「五感で和を感じるご縁の国、島根県大田市」〜石見銀山遺跡を訪れて〜

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出雲を発ち、世界遺産へ

今回のゼミ合宿では「五感で和を感じるご縁の国」というテーマの元、島根県の魅力にたくさん触れました。その中で私は、あの世界遺産に登録されている石見銀山に向かい、初めてたくさんの魅力を知りました。

石見銀山を知りたいなら必ず訪れよう！

まず私は、石見銀山遺跡の周辺に向かうために出雲市内でレンタカーを借り、石見銀山世界遺産センターに向かいました。出雲市駅から車で約１時間かかるので、時間に余裕を持って訪れることをお勧めします。

この石見銀山世界遺産センターでは、石見銀山遺跡から発見されたものや周辺地域の説明、石見銀山遺跡にまつわる歴史など様々な展示があり、わかりやすく展示してあります。中にはVRで現在立ち入りが禁止されている区域の景観を見ることもできます。
さらに、観光の仕方や遺跡の回り方などをスタッフの方に優しくわかりやすく教えていただきました。

この施設で石見銀山遺跡に向かう準備ができたら、遺跡に向けて出発します。近くに駐車場がないため、遺跡や城下町のある周辺まで、このセンター付近から出ているバスに乗って向かいます。

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緑と風を感じるサイクリングで遺跡へ

バスで約10〜15分移動したら、バス停のすぐ隣のログハウスで自転車を貸し出しています。遺跡はさらに上り坂の多い山の奥に入っていかないといけないので、ここで自転車を借りて移動しました。世界遺産というわけあって簡単にたどり着くことはできません（笑）。
道は上り坂が続きますがここではしっかり電動自転車も貸し出しているので心配ありません。私ももちろん電動自転車を借りて移動しました。

道中はしっかりと舗装された道がありながらも、両脇には豊かな緑が広がっていて風を切りながら進んでいくのがとても気持ちよかったので、10〜15分ほど漕ぎ続けましたがとてもお勧めです。カフェやレストランのある城下町とは逆方向に位置しているため、どちらに先に向かうのか決めて行くといいです。

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山奥にひっそりと佇む世界遺産

遂に、歩いて入ることのできる唯一の間歩、龍源寺間歩にたどり着きました。石見銀山遺跡にはいくつか間歩と言われる、採掘の際に使われた坑道があります。ここ龍源寺間歩以外は現在封鎖されており入ることはできません。中に入ると冷んやりとした空気を感じることができ、山から漏れ出る水も滴っていました。作業で使われていたこともあり、内部はとても綺麗に舗装されていました。鉱夫達の移動に使われていた横穴の他に、排水に使われていた竪穴もあります。全長600メートルほどもある坑道は当時の歴史を感じるとともに、少し冒険をした気分にもなるのではないでしょうか。

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世界で一箇所だけのかおり袋を売る店

龍源寺間歩を出て、道沿いを少し歩くとかおり本舗「中村屋」というお店があります。こちらのお店では、坑道出口付近に自生しているクロモジという植物を使ったかおり袋を販売しています。原木のクロモジはあまり匂いを発しませんが、潰すことで自然を感じるかおりを発します。

一年ほどが経ち、香りがなくなった頃にカナズチで10回ほど叩くとまた香りが復活するので何度も使うことができます。これらの説明は全てお店の方がしてくださり、大変魅力を感じることができました。現在、クロモジを使った香り袋は世界でこのお店でしか販売しておらず、お店の方の意向からここでのみ販売しているそうです。

その他にもかおり袋の効能や歴史のお話などたくさん知ることができるので、ぜひ立ち寄ってみてください。

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江戸時代城下町の面影残る街並み

最後に私は、もう一度自転車に乗り元来た道のさらに先にある大森地区の城下町を訪れました。ここには、かつて周辺で作業をした江戸の人々が住んでいた家や建物が残されており、街並みから歴史を感じることができました。お寺や、裁判所、代官所といった建物もきちんと残されています。中には建物をそのまま利用したカフェやレストランもあり、広範囲の世界遺産周辺探索を終えた後の休憩所としてもうってつけです。

島根の中心部から離れ、自然の中で感じた歴史には、五感すべてで感じ取ることができました。世界に認められた歴史の残るこの街にぜひ訪れてみてください。

小倉通孝ゼミ二期生　Makoto