旅の扉

  • 【連載コラム】トラベルライターの旅コラム
  • 2017年1月14日更新
よくばりな旅人
Writer & Editor:永田さち子

世界遺産の温泉町、イギリス・バースを歩く

世界遺産にも登録されている温泉の遺跡ローマン・バスは、古代ローマ人によって造られました。zoom
世界遺産にも登録されている温泉の遺跡ローマン・バスは、古代ローマ人によって造られました。
日本人の温泉好きは有名ですが、負けず劣らず温泉好きだったのが古代ローマ人。英語のお風呂(Bath)の語源にもなっているバースは、この地に侵攻してきた古代ローマ人によって2世紀ごろ温泉施設が建築されました。
現在の美しい町並みは18世紀のジョージ王朝時代に綿密な都市計画によって整備されたもの。ローマ人の撤退後のバースは施設が荒廃しさびれていましたが、飲泉ブームが巻き起こったことにより、上流階級の温泉保養地として再び大きな賑わいを見せるようになったのです。
主要な通りや交差点にある町の地図。zoom
主要な通りや交差点にある町の地図。
町の南側を流れるエイヴォン川に囲まれるようにしてあるバースは、Bath Abby(バース修道院)、その隣のThe Roman Bath(ローマン・バス)を中心にのんびり徒歩で散策しても半日で回れるほどの小ぢんまりした町。通りのあちこちに案内板が設置されているので、迷う心配はありません。
町歩きの拠点となるバース修道院。zoom
町歩きの拠点となるバース修道院。
天に向かって伸びる尖塔がひときわ目を引くのが、バース修道院。993年、イングランドを初めて統一し、王位についたエドガー王の戴冠式が行われた由緒ある教会です。現在の建物は1499年に建て替えられました。荘厳な造りでありながら柔らかな印象を受けるのは、バース・ストーンと呼ばれるハチミツ色の石を使っているから。建物のほとんどがこの石で造られ、バースの美しい町並みを形成しています。
柔らかな色合いが美しいバース・ストーンで造られたクロス・バスは源泉のひとつ。zoom
柔らかな色合いが美しいバース・ストーンで造られたクロス・バスは源泉のひとつ。
町に3カ所ある源泉のひとつが『Cross Bath(クロス・バス)』です。クラシックな建物の外から伺うことはできませんが、ここは前回も紹介した日帰り温泉施設『Thermae Bath Spa(サーメ・バース・スパ)』と地下でつながっていて、古代ローマ人の気分を楽しみながら入浴できます。
ローマン・バスの巨大浴場。今も豊富な湯が沸く温泉の遺跡です。zoom
ローマン・バスの巨大浴場。今も豊富な湯が沸く温泉の遺跡です。
そして、バース最大の見どころが『Roman Baths(ローマン・バス)』。古代ローマ人が作った温泉施設の遺跡は現在、博物館として公開されています。今から約2000年も前に、温泉好きなローマ人はここに入浴と娯楽をいっぺんに楽しめる巨大な施設を作ったのです。
ローマン・バスの内部は博物館として公開。隣接するレストランではアフタヌーンティーを楽しめます。zoom
ローマン・バスの内部は博物館として公開。隣接するレストランではアフタヌーンティーを楽しめます。
遺跡のなかには源泉を冷ますための3つのプール、サウナやマッサージルーム、床暖房も設置された痕跡があり、レストランやカジノもあったそう。2000年前といえば日本はまだ弥生時代。当時のローマ人の文化度と建築技術がいかに進んでいたのかと同時に、どれだけ温泉好きだったかがわかります。

現在も約46℃のお湯がこんこんと沸いていて、プールには緑色のお湯がなみなみとたたえられています。でも、残念なことに入浴することはできません。
せめて、足湯くらいは作ってほしかった……と思うのは、日本人的な発想でしょうか。

●バースにある、イギリス唯一の温泉付きホテルの紹介はこちらから。
●本当はおいしい、イギリスの料理をバースで!
Writer & Editor:永田さち子
スキー雑誌の編集を経て、フリーに。旅、食、ライフスタイルをテーマとし、記事を執筆。著書に、「自然の仕事がわかる本」(山と溪谷社)、「よくばりハワイ」「デリシャスハワイ」(翔泳社)ほか。最近は、旅先でランニングを楽しむ、“旅ラン”に夢中!
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