旅の扉

  • 【連載コラム】ナンバーワンよりオンリーワン
  • 2022年9月29日更新
旅の道中、「愛すべき変なもの」を見つけたら、書かずにはいられない!
トラベルジャーナリスト:松田 朝子

アートで銀座を体感!アロフト東京銀座

訪れる人はみんな天井に向けてカメラを構えてる!zoom
訪れる人はみんな天井に向けてカメラを構えてる!
2020年10月にオープンしたアロフト東京銀座は、泊まるだけでなく銀ブラの延長で楽しめる、個性溢れるライフスタイルホテル。アロフトは、マリオット・インターナショナルの中ではカジュアルなカテゴリーのホテルブランドで、日本ではここ東京銀座が初上陸の地。



アロフトと言えば、従来のホテルとは一線を画すエッジの効いたデザインが特徴。こちらも、銀座にローカライズされたアロフトのコンセプトが随所に散りばめられています。その中には、半世紀前、この地域で誕生したストリートカルチャー、「みゆき族」へのオマージュもあり、訪れる人をワクワクさせてくれます。今回は、ビジターでも楽しめる、アロフト東京銀座の必見のアートポイントからレストラン&バー、ゲストルームまで、銀座愛に満ちた館内を隈なくご紹介いたします。
エレベーターに乗ることを忘れて見入ってしまいそうです。zoom
エレベーターに乗ることを忘れて見入ってしまいそうです。
アロフトストライプと呼ばれる、カラフルなエントランスから館内に入ると、開放的な空間のロビーラウンジが。天井には、多面体のスクリーンに映し出された日本の風景も見られます。
ちなみに館内のアートは全てここでしか見られないオリジナル作品なのです。

また1階エレベーター横には、ウェルカムアートとして、「銀座GATE」という銀座をモチーフにしたプロジェクションマッピングが。映像にはネオンきらめく銀座通りの夜景も登場します。
外国人も多く、ちょっとした異国気分に浸れます。画像提供:アロフト東京銀座zoom
外国人も多く、ちょっとした異国気分に浸れます。画像提供:アロフト東京銀座
活気ある交流の空間に重きをおくアロフトでは、宿泊者でなくとも楽しめるスポットもいろいろ。1階の「W XYZ Bar」は、バーカウンターのみならず、ボックスシート、広いソファ席などがあって、つい長居をしたくなる雰囲気。店内にはビリヤード台も置かれていて、ゲームに興じる人たちのざわめきも心地良いBGMに。

「W XYZ Bar」では、ライブや音楽イベントなども行われています。世界各地のアロフトホテルで行われている「Live@Aloft」は、有望なアーティストによるアコースティックコンサートのシリーズ。ここではローカルなグループが中心なので、地域の文化の活性化にも役立っています。
ちなみに「W XYZ Bar」は世界のアロフト共通のバーの名前です。
広めのシートもあるので、少人数でのパーティーにも。画像提供:アロフト東京銀座zoom
広めのシートもあるので、少人数でのパーティーにも。画像提供:アロフト東京銀座
屋上階にはルーフトップバー「Roof Dogs」が。眼下に広がる銀座の街を肴に、ビールやシャンパン、スパークリングワインなどを楽しめます。お腹が空いたら、ホットドッグなどの軽食もあり。
ワーゲンのワゴンや個性的なチェアの並ぶルーフトップは、バー利用以外でも誰でも入れるので、映えスポットとして写真を撮っている人たちの姿も見受けられます。
「The WAREHOUSE」ではウォールアートと斬新なダイニングエクスペリエンスを!画像提供(シェフ):アロフト東京銀座zoom
「The WAREHOUSE」ではウォールアートと斬新なダイニングエクスペリエンスを!画像提供(シェフ):アロフト東京銀座
2階にはオールディダイニングの「The WAREHOUSE」は、ダイナミックなアメリカ料理がコンセプト。インダストリアルデザインが特徴的な店内には、印象的なウォールアートや、ハーレーダビッドソンのバイクが飾られて、斬新な雰囲気です。

ここで采配を振るうのは、石澤 豪宏ヘッドシェフ。石澤シェフは数々のラグジュアリーホテルで研鑽を積んだのちに渡仏、帰国後は五つ星ホテルなどで要職につき、2021年から現職に。

そんなシェフが創り出す、フレンチのオーラをまとったコースメニューは、一皿ごとに五感を楽しませてくれます。

一歩外に出れば、多種多様のレストランがひしめく銀座ですが、ここはそれらの誘惑をかいくぐって、ディナーに訪れたいレストランでもあります。
アート溢れるゲストルームにもフォトスポットがたくさん。zoom
アート溢れるゲストルームにもフォトスポットがたくさん。
部屋数はスイート4室を含めて計205室。モダンでスタイリッシュな空間には、銀座愛を感じる仕掛けが随所に。各部屋の壁紙の一部に使われているのは、昔「みゆき族」が抱えていた紙袋がモチーフのアート。
近くで見ると、紙袋の背景は、昔の銀座の街並み。さらに、シルクハットやステッキ、アドバルーンなど、昔の銀座のアイコニック的なものが所々に描かれています。

スイートはモダンでありながらノスタルジック。間仕切りに使われているガラスブロックは、古き良き銀座の建築物を思わせてくれます。クラシカルなレコードプレーヤーが置かれている部屋もあり、飾られているLPレコードは往年の名曲ばかり。それらは中高年には懐かしく、若い人には音楽史の一つとして心に響くものがあるでしょう。

新旧の銀座をアートとして体験できるアロフト東京銀座、食事やショッピングの帰りなどにふらっと立ち寄るもよし、手軽に非日常を楽しむステイ先としても、様々なシーンで楽しむことができるでしょう。

取材協力:アロフト東京銀座
アロフト東京銀座/Aloft Tokyo Ginza

104-0061 東京都中央区銀座6-14-3
6-14-3 Ginza, Chuo-ku Tokyo JAPAN
03-6278-8122
URL:
https://www.marriott.co.jp/hotels/travel/tyoal-aloft-tokyo-ginza/
トラベルジャーナリスト:松田 朝子
頭の中は、旅と猫とアルゼンチンタンゴで占められているトラベルジャーナリスト。日本旅行作家協会所属。大好きな地層と砂漠と赤い岩山のあるアメリカに良く出没。

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