旅の扉
- 【連載コラム】トラベルライターの旅コラム
- 2017年4月12日更新
- よくばりな旅人
Writer & Editor:永田さち子
ワイキキのホテル、プールのステキ度で選んでみたら…
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- 海との一体感を味わえる『シェラトン・ワイキキ』のインフィニティ・エッジ・プール。
- ハワイステイの拠点となるワイキキでのホテル選び、ロケーション、ビュー、客室のインテリアなどいろいろポイントはあるけれど、ハワイが二度目、三度目以上のリピーターなら、プールにこだわって選んでみるのもおすすめです。
ワイキキでいちばん海に近いプールはどこ?
ワイキキの中心にあり、さらに「ワイキキ一、美しいプール」と評判なのが、『シェラトン・ワイキキ』のインフィニティ・エッジ・プールです。美しいだけでなく「ワイキキ一、海に近いプール」。オアフ島中、いえハワイ中探しても、ここまで海が間近に迫るロケーションはありません。
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- プールで行うワークアウトのほか、ヨガやフラレッスン、レイ作りなどのアクティビティプログラムが充実し、一日中こもっていても退屈しません。
- ワイキキビーチとプールとの間には、人ひとりが通れるほどの遊歩道があるだけ。すぐ足元まで波が打ち寄せ、水に浮かんでいるとそのまま沖まで流れて行けそうな錯覚に陥ります。遊歩道を歩く人たちを見下ろす角度になるため、下のほうから投げかけられるうらやましそうな視線に、ちょっぴり優越感を味わえますよ。
このプールが最も美しいのは早朝。朝8時から10時くらいまでは人影も少なく、ダイヤモンドヘッド方向から少しずつ高くなってくる太陽を眺めながら、ほぼ貸し切り状態で過ごせます。日が高くなってきたら、プールバーの冷たいカクテルでのどを潤したり、浮き輪に乗ってぷかぷか浮かびながら日光浴したり。また、夕暮れには海に沈むサンセットを眺められる、まさにワイキキビーチの特等席なのです。
オアフ島最大級の客室数を誇り、ツアー客やファミリーにもおなじみの大型ホテルですが、意外にも昼間は静か。なぜならツアーの人たちが昼間、ホテルにこもりっぱなしということは少なく、ビーチやオプショナルツアーに出かけていることのほうが多いから。さらにこのプールを利用できるのは16歳以上のみ。ファミリーが多いホテルでありながら、大人の時間を過ごすことができるのです。
●Sheraton Waikiki(シェラトン・ワイキキ)
2255 Kalakaua Ave., Honolulu
TEL 808-922-4422
URL: jp.sheraton/waikiki.com
ハーバービューの隠れ家ホテルで大人の時間を
「ホノルルで最もスタイリッシュなホテル」と評判なのがアラワイ・ヨットハーバーに面して建つ『ザ・モダン・ホノルル』。ワイキキの西端にあり、ワイキキの中心から少し離れるとはいえ、静かなロケーションとともにローカルに人気のアラモアナビーチ、ハワイ最大のショッピングスポット『アラモアナ・センター』へも歩いて行けるロケーションです。
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- 目の前は美しいサンセットが望めることで人気のアラワイ・ヨットハーバー。プールサイドでカクテルを楽しみながらサンセットを眺められます。(写真:宮澤拓 ©Taku Miyazawa)
- ふたつあるプールは、メインプールがウッドデッキに囲まれたサンライズプール。軽食を楽しめるレストランを併設し、朝食からナイトタイムのカクテルまで提供しています。
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- ウッドデッキの階上にあるふたつ目のプールは大人限定。ウッドデッキではヘルシーな朝食メニューも提供しています。(写真:宮澤拓 ©Taku Miyazawa)
- もうひとつは、ウッドデッキから階段を上ったところにあるサンセットプール。コバルトブルーのタイルに、ハワイ各地から集めたという白砂が敷き詰められています。ここは、大人のゲストだけに解放された特別な空間。隠れ家的な雰囲気に、ワイキキの喧騒を逃れてきたリピーターから高い支持を得ています。
レストランやプールサイトバーにドレスアップしたロコたちが集う週末のサンセットタイムは一転して賑やかに。ローカルのミュージシャンによるライブ演奏も楽しめます。
●The Modern Honolulu(ザ・モダン・ホノルル)
1775 Ala Moana Blvd., Honolulu
TEL 808-450-3379
URL: www.themodernhonolulu.jp/index.htm
おひとりステイにうってつけ! ロコも集うビーチバンガロー風ホテル
オーシャンビューはないにのにもかかわらず、一日中プールサイドで過ごしていたくなるのが『ザ・サーフジャック・ホテル&スイムクラブ』。2016年の夏にリニューアルオープンし、たちまち人気に火が付きました。
ビーチバンガロー風インテリアは、1960年代のハワイをイメージしたもの。ツーリスト目当てのスポットが増え、いつの間にかワイキキから離れてしまったロコたちに改めてハワイのよさを知ってもらい、ワイキキに戻ってきてもらいたいとの思いが込められているのだそうです。
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- ラナイからプールを見下ろせるプールビューの部屋をリクエストすることをおすすめします。
- そして肝心のプールはというと、さほど大きくないシンプルなものですが、プールサイドにはデッキチェアのほかに小テーブル、いくつかに分かれたソファコーナーがあり、ひとりでもグループでも思い思いの席でくつろぐことができます。
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- プールを中心にレセプション、ラウンジ、レストラン、セレクトショップがぐるりと並びます。夜になるとライトアップされたプールサイドでサーフムービーの上映やライブ演奏も。
- レセプションとともに、ショップ、コーヒーバー、レストランなどのパブリックスペースがプールを囲んであるのが特徴。プールサイド全体が小さなコミュニティをなし、3~4日も滞在するとその一員になった気分を味わえます。プールサイドではロコのビジネスミーティングや、出張族らしき人がパソコンを広げる姿を見かけることも少なくありません。その一方で、のんびりくつろぐツーリストもいるというミックス具合がいい感じ。客室数100室あまりのこじんまりしたホテルのためおひとりステイも多く、旅慣れた人たちが醸す独特の雰囲気も魅力になっています。
●The Surfjack Hotel & Swim Club
(ザ・サーフジャック・ホテル&スイムクラブ)
412 Lewers St., Honolulu
TEL 808-923-8882
URL: www.aquahospitality.jp/hotels/instinct/the-surfjack-hotel-swim-club
レセプションがホテルの顔であるなら、プールはそのホテルと滞在するゲストのキャラクターがわかる場所。プールサイドの雰囲気がいいホテルは、ゲストの質はもちろん、スタッフの対応もいいと思って間違いありません。のんびりホテルステイを楽しむハワイ旅なら、プールサイドで一日過ごしたくなるホテルをチョイスしてみてはいかがでしょう。