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- 2026年4月12日更新
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コラムニスト:Tomoko Nishio
LFJ音楽の旅。2026年は「Les Fleuves/レ・フルーヴ ― 大河」がテーマ
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- ゴールデンウイークの音楽の祭典「ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2026」(LFJ)が2026年も東京・有楽町の国際フォーラムを中心に2026年5月3日から5日の3日間、開催される。
今年のテーマは「Les Fleuves/レ・フルーヴ ― 大河」。ライン川、ドナウ川、モルダウ川やアメリカのミシシッピ川、アマゾン川など、人間の生活や文化をはぐくんだ大河にインスピレーションを得た音楽を軸にプログラムが構成される。ゴールデンウイークは音楽を通して大河、そして旅へと思いを馳せてみては。
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- LFJとは
1995年にフランスのナントで誕生し、日本では2005年から継続して行われているクラシック音楽の祭典。「クラシックをもっと身近に」をテーマに、1時間ほどの短い公演が朝から晩まで行われる。定番からこの公演ならではのレアな音楽まで、幅広いプログラムが展開される。日本では「ラ・フォル・ジュルネ TOKYO」として2005年に第1回が開催され、丸の内地区のゴールデンウイークのイベントとして定着。期間中に延べ約20万人を集めるイベントに成長した。
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- 有楽町の国際フォーラムを中心にコンサートを開催
- ■文明をはぐくんだ世界の大河をたどる「音楽の世界旅行」
チグリス川やユーフラテス川、あるいはナイル川など、人類の文明は古来より河川の流域で生まれ、人々の往来とともに各地へと広がっていった。音楽もそうした人々の営みの中で育まれ、その土地の風土と深く結びつき、民謡や伝統的な音楽を生み、伝統音楽として今に伝えられている。クラシック音楽でも、河川は音楽家たちに直接、あるいは間接的に多大な影響を与え、様々な名曲を生み出すインスピレーションの源となった。
例えばモーツァルトやベートーベン、リスト、バルトークらの活動拠点であった楽都ウィーンやブダペストと強く結びついているのはヨーロッパ最長の大河、ドナウ川。
ヨハン・シュトラウス2世のワルツ『美しく青きドナウ』はニューイヤーコンサートの定番の一つとしても世界中で知られているし、スメタナの交響詩「モルダウ」(『わが祖国』)はチェコ国内を流れるモルダウ(ヴァルタヴァ)川がまさに主役であり、心のふるさととなっている。
ドイツやスイスの大河、ライン川はシューマンの交響曲第3番『ライン』、ワーグナー『ラインの黄金』、さらには大河の伝説が生んだ歌曲『ローレライの歌』も描かれている。北米を縦断するミシシッピ川は移民の歴史とともにブルースやジャズの揺籃の大河。ブラジル出身のヴィラ=ロボスはアマゾン川などをテーマに、土地のDNAを感じさせる数々の名曲を発表している。
LFJではこうした世界各国の「大河」にまつわる音楽を取り上げる。あまりに膨大な河川が網羅されているので、今回は一覧を掲載してみた。河川ばかりでなく、風雨や海、そこに生きる魚や妖精、銀河まで網羅されているのが実に粋で、LFJらしいセレクトだ。「推し」地域の河川にまつわる音楽を通して聞くことで、その土地の理解や愛情、愛着がより深まるに違いない。
なお、【 】内の番号は公演番号、100番台は初日5月3日、200番台は4日、300番台は5日の公演だ。ぜひ公式サイトの一覧と照らし合わせてチェックしてみよう。
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- 新緑の季節、広場でもコンサートが
- 【北米・南米大陸】
ミシシッピ川(アメリカ:ニューオリンズ)【115】【237】【311】【323】【345】
ハドソン川(アメリカ:ニューヨーク)【347】
アマゾン川(ブラジル) *世界最大最長【141】【311】【346】
ラプラタ川(アルゼンチン)【311】【341】【346】
【ヨーロッパ大陸】
グアダルキビール川(スペイン:アンダルシア)【246】【343】
エブロ川(スペイン:カタルーニャ)【343】
リフィー川(アイルランド)【313】
テムズ川(イギリス)【211】【313】
ロワール川(フランス)*フランス最長*支流アンドル川(ノアン)を含む【225】【233】【336】
セーヌ川(フランス:パリ)
【122】【132】【145】【146】【215】【232】【236】【246】【322】【332】【344】
ライン川(スイス→ドイツ→フランス→オランダ)
【113】【114】【143】【212】【214】【231】【244】【326】【333】【334】
プライセ川(ドイツ:ライプツィヒ)【324】【337】
ポー川(イタリア→アドリア海)【123】【133】【235】
ヴェネツィアの運河・ゴンドラの舟歌(イタリア)【145】【241】【243】【321】【344】
エルベ川(チェコ→ドイツ)【114】【131】【324】
モルダウ/ヴルタヴァ川(チェコ)
【125】【211】【231】【247】【312】【315】【326】【337】【342】【347】
ドナウ川(ドイツ→中欧東欧10カ国以上)*ヨーロッパ最長
【121】【124】【126】【133】【136】【211】【212】【221】【222】【224】【242】
【245】【246】【325】【326】【331】【335】【336】【341】【342】【347】
ヴィスワ川(ポーランド)*ポーランド最長【142】【213】【223】【231】【232】
タナ川(ノルウェー→フィンランド)【314】
ケミ川(フィンランド) *フィンランド最長【314】
モスクワ川(ロシア)【147】【215】
ネヴァ川(ロシア:サンクトペテルブルク)【234】
ヴォルガ川(ロシア)【126】【135】【234】【337】
【西アジア、南アジア、東アジア】
ヨルダン川【345】
ムツクヴァリ/クラ川(ジョージア)【213】
ガンジス川(インド)【346】
黄河(中国)【134】
隅田川(日本・東京)【126】
吉田川(日本・岐阜)【226】
森の川/ムイヌカー(日本・沖縄)【141】
【その他・関連】
雨、風雨、滝、水面に映る月光、水の精霊、川魚、泉など
【112】【143】【231】【242】【312】【314】【315】【321】【325】【336】
小川/BACH【112】【136】【233】【322】
三途の川(彼岸と此岸)/ステュクス【144】【243】
海(すべての川が注ぎ込む地球表面の約7割を占める水域)【131】【143】【315】
銀河(これらすべてを内包する無限の空間)【111】
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- 国際フォーラムの地下ステージでも無料コンサートが開催される
- ■家族で楽しむ0歳からのコンサートも
LFJは初回2005年から未就学児も聴くことのできる「0歳からのコンサート」を開催している。さらに3歳以上の子どもと参加できる「キッズのためのオーケストラコンサート」も開催。小さな子どもがいるからと遠慮して、音楽鑑賞やコンサートをあきらめてしまいがちな家族連れには好評だ。
また、LFJは有料公演のほか、周辺の丸の内界隈のモール、駅ビルなどで無料コンサートも開催している。気軽に楽しめるのがこのLFJのよいところ。ぜひふらっと立ち寄って、音楽の流れに身を任せてみてほしい。
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- 子どもたちが音楽にふれる機会にも
- ラ・フォル・ジュルネTOKYO 2026
LES FLEUVES(レ・フルーヴ) ― 大河
日程: 2026年5月3日(日・祝)・4日(月・祝)・5日(火・祝)
会場: 東京国際フォーラム、大手町、丸の内、有楽町、東京駅、京橋、銀座、八重洲、日比谷
公演数:90公演(有料/東京国際フォーラム。ほか各地会場で無料公演を予定)
公式サイト:http://lfj.jp