- 2019.11.05
パラカスは、リマから約4時間、パン・アメリカンハイウェイを南下したところに位置するペルー屈指のリゾート地で、海洋生物のパラダイスです。国内外から多くの観光客が訪れるこの地は、昨年の大晦日には、6万人が休暇で訪れ、周辺にはペルーを代表する蒸留酒「ピスコ」の生産地、ピスコやイカ、もう少し足を延ばせば、ナスカの地上絵で有名なナスカがあります。
パラカスは、豊かな生物多様性を持つ国立保護区として知られています。33万5000ヘクタールに及ぶ広大なパラカス国立保護区は、多種多様な動植物が持続して生息することのできるエコシステムが存在し、素晴らしい自然の生物多様性が守られていること、何千人もの住民に経済的利益を生んでいることで高い評価を得ています。この一帯には216種の鳥類、36種の哺乳類、10種の爬虫類、168種の魚類等で食物連鎖が保たれており、この豊かな動植物が生息する海岸沿いの自然環境を見て回るのが人気の観光ルートとなっています。ザトウクジラ、バンドウイルカ、ハラジロカマイルカだけでなく、山岳地帯から餌を探しに海まで飛んでくるアンデスコンドルも見ることができます。
パラカスからは『リトル・ガラパゴス』と呼ばれるバジェスタス島へのボートツアーがお勧めで、お泊りのホテルのツアーや旅行会社のオプショナルツアーで参加することが可能です。この島にはアシカ科のオタリア、絶滅危惧種のフンボルトペンギンなど自然に生きる野生の動物が多く生息し、島がおびただしい数の鳥や動物で黒く染まる光景は圧巻です。ボートツアーでは、通常、パラカス半島の砂丘に描かれた燭台の地上絵「カンデラブロ」を観察し、その後、バジェスタス島に向かい、アシカやペンギン、野鳥をボートからでも間近に見ることができます。