旅の扉

  • 【連載コラム】地球に優しい旅しよう!
  • 2018年10月25日更新
自然と動物好きなトラベルジャーナリストの旅コラム
travel journalist:平野 美紀

シドニーの絶景とアートを楽しむ海辺の散歩道 ~スカルプチャー・バイ・ザ・シー

水水平線をテーマにした作品は、海の青さに錆び色が絶妙にマッチ。zoom
水水平線をテーマにした作品は、海の青さに錆び色が絶妙にマッチ。
美しいビーチがいくつも連なるシドニー東部。海沿いには、目の前に広がる海とビーチを眺めながら歩くことができる散策コース「シドニー・コースト・ウォーク」が整備されています。

太陽の光を浴びてキラキラと煌めく青い海と砂浜、そして、ときおり現れるダイナミックな断崖絶壁。その眺めはまさに壮観!

そんな風光明媚なシドニーの海沿いを歩く散策コースが野外ミュージアムに変身!?


大規模な野外アート・イベント「スカルプチャー・バイ・ザ・シー ボンダイ展」が、今年も始まりました!
海を眺めながら歩ける遊歩道沿いにアート作品を展示。zoom
海を眺めながら歩ける遊歩道沿いにアート作品を展示。
■第22回を迎えたスカルプチャー・バイ・ザ・シー

今年で22回目を迎えた「スカルプチャー・バイ・ザ・シー」は、オーストラリア国内だけでなく、世界中からのアーティストが一堂に会する国際的な野外アート・イベント。

展示会場となるのは、爽快なウォーキングが楽しめる「シドニー・コースト・ウォーク」の中でも、最も人気があるボンダイ・ビーチとタラマラ・ビーチを結ぶ1.2 kmのコース上です。

普通に歩けば25分ほどの距離ですが、今年の「スカルプチャー・バイ・ザ・シー」では、このコース上に107ものアート作品が展示されています。
時と空間の繋がりをイメージした日本人アーティスト タナベ・タケシさんの作品。zoom
時と空間の繋がりをイメージした日本人アーティスト タナベ・タケシさんの作品。
■日本人アーティストは地元でも注目度大

今年は、なんと10名もの日本人アーティストが参加。

日本人らしく手作業で時間をかけて丹念の作り込まれた作品や独自の文化背景が感じられる美しい作品ばかりで、地元の人たちからも注目されています。
海の反射や太陽の光を計算し、時間によって色合いや見え方が変わる。zoom
海の反射や太陽の光を計算し、時間によって色合いや見え方が変わる。
■自然とアートの「美」のコラボ

美しい海辺のロケーションを生かし、海や緑豊かな自然の風景を計算に入れた作品は、「スカルプチャー・バイ・ザ・シー」の中でも最大の見どころ。

早朝、東の海から上がってくる太陽の光を計算した作品や夕方に薄暮の中にシルエットになって浮かび上がると、昼間とはまた違った表情を見せる作品などなど、自然の中に展示されているため、時間帯によって違って見えるのが、このアート・イベント最大の見どころです。
波をイメージした作品は、背景の海にすんなりと溶け込む。zoom
波をイメージした作品は、背景の海にすんなりと溶け込む。
■スカルプチャー・バイ・ザ・シー ボンダイ展、2018年は11月4日まで開催中

今年の「スカルプチャー・バイ・ザ・シー ボンダイ展」は、10月18日から始まっており、開催期間は11月4日まで開催中です。

野外ギャラリーの他、コース上のちょうど中間地点の半島にあるマークス・パークに大きなテントのギャラリーがあり、小さめの作品を展示していますので、そちらもお見逃しなく。
カラフルなビーチボックス風の屋台カフェやフード・ストールも登場zoom
カラフルなビーチボックス風の屋台カフェやフード・ストールも登場
期間中は、ぜひ、朝に夕に時間を変えて出かけてみてください。

時間帯によって違った表情を見せる風景とそこに溶け込むアートの素晴らしいコラボが楽しめるはずです。

※以下の記事でもスカルプチャー・バイ・ザ・シーをご紹介しています。合わせてどうぞ♪

心地よい潮風に誘われて、海辺のオープンエア・ミュージアムへ ~スカルプチャー・バイ・ザ・シー

<イベントの詳細は以下の公式サイトで>

スカルプチャー・バイ・ザ・シー ボンダイ展
シドニー・コースト・ウォーク

Special Thanks to: Destination NSW
travel journalist:平野 美紀
人工物よりも自然に魅せられ、6年半暮らしたロンドンからオーストラリアへ移住。
トラベル・ジャーナリストとして各種メディアへの執筆やラジオ出演などの傍ら、
旅行情報サイトも運営。目下の関心事は、野生動物とエコ。
個人ブログ:http://tabimag.com/blog/
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