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  • 2013年12月5日更新
リスヴェル編集部トピックス
Editor:リスヴェル編集部

スコットランドのモルト・ウイスキーとウェールズのビール

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© The Scotch Malt Whisky Society
日本で初めて英国スタイルのローストビーフ・ディナーが催されたのは、日英の外交・貿易・文化交流が始まった1613年。それから400年の年月が過ぎた節目の2013年、英国政府観光庁は、東京で「ジャパン・ミッション」を11月に開催した。また英国政府観光庁は、スコットランド国際開発庁およびウェールズ政府と共同でセミナーを報道関係者向けに開催し、スコットランドの観光情報およびスコッチ・ウイスキー試飲と料理と、ウェールズの観光情報およびビール試飲と食品に関するプレゼンが行われた。
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スコッチ・ウイスキーの試飲会は、エディンバラの古い港町リースで1983年に設立された「ザ・スコッチ・モルト・ウイスキー・ソサエティ(The Scotch Malt Whisky Society)」の担当者が説明。この協会は、世界19ヵ国に支部があり、会員数は全世界で約3万人、日本支部も1993年に誕生。協会の趣旨は、ウイスキーを愛し、仲間同士で分かち合い、知識・認識を深め、その深い味わいを楽しむ事だそうだ。

スコッチ・ウイスキーは、3年以上の熟成期間が法定されている。1つ1つの樽によっても味が異なるそうで、現在スコットランドに139ヵ所(モルト・ウイスキー129ヵ所、グレン・ウイスキー10ヵ所)あるウイスキー蒸留所にはそれぞれ番号があり、樽ごとにも番号がある。試飲のグラスの下の用紙には、蒸留所番号、樽番号、ウイスキー製造地域、熟成期間、アルコール度数が表記されていた。
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蒸留所番号77、樽番号29、ハイランド地域(Highland)で製造された25年物のモルト・ウイスキー、アルコール度数は58.6%を試飲する。意外とさわやかな香りとフルーティさを感じる。担当者の方は、まるでワインのテイスティングのように、マーマレード、コーンフレーク、ベーグル、バニラの香り、ミディアムボディとして食前酒に最適と表現した。そのほか、蒸留所番号7、樽番号88、アルコール度数54.3%、スコットランド・ウイスキー発祥と言われるスペイサイド(Speyside)で製造された20年物は、パイナップル、パパイヤの香り、スムーズでメロー。ロウランド(Lowland)地域キャメロンブリッジ蒸留所(G4)で製造された樽番号4、アルコール度数47.4%、34年物のグレン・ウイスキーは、スコッチとは異なり、米国のウイスキーに近い味わい。スコットランド西海岸のアイラ島(Islay)の蒸留所番号129、樽番号2、アルコール度数61.6%の4年物のモルト・ウイスキーは、燻製の香りが強いスモーキーさに驚いた。スコッチ・ウイスキーとはなんとも奥が深い。スコッチと一緒に、特産のサーモン各種、チーズ、チャツネを味わった。
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© The Celt Experience
ウェールズのビール試飲は、各輸入業者さんが説明をしてくれた。近年、日本でも世界各国のビールを比較的容易く飲めるようになったが、ウェールズのビールは初めてだったが格別に美味しかった。その深みある味わい、のどごし、どれをとっても申し分ない。料理や時間帯によって飲み方を変えるほどに種類も豊富だ。これは先ず、ウェールズはとても水が美味しいらしい。ホテルの水道水でも美味しく飲めるそうだ。

試飲したビールは、古代ケルトから受け継いでいる醸造に対する誇りを持つケルト・エクスペリエンス社(The Celt Experience)のGolden AleやOGHAM Oakなど数種類。Golden Aleは、高温ですり潰した麦芽と相性の良いクリスタル・モルトを少量加えて醸造。香り高いファーストゴールドホップとカスケードホップの繊細なブレンドにより、レモンやライムの香りと品格さを備えた一品。OGHAM Oakは、ベルギースタイルで、ベルギー・フランダース産のイースト、アメリカンホップ、英国産最高級モルトを使用。シナモン、オレンジピールが爽快さを演出したエキゾチックな香りの一品。そのほか、英国スタイルのインディア・ペール・エール(IPA)、ブリティッシュスタイルのスタウトなど豊富に揃う。是非ともご賞味あれ!
英国観光庁 VisitBritain: http://www.visitbritain.com/ja/JP/
スコットランド国際開発庁: http://www.sdi.co.uk
ウェールズ政府: http://www.wales.com
The Scotch Malt Whisky Society Japan: http://smwsjapan.com
The Celt Experience 日本代理店輸入元(株)ジュート:http://www.jute.co.jp/beer/celt/
Editor:リスヴェル編集部
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