旅の扉
- 【連載コラム】オススメ情報を編集部がピックアップ!
- 2023年6月22日更新
- リスヴェル編集部トピックス
Editor:リスヴェル編集部
40層のバクラヴァができるまで、夏は冷たいバクラヴァがオススメ!
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- バクラヴァが次のスイーツのブームに!?
- トルコをはじめとする中近東や中央アジアなど、広い地域で昔から愛されてきたという伝統菓子「バクラヴァ」。最も古い記録としてはオスマン帝国時代の宮殿レシピに残っているというから、歴史ロマンを感じずにはいられない菓子である。そんなバクラヴァは、今や中東エリアだけではなく、アメリカやヨーロッパでも知られている世界的スイーツらしい!
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- 中東だけでなく、今や世界的スイーツのバクラヴァ
- 手間暇かけて作るバクラヴァを手軽に食べられるようになったのは専門店の存在が大きいという。トルコにはいくつものバクラヴァ専門店があるというが、その中でも代表的な存在として知られるのが1843年に創業した“バクラヴァの王様“と称される老舗「Karaköy Güllüoğlu(カラキョイ・ギュルオール)」。その老舗店が初めて海外に店鋪を構えたのがなんと日本(東京都中央区銀座)で、昨年「ナーディル・ギュル 松屋銀座店」として開業した。そのナーディル・ギュルの職人が急遽来日し、トルコでも日本でもご近所ということもあり、様々な取り組みを行っているというザ・ペニンシュラ東京でバクラヴァ作りをデモンストレーションした。編集部として見学をしてきたのでバクラヴァができるまでを紹介する。
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- バクラヴァの生地の薄さは、まさに職人のなせる技
- バクラヴァは40層もの薄いパイ生地を手作業で作り重ね、砕いたピスタチオや胡桃などを挟んで焼き、シロップをかけて仕上げる。小麦粉、卵、水、塩を原料にした生地に、打ち粉をしながら薄く伸ばしていく。伸ばし終わった生地はフィロ生地と呼ばれ、指で触れても感じないほど薄く、手の甲側でようやくひんやりと感じることができるのだからシルクより薄いと言っても過言ではない。それでいてムラもなく破れてもいないのだから、この職人技を習得するのは簡単ではないことが容易に想像できる。
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- 丁寧な作業が美味しいバクラヴァを生み出す
- 長方形のバットに溶かしたバターを塗りながら半分のフィロ生地を重ね、砕いたピスタチオをたっぷり敷き詰め、残りの生地を被せる。バットからはみ出た生地を、包丁の裏を使って丁寧にバットの隅にたたみ込むようにしまい、バクラヴァ専用ナイフで一口大の切り目を入れると溶かしバターをたっぷりと流し込む。オーブンでじっくり焼きあげたら、すぐに砂糖と水で煮詰めたシロップをかけ冷ます。
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- 編集長もバクラヴァ作りにチャレンジしたが...
- そんな伝統的な作り方を守り続けているナーディル・ギュルのバクラヴァだが、これからの季節にぴったりの冷たいバクラヴァが「ナーディル・ギュル 松屋銀座店」でも販売開始されたので是非食べてみてとアドバイスを受けた。実は、この冷たいバクラヴァ、ここ数年トルコでトレンドとなっているらしい。ピスタチオバクラヴァを北海道産牛乳に浸し、上からベルギー産チョコレートフレークをかけて仕上げていて、牛乳でパイ生地がしっとりとし、味わいが優しくまろやかになり、通常のバクラヴァよりも軽やかな口当たりになっている。この夏のトレンドギフトになりそうだ。
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- 冷たいバクラヴァ「コールドピスタチオバクラヴァ」
- 本場イスタンブールのナーディル・ギュルは、バクラヴァの老舗「カラキョイ・ギュルオール」として長く親しまれている。この春オープンしたザ・ペニンシュライスタンブールから徒歩3~4分というところに位置しているということで、日本でもイスタンブールでもご近所さん。ザ・ペニンシュライスタンブールに泊まったらカラキョイ・ギュルオールでお茶してバクラヴァをお土産に買うことになるだろう。
取材協力:
ナーディル・ギュル 松屋銀座店
URL: https://www.nadirgulluonlinestore.jp
Instagram: https://www.instagram.com/nadirgullu_jp/
ザ・ペニンシュラ東京
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