旅の扉

  • 【連載コラム】トラベルライターの旅コラム
  • 2019年7月9日更新
よくばりな旅人
Writer & Editor:永田さち子

ショートステイでも、初めてでも! 生まれ変わった『ワイキキ・ビーチコマーbyアウトリガー』でハワイ旅を満喫

リノベーションを終えたばかりの客室。壁面を飾るのは、サーフ・フォトグラファー、ザック・ノイルさんの写真。zoom
リノベーションを終えたばかりの客室。壁面を飾るのは、サーフ・フォトグラファー、ザック・ノイルさんの写真。
2泊4日の超ショートステイでハワイを訪れました。
まず最初に考えたのは、ホテルをどこにするかということ。限られた時間を効率よく楽しむためには、やはりフットワークよく動けるロケーションが必須です。このところ、ホテルのリノベーションが相次ぐワイキキで、その条件にぴったりのホテルを見つけました。

ワイキキで最高のロケーションを誇るホテル
今年の4月末に約1年をかけた大改装工事を完了したばかりの『Waikiki Beachcomber by Outrigger(ワイキキ・ビーチコマーbyアウトリガー)』は、ワイキキのメインストリート、カラカウア通りに面して建つホテル。目の前がワイキキ最大のショッピングセンター、ロイヤル・ハワイアン・センター、さらに隣りが、新しいショップやレストランの出店が相次ぐインターナショナル マーケット プレイス。これだけでもう、ワイキキのマストスポットの半分以上を制したようなもの!
カラカウア通りに面したエントランス。ワイキキの中心だから、どこへ行くのも便利です。zoom
カラカウア通りに面したエントランス。ワイキキの中心だから、どこへ行くのも便利です。
メインロビーは、カラカウア通りに面したエントランスからエスカレーターを上がった2階にあります。ロビーが近づくと、かぐわしい花の匂いが漂ってきました。これはたしか、ハワイアンレイにも使われるピカケ(ジャスミン)の香り。
海の底を思わせるブルーのパネルとカウンターがあるレセプションでチェックインを済ませると、エレベーターホールでは、壁面に描かれたハワイの花々が迎えてくれました。ロビーから最上階の25階まで、すべて異なるハワイの花々を描いたのは、"チョークアートの女王"と呼ばれるロコ・アーティスト、Erin Ibarra(エリン・イバーラ)さん。しかも、それぞれのフロアの高さに相当する海抜に育つ植物を描き分けているというきめの細やかさ。このホテルではリノベーションにあたり、“ポップアートとワイキキビーチの融合”をテーマに、ハワイで今、人気の若手アーティストとのコラボレーションを実現させたのだそうです。

