ニュージーランド南島の観光拠点として欠かせないのがクイーンズタウン。
空港に降り立つと自然の中に溶け込む平屋建てのターミナルビルが愛らしく、管制塔さえも控えめな高さなのは周りの景観に影響せず好感が持てます。
山岳地帯の飛行を終えて着陸した空港には、オークランドから乗って来たニュージーランド航空エアバスA320機のみしか駐機していません。他には遊覧飛行の小型機やヘリコプターが飛ぶのみ。
視界の半分を山に囲まれて、秋の終わりの引き締まった空気の中にありました。
1891mX30mと幅の狭い滑走路なので、就航する機体もナローボディーだけ。他に2本の草地滑走路があります。
乗り入れエアライン4社で一日40便前後の発着数。このような小さな空港でもオーストラリアへの国際線が運航しています。街中まで車で10分。国際線が身近にある便利な空港です。
着陸景観世界一に輝いたことのある空港ですから、地上からの風景も都市型空港とは違います。エアバスA320の離陸風景は後ろに雪を頂く山を配し、息をのむほどに美しいです。
空港で存在感があるのは、観光フライトを提供するジェネラルアビエーション。
渓谷美で知られるミルフォードサウンドへの拠点となっています。
こんなこぢんまりした空港に素敵なカフェを見付けました。
「AIRSPRESSO」エアポートカフェがその店。駐機場エリアに面しており、空港内で唯一座って飛行機ウォッチのできる場所です。
壁にプロペラが掛けられており、マウントクックエアラインのDC-3の大型写真の掲示も。ショーケースの中には、ニュージーランド航空 ボーイング777-319ER(ZK-OKP)のホビット特別塗装機や、旧塗装のB737、DC-10、B747も飾られています。
どの場所にいても何かしら飛行機の展示物を見ることができます。
古い空港の白黒写真が表紙のメニューに書かれた一文に痺れてしまいました。
「Fuel to Fly」
空港らしく、人にも燃料が必要とさりげなく主張しています。航空が文化として語られているようで、ニュージーランドがもっと好きになりました。
次に向かったのはワナカ湖。湖畔に着く前にワナカ空港はあります。
定期航空便はありませんが、スポーツ航空の拠点として多くの発着のある空港。
滑走路は1,200mX30mが1本。観光をメインにジェネラルアビエーションが9社。スカイダイビング専門の1社。他には大戦機とクラッシックカーの博物館まであります。Cafeも併設され、遊べる空港になっています。
クラシック機フライトを行う会社がありました。
「Classic Flights」社にはイギリスの名門デハビラント社の複葉機タイガーモス機があります。また、米国製WACO社の複葉機もあって、1930年代の名機が今でも現役で飛んでいます。
革のフライトジャケットを着て、飛行帽に飛行眼鏡を付けて空に舞い上がる姿を想像すると楽しくなります。
他にも高翼のエアロンカチャンピオン機があり、格納庫内はさながら航空博物館のようです。実際に小さな映画放映スペースや資料の展示があって有意義な時間を過ごすことができます。
スカイダイブワナカは1年のうち天候の条件さえ合えば364日の日中は飛ぶことができると宣伝するスカイダイビングの会社です。
南島の観光の中心に位置するワナカですので、サザンアルプスの山並みと6つの湖を視野に入れるジャンプは素晴らしい体験です。
サービス案内には、安全な靴、温かい服に「大きな笑顔」を持ってきて欲しいと書いてあります。インストラクターと共に飛ぶタンデムのダイブなら、初心者でも大丈夫。
気持ちよく飛んでくるスカイダイバーを見るのもいいものです。
着陸後の彼らの笑顔は特別です。
多くの観光資源の中に航空アクティビティが多いのもニュージーランドの特徴。
手軽にスポーツ航空を楽しんでみましょう。
ニュージーランド航空 ⇒ http://www.airnewzealand.jp/
クイーンズタウン空港 ⇒ http://www.queenstownairport.co.nz/
クラシックフライト ⇒ https://www.classicflights.co.nz/
スカイダイブワナカ ⇒ https://www.skydivewanaka.com/