旅の扉

  • 【連載コラム】「“鉄分”サプリの旅」
  • 2026年11月1日更新
共同通信社 経済部次長・鉄旅オブザイヤー審査員:大塚圭一郎

夢の鉄道旅行を募集、グリーンエキスポ2027開催地も対象に!

△横浜市内の東急電鉄こどもの国線を走る8500系(大塚圭一郎撮影)zoom
△横浜市内の東急電鉄こどもの国線を走る8500系(大塚圭一郎撮影)

 優れた鉄道旅行を表彰する賞「鉄旅オブザイヤー」を主催する鉄旅オブザイヤー実行委員会は2026年11月1日、第16回(26年度)の鉄道旅行企画の募集を始めた。個人や団体から「夢の鉄道旅行プラン」を募る一般部門は、JR旅客6社と地元自治体が開催する大型観光企画「デスティネーションキャンペーン」(DC)が2027年度に開催される地域への鉄道旅行企画を募っている。締め切りは26年12月18日金曜日。
 27年3月19日から9月26日まで開催される博覧会「GREEN×EXPO 2027」(グリーンエキスポ2027、2027年国際園芸博覧会)の開催地である横浜市も対象に含まれている。
 最高賞「ベストアマチュア賞」(1点)を選出し、受賞者に賞金5万円とJR協賛による記念品が贈られる。

△「グリーンエキスポ2027」で運行されるナビヤ(フランス)製の自動運転バス(横浜市で大塚圭一郎撮影)zoom
△「グリーンエキスポ2027」で運行されるナビヤ(フランス)製の自動運転バス(横浜市で大塚圭一郎撮影)

 【鉄旅オブザイヤー】国内の鉄道旅行に贈られる代表的な賞で、テレビ番組で「鉄道旅行のアカデミー賞」と紹介された。旅行業界でつくる鉄旅オブザイヤー実行委員会が主催して2011年度から毎年実施しており、26年度で16回目。後援にはJR旅客6社全て、日本民営鉄道協会、日本観光振興協会、日本旅行業協会、全国旅行業協会が入っている。
 一般部門の最終審査員は、いずれも熱心な鉄道愛好家として知られるフリーアナウンサーの久野知美さん、ホリプロの南田裕介マネージャー、お笑い芸人「ダーリンハニー」の吉川正洋さんが務める。旅行会社のツアーを対象にした旅行会社部門も12月18日まで募集しており、外部審査員は委員長の山口昌彦・月刊「旅の手帖」編集長、本連載コラム「“鉄分”サプリの旅」執筆者の大塚圭一郎・共同通信社経済部次長ら計11人が務める。

△京都市内を走る京阪電気鉄道の特急用車両8000系(大塚圭一郎撮影)zoom
△京都市内を走る京阪電気鉄道の特急用車両8000系(大塚圭一郎撮影)

▽DC開催地へのプランを
 鉄旅オブザイヤーの一般部門は、2016年度に始まった。今回募集するのは、JR旅客6社と地元自治体が開催する大型観光企画「デスティネーションキャンペーン」(DC)が27年度に開催される地域への旅行プラン。
 具体的な対象地域は次の通り。
<2027年度DC開催地>
・神奈川・横浜(27年4~6月)
・信州(7~9月)
・滋賀(10~12月)
・京都市(28年1~3月)
 1泊2日以上のプランを応募する場合には、宿泊する地域も記載する。企画内容については、DCの開催時期に限定しない。

△第15回鉄旅オブザイヤーの授賞式で、ベストアマチュア賞を受ける橋本ちひろさん(右)。左は日本旅行の吉田圭吾社長(さいたま市の鉄道博物館で大塚圭一郎撮影)zoom
△第15回鉄旅オブザイヤーの授賞式で、ベストアマチュア賞を受ける橋本ちひろさん(右)。左は日本旅行の吉田圭吾社長(さいたま市の鉄道博物館で大塚圭一郎撮影)

 ▽団体の応募も可能
 応募者は、鉄旅オブザイヤーのホームページでダウンロードできる応募用紙に必要事項を記入し、資料を添えて電子メールで事務局へ提出する。
 応募できるのは未発表作品に限り、他のコンテストなどの入賞作品や出版した作品は応募不可。また、応募したプランが実際に旅行商品化される場合には著作権を放棄し、利益還元を受けないことへの同意が必要となる。
 鉄旅オブザイヤー実行委員会は、鉄道や旅行の愛好家、企画・旅程作りが好きな個人からの応募に加え、鉄道研究会・旅行研究会など各種団体からの応募や、大学・専門学校の講義課題にも活用してほしいとコメントしている。