カラカウア通りからダイヤモンドヘッドを見渡す爽快なロケーション
海の見えるお部屋のなかでも、ひときわ贅沢なのが東側のデラックス・オーシャン・ビュー。高層階からはワイキキビーチから続くダイヤモンドヘッドの麓まで見渡せます。ベッドのヘッドパネルの壁面いっぱいに広がるビーチの写真は、ハワイ生まれのサーフ・フォトグラファー、Zak Noyle(ザック・ノイル)さんによるもの。30代にして『NATIONAL GEOGRAPHIC(ナショナルジオグラフィック)』などの有名誌に写真を提供する気鋭の写真家です。ベッドに寝転んで見上げると、ハワイの海にぽ~んと飛び込んで波に揺られている気分になりました。
23階の『デラックス・オーシャンビュー』からの眺め。向かい側がロイヤル・ハワイアン・センターです。zoom
23階の『デラックス・オーシャンビュー』からの眺め。向かい側がロイヤル・ハワイアン・センターです。
ホテルからビーチまでの距離はワンブロックほど。スタッフによれば、「たったの300歩だよ!」とのことでした。夕刻には目の前のロイヤル・ハワイアン・センターや、ビーチ前のステージで催されるハワイアン・エンターテインメントのライブ音楽が聞こえてきます。ここはワイキキのど真ん中。客室のラナイ(バルコニー)でサンセットタイムをのんびり楽しんでから、ディナーやショッピングに出かけても時間は十分あります。
利便性にこだわった客室。Bluetoothスピーカーで音楽が楽しめるほか、Google Choromecast内臓のテレビを備え、動画も大画面で鑑賞できます。浴衣風のバスローブは軽くて着心地がいいと評判。zoom
利便性にこだわった客室。Bluetoothスピーカーで音楽が楽しめるほか、Google Choromecast内臓のテレビを備え、動画も大画面で鑑賞できます。浴衣風のバスローブは軽くて着心地がいいと評判。
話題のブリュワリー・レストランとカフェをチェック!
ホテル内には、マウイ島で人気のクラフトビール『Maui Brewing Co.(マウイ・ブリューイング・カンパニー)』直営のレストランが出店。ここ、出来立てのビールはもちろんのこと、料理も美味しいと評判の店なんです。パンケーキ、ワッフルなどの朝食メニューから、ハンバーガー、ステーキまで味わえるオールデー・ダイニングでは、オリジナルのビールを瓶や缶に詰めて持ち帰ることもできるから、部屋の飲みやビール好きの人へのおみやげにもぴったりです(お土産にするなら、割れにくい缶ビールがおすすめ!)。
『マウイ・ブリューイング・カンパニー』(上)と、『ハワイアン・アロマ・カフェ』。どちらもワイキキで今、人気のダイニング&カフェです。zoom
『マウイ・ブリューイング・カンパニー』(上)と、『ハワイアン・アロマ・カフェ』。どちらもワイキキで今、人気のダイニング&カフェです。
プールサイドにある『Hawaiian Aroma Caffe(ハワイアン・アロマ・カフェ)』は、ロコにも人気のおしゃれカフェ。オーナー自らが厳選したコーヒー豆を使ったドリンクメニューとともに、ペストリーやサラダもルックスが可愛くて、SNSへの投稿が後を絶ちません。ブレックファストタイムには、ホテルの外から訪れるお客さんで行列ができることも珍しくありませんが、宿泊していれば空いている時間を見つけてゆっくり過ごせるというわけ。

週末のプールサイドではロコが集まるパーティーも
プールはそれほど大きくありませんが、開放感たっぷり。この日は金曜日だったこともあり、ホテルのインテリアにも採用されているサーフ・フォトグラファー、ザック・ノイルさんの作品にフューチャーしたイベントが催されていました。今後は週末を中心にイベントやパーティを開催予定とのこと。ホテルゲストでなくても参加できるので、ハワイを訪れたらぜひチェックしてみてください。
週末を中心に、プールサイドで催されるイベント。ロコもたくさん訪れていました。zoom
週末を中心に、プールサイドで催されるイベント。ロコもたくさん訪れていました。
このホテルのロケーションのポイントがもう一つあります。カラカウア通りに面したエントランス脇の小径から、ザ・バスの停留所があるクヒオ通りにアクセスできるということ。この通りにはデリやコンビニ、レストランもたくさんあります。さらに宿泊ゲストの特典として、ダイヤモンドヘッド方面からアラモアナセンターを巡回する専用トロリーにルームキーを見せるだけで2名まで無料で乗ることも。まさに、ワイキキをベースに楽しむなら最高のロケーション。ショートステイはもちろん、初めてハワイを訪れる人や、レンタカーなしでフットワークよく楽しみたいなら、こういうホテルを選ぶといいですね。

●協力:Waikiki Beachcomber by Outrigger
2300 Kalakaua Ave., Honolulu
TEL:808-922-4646
日本の問い合わせ先 TEL:03-4588-6441(アウトリガー・リザーベーション・ジャパン)
jp.outrigger.com

Writer & Editor:永田さち子
スキー雑誌の編集を経て、フリーに。旅、食、ライフスタイルをテーマとし、記事を執筆。著書に、「自然の仕事がわかる本」(山と溪谷社)、「よくばりハワイ」「デリシャスハワイ」(翔泳社)ほか。最近は、旅先でランニングを楽しむ、“旅ラン”に夢中!
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