「JTB地域パワーインデックス2023」調査結果を発表
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[リスヴェル編集部]2024年01月29日公開

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JTBは、地域活性化事業の一環として、全国240地域のイメージや訪問満足度などを調査し、インデックス化した「JTB地域パワーインデックス2023」調査結果をまとめた。

全国の地域では、持続可能な観光地づくりを推進するため、統計データに基づく観光戦略やマーケティングの重要性が高まり、観光DXなどにも注目が集まっている一方で、観光に関わる統計データのほとんどが自治体単位で取得され、観光地単位での地域の特性が把握しきれないという課題があった。そこでJTBは観光地単位での認知度・イメージ・満足度、居住者と訪問者との意識の違いなどを明らかにすることで、それぞれの地域の魅力や課題をより深く探り、地域の活性化に役立てることを目的に4年ぶりにリニューアルした。

JTB地域パワーインデックス詳細:
https://www.jtbcorp.jp/jp/newsroom/2024/01/18_jtb-power-index_2023.html


(1)訪問者からみた地域の相対的な評価がわかる
カテゴリー別の「満足度スコア」では、「温泉」「宿」「自然」が評価されており、「食」「まち」「域内交通」「人」に関する評価についてはやや低い傾向

(2)訪問経験の有無の間に生じている、イメージギャップがわかる
訪問経験別のイメージは、「自然」「宿」「温泉」のうち「自然」が訪問経験の有無に関わらず、「自然があふれている」というイメージで、「よい温泉がある」「よい宿泊施設がある」は、どちらも訪問経験なしの人の方の割合が低く訪問したことがない人に対し、「よい温泉」と「よい宿」がある観光地である、というイメージを伝えきれていない。また、「自然」のイメージは強いが、「四季が感じられる」というイメージも訪問経験なしの人では弱く、ある特定の季節のイメージしか伝えられていない恐れもあり

(3)年代別など属性による満足度やイメージの違いがわかる
年代別では「よい温泉がある」、「四季が感じられる」というイメージに関しては、特に39歳以下の若い層で弱い。一方で、「おいしい料理・食材がある」というイメージは39歳以下の方が高い傾向。年代別の誘致策としては、熟年層に対しては「食」のイメージ、若年層に対しては「四季折々の温泉」のイメージを伝えていくことに可能性がある

(4)季節性や、居住者と訪問者のイメージのギャップなどがわかる

「満足度」を訪問時期別にみると、春は「地域の料理・食材」の満足度は高いものの、「宿泊施設」や「地域の温泉」の満足度がやや低い傾向。春は日帰り客が多く、地域の温泉を十分に体験せずに帰る旅行者が多い

(5)訪問意向への影響度から改善すべき点がわかる
「訪問意向に影響を与える項目」を年齢別にイメージの大小をみると、39歳以下の若年層は「祭りやイベントなどの行事が楽しめる」ことが訪問意向に大きく影響しているもののイメージとしては薄い。60~70代では「有名な神社・仏閣・史跡がある」ことは訪問意向を高めるために重要な項目だがイメージは強くない

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