香港では3月に、2019年以来最大規模での開催となる「アートバーゼル香港」を含む数々のアート&カルチャー・イベントが開催されます。世界的なアートフェアである「アートバーゼル香港」（3月23日～25日）は、香港コンベンション&エキシビションセンターを会場に、5日間の会期中に30以上の国と地域から170以上の世界有数のギャラリーが参加し、アジア太平洋地域の多様性を著名なアーティストや若手アーティストの近・現代作品を通じて深く紹介します。

同時開催の「アートセントラル」（3月22日～25日）は、アジア地域の新進アーティストを紹介する最重要プラットフォームとして確立されている、香港発のアートフェアです。世界各国から多様で意欲的な70のギャラリーを紹介する他、アジア・ソサエティ香港センターと提携し、トークショーやパフォーマンス、メディアアートなど、魅力的なプログラムを一般に公開しています。
　
香港政府観光局は、「アートセントラル」との初コラボレーションとして、国際的な文化芸術・交流を促進する共同展「アートセントラル – アーツ in 香港 カフェ」を開催します。この共同展に向け、香港と香港外のそれぞれ4人のアーティストがペアを組み、アーティスト同士で交流しながら1つの作品を共同制作しました。
　
本展覧会の参加アーティストとして、日本から刺しゅうクリエイターの竹岡かつみさんが選ばれ、参加しています。約90年前に香港で最初の磁器工場として設立された粵東磁廠の4代目オーナーであるMartina Tsoさんとの共同制作により、伝統的な廣彩磁器と色とりどりの刺しゅうが融合した、現代的なインスタレーション「躍動香港メリーゴーランド」を制作しています。
　
この他、西九龍文化地区では、アジア初のヴィジュアル・カルチャー美術館である「M＋」において、日本以外のアジアでは最大規模となる草間彌生氏の大規模個展が5月25日まで開催されています。