしてスイスからドイツに入りました。フランクフルトは都会でした。
１３、オーバーハウゼン／小さな町に立派なナイトクラブ。ゲイの人が多かった気がするけどたまたま偶然でしょうか。
１４、ハンブルグ／ドイツ　機材トラブルが多い夜でしたが、DJのパフォーマンスもかなりこなれてきて個人的には（海外でDJとして活動して受け入れられる）感触をつかみ始めました。
１５、カッセル／ドイツ　記憶がほとんどないのですけど、ライブは大成功だったと自撮りビデオに記録が残ってました。
１６、ライプツィヒ／ドイツ　世界最大のゴス・フェスティバルのメインステージにおそらく日本人アーティストとして初めて立ちました。
１７、オスナブリュック／ドイツ　ドイツ最終日、ずっとオープニングアクトを務めてくれたバンドと最後にセッションしてお別れしました。
１８、リヨン／フランス　リハーサル中にこっそり抜け出して、お菓子を買って川のほとりで食べました。プロモーターがギャラを払わずに逃げるという事件もあり。
１９、パリ／フランス　ここまで１８都市をめぐりましたが、やはりパリが一番クレイジーな街だと思いました。日本から友達が観に来てくれて嬉しかった。
２０、ロッテルダム／オランダ　僕の第三の故郷＝ロッテルダムでショーを締めくくりました。ピーナツバターソースのフライドポテトを食べられなかったのが残念。

お気づきかと思いますが、オフ日は１日だけ。移動して、ハコに着いたらリハーサル→本番→宿泊→移動の繰り返しで観光らしいことは一切できませんでした。それでも国や土地によって異なる風の流れや街のにおい、道往く人々の様子を感じることはできましたし、出会いや発見、事件、多くの刺激的な体験もしました。

リスヴェルのみなさんにもツアーの土産話をしなきゃなって思っていたら、何と、次の日程が決まってしまいました。４月から今度は同じバンドの北米ツアーにDJとして参加します。やれやれ。うむ。ともあれ、マックロマンスの近況ご報告でした。つづき、いつになるかわかんないけどお楽しみに。