トルコの伝統的なローカルフードとスローフード
期間:指定なし
[リスヴェル編集部]2022年08月29日公開

エリア:中東  > トルコ / ジャンル:グルメ・スイーツ , ライフスタイル , 

トルコ共和国文化観光省は、世界三大料理のトルコ料理の伝統的なローカル料理を観光の魅力あるコンテンツの一つとして捉えている。ミシュランガイドが2022年10月出版のガイドでトルコ最大の都市イスタンブールのレストランを選出・発表する予定だが、それに呼応するように、トルコのスローフードを観光の魅力あるコンテンツとしてアピールしている。

トルコには、地元生産者の食材を使用する伝統的な料理を好む地域が数多くあり、世界で最も代表的なスローフードを推進する地域として挙げられている。トルコ料理のケシケキがユネスコの世界無形文化遺産に登録されており、トルコでは各地域の伝統的なローカルフードを体験できることから、スローフードが実践されている旅行先として注目されている。何世代にもわたり引き継がれているヘルシーなレシピは文化遺産として保護されており、ゆっくりと穏やかな時間の中で健康的な食を楽しむことができる。

トルコでは、スローフード運動が広く受け入れられて、イズミル、ボドルム、アイヴァルク(アイワルク)、アイドゥン、アダパザル、サムスン、アンカラ、ガーズィアンテップ、カルス、ウードゥルなど、国の重要な美食都市や地域がスローフードムーブメントの対象地域となっている。トルコ国内には7大地方があり、農産物も多種多様で、野菜や果物、穀物など、地域ごとに異なる種類が栽培され、遊牧民と定住民の文化が混在する地域には特有の食文化があり、地域で全く異なる料理や習慣に出会える。

トルコの料理は現代の生活のペースとは逆に少しゆっくり丁寧に行われる。塩漬けのぶどうの葉で穀物やひき肉を細い鉛筆のように巻いたサルマという料理は、手間がかかるにもかかわらず、何世紀にもわたって多くの家庭で調理されてきた。トルコの有名なスープ、タルハナは、西から東までほぼすべての地域でまったく異なる調理法と地域特有のハーブで作られている。

近年注目のゼロウェイスト料理は、古くからトルコ料理の特徴であり、知恵を受け継いできたもの。トルコ料理は何一つ無駄にしないという考えのもとに成り立っている。例えば、乾燥したパンは自家製クラッカーに、果物の皮はジャム作りに利用する。

コロナ禍で健康志向が高まり、消費者は何を食べて何を飲むべきかを考えるようになった。イスタンブールなどの大都市では特定の日にエコロジカルマーケットが開催されたり、アナトリアの都市では市場の中にエコロジー認証を受けた商品を売る生産者がスタンドを設置して販売したり、生産者の手で農場から食卓に届けられることを好むようになった。

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