【編集部推薦映画】2021年の本屋大賞受賞小説「52ヘルツのクジラたち」が映画化
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[リスヴェル編集部]2024年02月23日公開

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2021年の本屋大賞を受賞したベストセラー小説「52ヘルツのクジラたち」が映画化され、2024年3月1日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国で公開される。

主演の杉咲花が演じるのは、自分の人生を家族に搾取されてきた女性、三島貴瑚(みしまきこ)。ある痛みを抱えて海辺の街に越してきた貴瑚は、そこで母親から「ムシ」と呼ばれる、声を発することのできない少年と出会う。彼との出会いが呼び覚ますのは、貴瑚の声なきSOSを聴き、救い出してくれた、今はもう会えない安吾との日々だった。愛を欲し、誰にも届かない声で泣く孤独な魂たちの出会いが生む、切なる愛の物語。

〈STORY〉
海を見下ろす高台に佇む一軒家。東京からやって来た三島貴瑚は、亡き祖母が暮らしたこの家に一人で住み始める。ある時、突然の雨に打たれて倒れていた貴瑚に、少年が傘をさしかけてくれる。貴瑚は声を発しない少年を家へと連れて帰り、濡れたTシャツを着替えさせようとするが背中のあざを見て驚く。その瞬間、少年は逃げ出してしまう。

翌日、貴瑚は家の修理を頼んだ工務店の村中から少年の母親・琴美を紹介されるが、彼女は自分には子供はいないと言い放つ。再び現れた少年を優しく歓迎した貴瑚は、少年にプレーヤーに録音されたクジラの声を聴かせる。それは他の仲間には届かない52ヘルツの声で鳴くひとりぼっちのクジラの声。貴瑚は少年に自分もかつて母親からぶたれ、いつも「助けて」と心の中で叫んでいたと語る。

3年前のこと。走ってくるトラックの前に進み出た貴瑚を助けたのが塾講師の岡田安吾だった。安吾と一緒にいた同僚が貴瑚の同級生の牧岡美晴だったことから、貴瑚は二人に手を差し伸べられる。安吾は貴瑚に家を出て「新しい人生を生きてみようよ」と提案し、52ヘルツのクジラの鳴き声をプレゼントする。安吾は自分たちを「アンコとキナコ」と名付け、信頼の絆を結んでゆくー。

映画の原作の舞台は大分県。映画のロケ地は大分市と北九州市。シナリオハンティングを経てのロケハンも大分から始め、地元フィルムコミッションが原作も脚本も読みこんで案内してくれたため、ほとんどのロケ地が最初に見た場所に決まったそうだ。貴瑚の暮らす一軒家は民家で、別府湾との距離が近すぎず遠すぎず絶妙で、美術部が象徴的なテラスを増築。宙に浮いたような空と海からの不思議な遠近感が登場人物たちの心情に寄り添っている。媛乃屋食堂はロケ場所と考えていたわけではなく、とり天が美味しいと聞いて通っているうちに、愛の母親・琴美の働く店として撮影することになった。

北九州市フィルム・コミッション公式サイトでは、3月1日の上映に合わせてロケ地マップを作成し公開する。https://kitakyu-fc.com/blog/?p=26626

『52ヘルツのクジラたち』 136分
公開日:2024年3月1日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国で公開
原 作:町田そのこ「52ヘルツのクジラたち」(中央公論新社)
主題歌:「この長い旅の中で」Saucy Dog(A-Sketch)
監 督:成島出
出 演:杉咲花 志尊淳 宮沢氷魚 小野花梨 桑名桃李ほか
配 給:ギャガ
公式サイト:https://gaga.ne.jp/52hz-movie/
©2024「52ヘルツのクジラたち」製作委員会

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