旅の扉

  • 【連載コラム】地球に優しい旅しよう!
  • 2015年7月31日更新
自然と動物好きなトラベルジャーナリストの旅コラム
travel journalist:平野 美紀

オーストラリア縦断7,000キロ!シドニー~ダーウィン21日間

シドニーのシンボル「オペラハウス」正面から、7千キロの旅へ出発!zoom
シドニーのシンボル「オペラハウス」正面から、7千キロの旅へ出発!
5月27日から21日間をかけて、シドニーからダーウィンまで、トータル7,022 kmを走破してきました!
旅の相棒は、ハイエース・ベースのキャンパーバン(キャンピングカー)。電波が受信できるところでは、ライブでツイートやツイキャスなどで旅の様子を生中継しながらの移動となりました。

この21日間に及ぶオーストラリア縦断の様子は、一日毎の日記形式として公開を始めましたので、よかったらそちらもあわせてお読みいただけると嬉しいです♪
※ ぼつぼつ更新していくつもりですので、どうぞ気長にお付き合いください!

▼まずは第一日めから。
Day 1 オーストラリア縦断7,000キロ!シドニー~ダーウィン21日間
昨年、テレビ番組でご紹介した地下都市「クーバーペディ」を再訪zoom
昨年、テレビ番組でご紹介した地下都市「クーバーペディ」を再訪
オペラハウス正面を出発!アウトバックへ

せっかくシドニーから出発するので、オペラハウスをバックに旅立とう!と決め、オペラハウスが対岸に見えるキリビリから出発。

最初の2~3日は、ほぼ移動となり、ほとんど観光はできていませんが、シドニーを離れるとニューサウスウェールズ州ののどかな田舎の風景が広がっていました。オーストラリアの一大羊毛産業地帯「ゴールバーン」に近づくと、たくさんの羊の群れが!そう、「ゴールバーン」といえば、高さ15メートルもの巨大な羊「ビッグ・メリノ」で有名な町です。

どんどん海から離れ、内陸部へと向かうと、徐々にアウトバックと呼ばれる過疎地帯に入っていきます。アウトバックに入ると、地面の色も沿岸部の砂色から赤茶色へと変化。民家はほとんどなくなり、数百キロほど走ってようやく小さな町(といっても数件の民家が集まっている程度)が現れる程度。

なんにもないけれど、一言では言い表せない雄大な自然が行く手に広がっている、それがオーストラリアのアウトバック!
アウトバックの壮大な大自然を満天の星空が包み込む瞬間zoom
アウトバックの壮大な大自然を満天の星空が包み込む瞬間
星降る夜に…

この約7,000キロの旅では、星もたっくさん見ました!オーストラリアのアウトバックで見る星は、まさに降ってくるほど!!

満天の星を見ながら眠る毎日は、なんとも贅沢なものです。そして、たまにはちょっぴりリッチにアウトドアでの「星空ディナー」も愉しんだり♪
そして、オーストラリア内陸部では絶対にはずせない、「あそこ」へももちろん行きました!
たまにはリッチな気分で星空ディナーを愉しむひとときzoom
たまにはリッチな気分で星空ディナーを愉しむひととき
ウルル。

皆さんもご存じの「世界最大級の一枚岩」です。なんと、個人的には、今年2回目の訪問(笑)

ウルルとカタジュタでの満天の星空も素晴らしかった!巨大なウルルがちっぽけな石ころに見えるほど、宇宙って壮大!!!
この様子もバッチリ写真に収めてきましたので、おいおい日記にアップしていきたいと思っています。
夕陽に赤く照らし出される世界最大級の一枚岩ウルルzoom
夕陽に赤く照らし出される世界最大級の一枚岩ウルル
同じ時期に、冬から夏へ

オーストラリアの国土は、日本の約21倍。今回の移動距離は、日本列島を北から南まで(北海道から沖縄まで)一往復半したのとほぼ同じ距離です。そう考えると、オーストラリアってなんて広いんだ!と思ってしまいますよね。

シドニーを出発した時は、冬の始まりと言った感じの陽気でしたので、フリースを着て、厚手の靴下、朝晩の冷え込みに備えてダウンジャケットと手袋も持って、という装備で出発。さすがにこの時期の内陸部は夜間の冷え込みが(シドニーよりも)激しいので、ダウンジャケットと手袋が大いに役立ちました。
ウルルを訪問した後に、オーストラリアのほぼ中央部に位置するアリススプリングスを過ぎ、徐々に北上していくにつれ、どんどん季節(というか気候)が冬から夏へと変化していきます。目的地ダーウィンは、なんと日中最高気温が30℃を超える真夏同様の陽気!
オーストラリア大陸北部にある美しい温泉マタランカzoom
オーストラリア大陸北部にある美しい温泉マタランカ
そんな、同じ国の同じ時期の旅でありながら、違う気候を楽しめるのもオーストラリアの魅力のひとつ。陸地を移動することで、その気候が変わっていく瞬間を肌で感じることができました。こうした体験も、一気に目的地へと飛行機で飛んでしまっては味わえないものです。

テクノロジーが発達し、飛行機に乗れば短時間で遠くの目的地へと手軽に移動できる時代になりました。たしかに、それもいいのでしょうが、その便利の裏で失ってしまっているものも、たくさんあるのではないか?ということを痛感した旅となりました。

※この企画の趣旨は以下のページでお読みいただけます。

オーストラリア縦断7,000キロ!シドニー~ダーウィン21日間ライブ企画
travel journalist:平野 美紀
人工物よりも自然に魅せられ、6年半暮らしたロンドンからオーストラリアへ移住。
トラベル・ジャーナリストとして各種メディアへの執筆やラジオ出演などの傍ら、
旅行情報サイトも運営。目下の関心事は、野生動物とエコ。
個人ブログ:http://tabimag.com/blog/
海外旅行情報サイト「@-Waveたびまぐ」:http://www.tabimag.com/
オーストラリア旅行情報サイト「オーストラリアNOW!」:http://australia-now.info/
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