グレートバリアリーフ最北端「レイン島」~ドローンを用いた新しい調査方法で産卵期のアオウミガメを確認
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[リスヴェル編集部]2020年07月 7日公開

エリア:オセアニア  > オーストラリア  > グレートバリアリーフ / ジャンル:自然 , 

クイーンズランド州政府観光局によると、アオウミガメ保護に従事している研究者達が世界最大のアオウミガメの繁殖地と知られるクイーンズランド州グレートバリアリーフ最北端のレイン島で、無人航空機ドローンを用いた新しい調査方法を行い、アオウミガメの個体数をより正確に調査することができたと2020年6月5日に発表し、その映像を公開した。

アオウミガメの保護と研究を担う「レイン・アイランド・リカバリー・プロジェクト」は、2019年12月にドローンを用いて海面の様子を撮影。映像では、島の周りに最大64,000匹のアオウミガメが、順番に産卵するため上陸を待っている様子が撮影されている。

個体数調査方法では、アオウミガメが浜辺に巣を作っている際、アオウミガメの甲羅に無害かつ数日で洗い流される白い塗料を塗り、マークを付ける。その後、塗装済のカメと未塗装のカメの数を数える。これまでは、観測者が小さなボートに乗り、カウントを実施していたが、そのデータの精度が課題となっていた。今回初の試みであるドローン映像を活用したことにより、観測者のエラーを減らすことに寄与し、正確なデータを即座に保存することが可能となった。

レイン・アイランド・リカバリー・プロジェクトの詳細(英語):https://parks.des.qld.gov.au/raineisland/

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