Easy.
私の目の前にいるひとは、おおきな身体で色もくしゃくしゃ具合もライオンのような髪の寝ぐせも気にせず、決して慌てたり時間にもビジネスにも追われることなく、私にマシーンでコーヒーをいれてくれて、自分のカップとmacbookを持ってベッドの反対側に座っています。いつも自分に自信があり”Chihiro, easy relax”とそしてジョークをたやさない人。見とれているとこっちを見て笑っています。
I’m in love with the world through the eye of a girl who’s still around the morning after. Elliot SmithのSay yes, 失恋ではなく、大切な人とCoffeeを飲んだあとの朝のバイバイの余韻がこのメロディに合って幸せな気分です。
今年も楽しみにしていたバースデー月February、私はバルセロナにいました。
バルセロナにしたことに理由はなくて、お誕生日はどこに行きましょうかと思っていて、私は自分がcity tripが好きなこと、泊まってみたいboutique hotelがある街で名前もなんだかひらめいたバルセロナへ♡
City Trip & Hotel Brummel
すこし前に旅のオンラインマガジンで記事を見つけて泊まってみたいリストにあったThe Hotel Brummel。シティの中心にありながら可愛いピンクのホテルとオリーブの植栽のエントランス。シンプルな内装なのにパステルなきれいな色遣いが優しくて、上質のリネン、小さな中庭にプールと綺麗に整ったサウナ、Yoga room、Bioにこだわるとってもいい香りのアメニティと新鮮な食材を使う朝食、卵を焼いてくれるスタッフのシンプルな黒いセーター、エスプレッソマシーン。心地の良い物と時間に囲まれる幸せ。雑誌に載っていたのはここのオーナーがこのホテルを開くストーリーでした。カフェを見て育ち、バルセロナという街に恋して3年前にUrban Oasis by friendsというコンセプトのもとにホテルができました。写真家としてスリランカやバリを旅した想いが伝わる自然な光と風が良く通る空間デザイン。コンシェルジュと堅苦しい名前がなくてもどのスタッフも自分のお気に入りの場所を教えてくれてセンスのいいローカルなお店はどこもかわいらしく温かいところばかりでした。
コンテンポラリー美術館MACBA、Joan Miró財団の美術館、ビーチに建つrebbeca hornのアートL'Estel Ferit=傷を負った彗星、もちろんガウディのsagrada famíliaを初めとする建築を見て回り、柔らかい自然な光が入る”家”やJoan Miróが好んで作品に取り入れたwoman・bird・starのモチーフが印象的でした。Miróの美術館ににPotatoという題名の絵があります。空に手を広げているかのような乳房がある女性のライン、ジャガイモはEarthを象徴してしているという説明をみながらちょっと笑っちゃいながらもなるほどなと。Sagrada familiaにあった石盤にはgive us this day our daily breadと50の言語で書かれています。これらのアートと共通してこの旅の中でなんとなく感じていることに重なるのですが、やはり女性には家や大切な人を守る力が本来あるのだということです。世の光、地の塩であれ、キリスト教ではなくてもこの節はいつも心に留めて強くありたいと新鮮に思いながらも、ぽろんぽろんとドーナツ屋さん、スタンドのコーヒー、タパス、パエリア、サングリア、美味しいものに心ひかれて歩き、また実は旅のはんぶんは東京から友人が来て一緒にいたので笑いが絶えず何をしても楽しいポジティブな気持ちを充電したバルセロナでした。
Easy。あんまりイライラしないで、素直に自分の気持ちを伝えようと思います。手をつないで自転車をこぎながら、ひとりよりふたりが幸せだなと思ったり、お誕生日おめでとうって言ってほしい人にそうメールをしたらAmsterdamからBarcelonaに電話がかかってくるディナータイムのハッピーあり、思いがけない友人からの抱えきれない花束、CinemaなおともだちからのゴダールのDVDのプレゼントを頂いたり、旅から帰ったら部屋中キャンドルをつけて待っていてくれる人がなにか歌いながらシャワーを浴びている音がすること。今年も誕生日の旅は大好きな人たちの温かさに囲まれてとても幸せで、明日からもcoffeeを入れる朝が楽しみでありますように。