△第15回鉄旅オブザイヤーのグランプリに輝いたクラブツーリズムの旅行商品に携わった関係者(さいたま市の鉄道博物館で大塚圭一郎撮影)zoom
△第15回鉄旅オブザイヤーのグランプリに輝いたクラブツーリズムの旅行商品に携わった関係者(さいたま市の鉄道博物館で大塚圭一郎撮影)

 ▽インバウンド企画も対象
 一般部門と同じ期間に募集する旅行会社部門は、2026年に催行された、または実施見込みの日本国内を目的地とする募集型企画旅行商品および受注型企画旅行商品が対象。
 鉄旅オブザイヤー実行委員会は一般部門、旅行会社部門ともに「訪日外国人を対象とした企画も対象となります」と説明している。25年のインバウンド(訪日客)は約4268万3600人と年間の過去最高を更新した。

△第15回鉄旅オブザイヤーの授賞式後の記念撮影(さいたま市の鉄道博物館、鉄旅オブザイヤー実行委員会提供)zoom
△第15回鉄旅オブザイヤーの授賞式後の記念撮影(さいたま市の鉄道博物館、鉄旅オブザイヤー実行委員会提供)

 ▽授賞式は恒例の鉄道博物館で
 鉄旅オブザイヤーの2026年度の授賞式は、恒例の鉄道博物館(さいたま市)の「てっぱくホール」で27年4月14日水曜日に開催される。ベストアマチュア賞の受賞者も出席してプランの狙いや概要を説明し、賞状を受け取る。
 前回(第15回)は一般部門に55件の応募があり、ベストアマチュア賞に輝いたのは26年度のDC開催地の全てを対象とした栃木県那須町の自営業、橋本ちひろさんの企画「豪華3大クルーズトレイン(四季島・瑞風・ななつ星)で巡る日本一周14日間の旅~9つの観光列車にも乗車します~」だった。
 旅行会社部門には89商品の応募があり、グランプリには阿佐海岸鉄道のデュアル・モード・ビークル(DMV)などに乗って四国を周遊するクラブツーリズムの旅行商品「道路と路線をそのまま走れる『世界初の営業運転DMV』にも乗車!瀬戸内海・太平洋・四万十川の絶景 7つのローカル列車で四国ぐるり一周 3日間」が選ばれた。
(連載コラム「“鉄分”サプリの旅」の次の旅をどうぞお楽しみに!)

共同通信社 経済部次長・鉄旅オブザイヤー審査員:大塚圭一郎
1973年4月、東京都杉並区生まれ。国立東京外国語大学外国語学部フランス語学科卒。1997年4月に社団法人(現一般社団法人)共同通信社に記者職で入社。2013~16年にニューヨーク支局特派員、20~24年にワシントン支局次長を歴任し、アメリカに通算10年間住んだ。2024年9月から現職。国内外の運輸・旅行・観光分野や国際経済などの記事を積極的に執筆しており、英語やフランス語で取材する機会も多い。

日本一の鉄道旅行を選ぶ賞「鉄旅オブザイヤー」(http://www.tetsutabi-award.net/)の審査員を2013年度から務めている。東海道・山陽新幹線の100系と300系の引退、500系の東海道区間からの営業運転終了、旧日本国有鉄道の花形特急用車両485系の完全引退、JR東日本の中央線特急「富士回遊」運行開始とE351系退役、横須賀・総武線快速のE235系導入、JR九州のYC1系営業運転開始、九州新幹線長崎ルートのN700Sと列車名「かもめ」の採用、しなの鉄道(長野県)の初の新型車両導入など最初に報じた記事も多い。

共同通信と全国の新聞でつくるニュースサイト「47NEWS(よんななニュース)」や「Yahoo!ニュース」などに掲載されている連載「鉄道なにコレ!?」と鉄道コラム「汐留鉄道倶楽部」(https://www.47news.jp/column/railroad_club)を執筆し、「共同通信ポッドキャスト」(https://digital.kyodonews.jp/kyodopodcast/railway.html)に出演。

本コラム「“鉄分”サプリの旅」(https://www.risvel.com/column_list.php?cnid=22)、カナダ・バンクーバーに拠点を置くニュースサイト「日加トゥデイ」で毎月第1木曜日掲載の「カナダ“乗り鉄”の旅」(https://www.japancanadatoday.ca/category/column/noritetsu/)も執筆している。

共著書に『わたしの居場所』(現代人文社)、『平成をあるく』(柘植書房新社)などがある。VIA鉄道カナダの愛好家団体「VIAクラブ日本支部」会員。東京外大の同窓会、一般社団法人東京外語会(https://www.gaigokai.or.jp/)の広報委員で元理事。
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